アジングの基本をマスターし、アジのアタリや引きにも慣れてきた。
そろそろ「初心者」の看板を下ろして、もっと釣果を伸ばしたい、もっとテクニカルな釣りもしてみたい!
そんな向上心あふれるアジング中級者の皆さん、ステップアップの鍵は「リール選び」にあるかもしれませんよ。
入門モデルでは感じ取れなかった世界、より快適な操作感、トラブルからの解放…。
この記事では、ワンランク上のアジングを目指すあなたのために、中級者向けリールに求められる性能や選び方のポイント、そして具体的なおすすめモデルまで、詳しく、そして熱く語っていきます。
さあ、自分にピッタリのリールを見つけて、アジングのネクストステージへ進みましょう!
中級者がアジングリールに求めるべき性能とは?
- 圧倒的な感度:ノイズに埋もれない微細なアタリや潮流の変化を感じ取る力
- 軽快な操作性:軽量リグを意のままに操り、ストレスなく集中できるレスポンス
- トラブルレス性能:糸ヨレやバックラッシュを防ぎ、貴重な時合を逃さない
- 信頼の剛性と耐久性:タフな使用にも耐え、長く付き合える相棒としての性能
- 脱・初心者!「あと一歩」を満たす、明確な性能向上
アジングにどっぷりハマってくると、最初に買ったリールに、なんとなく物足りなさを感じてきませんか?
「なんか、巻き心地がザラザラする気がする…」「もっと軽いジグヘッドを使いたいけど、何やってるか分からない…」「またラインが絡まった!もう!」なんていうのは、まさに中級者あるあるかもしれません。
それは、あなたの腕が上がり、より高度な要求をリールに対して持つようになった証拠です。
中級者がリールに求めるのは、そんな「物足りなさ」を解消し、釣りをより深く、快適にしてくれる性能です。
第一に「感度」。
入門機では捉えきれなかった、アジが吸い込む前のモゾッとした前アタリや、わずかな潮の重みの変化などを、リールを通じて感じ取りたい。
次に「操作性」。
特に1g以下のジグヘッドを扱う際、リールの重さや回転の抵抗を感じることなく、自分のイメージ通りにルアーを動かしたい。
そして「トラブルレス性能」。
細いエステルラインやPEラインを使う上で避けられないライントラブルを、リールの機能によって極力減らし、ストレスフリーで釣りに没頭したい。
さらに、釣行頻度も増え、時には尺アジやギガアジといった大物とのファイトも経験する中で、リール自体の「剛性」や「耐久性」も無視できない要素になります。
これらの性能が、入門モデルとは明確に一線を画すレベルで備わっていること、それが中級者向けアジングリールに求められる条件なのです。
アングラーズアドバイス
そうなんだよ!最初は「釣れれば何でもいいや」って思ってたけど、慣れてくると欲が出てくるんだよな(笑)。
「今の、もしかしてアタリ…?」じゃなくて、「よし、食った!」って確信したい。
軽いジグ単をフワフワ~ってさせたいのに、リールが重くてうまくできない、とかね。
ライントラブルは本当に時間の無駄だし、モチベーション下がるから、これが減るだけでもリール変える価値あると思うぜ。
中級者になったら、リールはケチらない方が絶対いい!
ステップアップのためのリール選び・重要ポイント
では、具体的にどんな点に注目してリールを選べば、中級者として納得のいくステップアップが実現できるのでしょうか?
入門機選びの基本を押さえつつ、さらに深掘りした4つの重要ポイントをチェックしていきましょう。
さらなる軽量化と剛性の両立(素材・構造)
- 自重は最低でも180g以下、できれば170g、160g台を狙いたい
- 軽量・高剛性素材の採用は必須
- モノコックボディ等の先進的なボディ構造がもたらす恩恵は大きい
- スペック上の軽さだけでなく、持った時の「カチッ」とした剛性感を重視
アジングにおいてリールの「軽さ」がもたらすメリットは計り知れませんが、中級者が求めるのは、単なる軽さだけではありません。
軽さを追求しつつも、それに相反する要素である「剛性」も高いレベルで両立していることが重要になります。
自重の目安としては、180gを切るのはもはやスタートライン。
170g台はもちろん、モデルによっては160g台、あるいはそれ以下の超軽量モデルも選択肢に入ってきます。
このクラスのリールを実現するために、各メーカーは素材にこだわっています。
ダイワならカーボン樹脂の「ZAION(ザイオン)」、シマノなら同じくカーボン樹脂の「CI4+」、そして両社ともにフラッグシップ機などでは金属系の「マグネシウム合金」を採用しています。
これらの素材は、軽量でありながら金属に匹敵する、あるいはそれを超える剛性を持ち、リールの性能を飛躍的に向上させます。
ボディ構造も進化しています。
ダイワの「モノコックボディ」は、ボディとカバーを一体化させることで、軽量化と剛性アップを同時に実現する画期的な構造です。
これにより、内部のドライブギアをより大きく、強くすることが可能になり、巻き上げパワーや耐久性の向上にも繋がっています。
中級者としては、カタログスペックの自重だけでなく、実際にリールを手に取ってみて、力を加えた時に感じる「たわみの少なさ」や「しっかり感」、つまり「剛性感」も確かめたいところ。
軽量でありながら剛性感の高いリールこそが、繊細なアジングをより高い次元で楽しむための鍵となります。
アングラーズアドバイス
リールの世界も日進月歩だよなー。
昔は「軽いリールは弱い」みたいなイメージあったけど、ZAIONとかCI4+とか出てきてから、軽くて強いのが当たり前になってきた。
モノコックボディも凄いよね。
あれのおかげで、リールがひと回り小さく、軽くなったのに、パワーは上がってる感じがするもん。
中級モデル買うなら、ボディ素材が何で、どんな構造になってるか、ちょっと調べてみると面白いし、納得して買えると思うよ。
軽くてカッチリしてるやつ、最高だぜ!
巻き感度と静粛性の追求(ギア・静粛化技術)
- マイクロモジュールギアⅡ、タフデジギア等の精密ギアによる滑らかさ
- サイレントドライブ等の静粛化技術がもたらすノイズレスな回転
- 水中の情報(潮流、底質、微細なアタリ)をよりクリアに伝達
- 「何かが違う」を感じ取る能力が、釣果に直結する
リールを巻いた時のフィーリング、つまり「巻き心地」。
これが中級者向けリールを選ぶ上で、ステップアップを最も実感できる部分かもしれません。
入門機にありがちな「シャー」「コロコロ」といった回転ノイズや、ザラつき感が限りなく少なく、まるでバターを撫でるかのように滑らかで静かな回転。
これは、単に気持ちが良いだけでなく、アジングにおいて極めて重要な「巻き感度」の向上に直結します。
考えてみてください。
リール自体が発生させるノイズが少なければ少ないほど、ラインを通じて伝わってくる水中の微細な情報、例えば潮の流れの強弱、底が砂なのか岩なのかといった質感、そしてアジがルアーにじゃれつくような僅かな接触や、吸い込む瞬間の「フッ」というテンションの変化などが、より鮮明に感じ取れるようになります。
この高次元の巻き感度と静粛性を実現しているのが、シマノの「マイクロモジュールギアⅡ」やダイワの「タフデジギア」といった、ナノレベルで設計・製造された超精密ギアシステムです。
さらに、シマノの「サイレントドライブ」のように、ボディ内部のわずかな隙間やブレを徹底的に排除する技術も、異次元の滑らかさと静かさに貢献しています。
中級者向け以上のリールに搭載されたこれらの技術は、あなたの水中察知能力を格段に引き上げ、これまで見逃していたかもしれないアタリやチャンスをモノにする手助けとなるはずです。
アングラーズアドバイス
こればっかりは、実際に回してみないと伝わらないかもなぁ。
良いリールの「ヌルヌル感」は、マジで感動するレベル。
釣具屋さんで、同じ価格帯の入門機と中級機を回し比べてみてほしい。
全然違うから!
この滑らかさ、静かさのおかげで、「ん?なんか今、変な感じしたぞ?」っていうのが分かるようになるんだ。
これが釣果に繋がるんだから、巻き心地って超大事なんだよ。
一度良いの使うと、もう元には戻れなくなるけどね(笑)。
よりシビアな状況に対応するドラグ性能
- ATD TYPE-L、リジッドサポートドラグ等、低負荷域でのスムーズさを極めたドラグ
- エステル0.2号などの極細ラインでも安心してファイトできる
- アワセ切れや口切れを劇的に減らす
- ドラグノブの微調整のしやすさ、設定値の安定性も重要
アジングの経験を重ね、0.2号といった極細のエステルラインを使いこなすようになると、ドラグ性能の重要性を痛感する場面が増えてきます。
アワセた瞬間の「パツン!」というラインブレイクや、ファイト中にアジが急に突っ込んだ時の口切れ…。
これらは、ドラグが適切に機能していれば防げたかもしれないトラブルです。
中級者向け以上のリールでは、このドラグ性能、特に「低負荷域でのスムーズさ」が格段に進化しています。
ダイワの「ATD TYPE-L」は、ライトラインに特化したチューニングが施され、本当にわずかな負荷がかかっただけでも、信じられないほど滑らかにラインを送り出してくれます。
シマノの「リジッドサポートドラグ」は、スプールをがっちり支えることで、ドラグ作動時のスプールのブレをなくし、常に安定したテンションでラインをリリースします。
これらの高性能ドラグは、まるでリールが自動でラインテンションをコントロールしてくれるかのように、絶妙なバランスでラインブレイクを防ぎます。
これにより、あなたは安心してアワセを入れ、自信を持ってアジとのファイトを楽しむことができるようになります。
また、ファイト中に状況に合わせてドラグを微調整することも多いアジングでは、ドラグノブの形状やクリック感など、調整のしやすさも重要なポイント。
設定したドラグ値が、ファイト中に勝手に緩んだり締まったりしない安定性も求められます。
アングラーズアドバイス
ドラグは、細いライン使うならマジで生命線!
入門機でも最近のは良くなってるけど、やっぱり中級機以上のドラグは別物だね。
特にATD TYPE-Lとか、ほんと「え、これ以上スムーズになるの?」ってくらい滑らか。
おかげで、昔より全然ラインブレイクしなくなったもん。
ドラグ性能が良いと、安心してファイトできるから、結果的にキャッチ率も上がるんだよね。
ドラグ音がカッコイイやつとかもあるし、そういうのも選ぶ楽しみの一つかも(笑)。
トラブルレス性能を高める機能
- ロングストロークスプール、LC-ABS、AR-Cスプール等による飛距離向上とトラブル抑制
- アンチツイストフィン等、スプール下への巻き込み防止機能
- 糸ヨレを軽減する高性能ラインローラー
- ラインが引っ掛かりにくいワンピースベール
- ストレスフリーな釣りを支える縁の下の力持ち
せっかく集中して釣りをしているのに、ライントラブルで中断…なんて、本当に萎えますよね。
特に風の強い日や、暗い中での釣りが多いアジングでは、トラブルはつきものです。
中級者向けのリールには、こうしたストレスを軽減し、より釣りに集中させてくれる「トラブルレス性能」を高めるための様々な機能が搭載されています。
スプール形状の工夫はその代表例。
シマノの「ロングストロークスプール」やダイワの「LC-ABS」は、ラインの放出抵抗を減らして飛距離を伸ばしつつ、トラブルの原因となるラインループの広がりを抑えます。
シマノの「AR-Cスプール」も、特殊なリング形状でスムーズなライン放出を実現します。
シマノの「アンチツイストフィン」は、ラインがたるんだ際にスプール下に巻き込まれるのを防ぐ画期的な機能で、特にPEライン使用時に効果を発揮します。
ラインローラーも重要です。
スムーズに回転し、ラインに適切な角度で当たるように設計されたラインローラーは、糸ヨレを大幅に軽減してくれます。
ベールアームも、ダイワの「エアベール」のように継ぎ目のないワンピース構造になっていると、ラインが引っ掛かる心配がありません。
これらの機能は、一つ一つは地味かもしれませんが、複合的に作用することで、明らかにトラブルの発生頻度を減らしてくれます。
トラブルが減れば、それだけキャスト回数が増え、釣果アップのチャンスも増えるというわけです。
アングラーズアドバイス
トラブル少ないって、マジで快適!
昔は、PEライン使うとすぐ「ダマ」ができたり、変なとこに絡まったりして、釣りしてる時間よりライントラブル直してる時間の方が長いんじゃね?って時もあったけど(笑)。
最近の良いリールは、本当によく考えられてるよね。
ロングストロークとかアンチツイストフィンとか、そういうのが付いてるだけで、全然トラブルの頻度が違うもん。
快適に釣りしたいなら、こういうトラブルレス性能もちゃんとチェックした方がいいぞ!
自分のスタイルに合わせた番手・ギア比の再考
- 原点回帰?ジグ単特化なら1000番/LT1000番、ノーマル/パワーギア
- オールラウンド志向?C2000番/LT2000番、ノーマル/パワーギア or ハイギア
- 遠投・パワー系?2500番クラス、ハイギアも有力な選択肢
- ホームグラウンドの状況(水深、潮流、風)、メインリグ、ターゲットサイズを考慮
- 「なんとなく」ではなく「意図を持って」スペックを選ぶ
アジングの経験を重ねる中で、自分の好きな釣り方、得意なシチュエーション、よく行く釣り場の特徴などが、だんだんと明確になってきたのではないでしょうか。
中級者としてリールを選ぶ際には、「なんとなくみんな使ってるから」ではなく、その自分のスタイルや状況に合わせて、改めて番手やギア比を「意図を持って」選ぶことが重要になります。
例えば、「やっぱり自分は、漁港の常夜灯下で、1g以下のジグ単を使って、豆アジの繊細なアタリを取るのが一番楽しい!」というのであれば、迷わず1000番(LT1000番)クラスのノーマルギアまたはパワーギア(PG/P)を選ぶのがベストでしょう。
最高の軽量性と感度を追求するセッティングです。
「ジグ単もやるけど、時にはキャロやフロートで遠投したり、プラグでリアクションバイトを狙ったりもしたい。色々な状況に対応できるオールラウンドなタックルが良い」というのであれば、C2000番(LT2000番)クラスが中心になります。
ギア比は、巻き感度重視ならノーマル/パワーギア、手返しやルアー操作のレスポンス重視ならハイギア(HG/XH)という選択肢が出てきます。
「いや、俺は足場の高い堤防から、重めのキャロやメタルジグをぶん投げて、沖の深場にいる尺アジやギガアジを狙うのがメインだ!」というパワー系のスタイルなら、さらに番手を上げて2500番クラスのハイギアモデルを選ぶのが理にかなっています。
パワー、ラインキャパシティ、巻き取りスピードが求められる釣りですね。
このように、自分のアジングスタイルを客観的に分析し、それに最もマッチする番手とギア比を戦略的に選択すること。
これが、中級者ならではのリール選びの醍醐味であり、ステップアップへの道筋となるはずです。
アングラーズアドバイス
そう、自分のスタイルが分かってくると、必要なリールも変わってくるんだよね。
初心者の頃は「とりあえずC2000のハイギアで!」みたいに選んでたけど、最近は「やっぱ俺、ジグ単はじっくりやりたいから、次は1000番のPGだな」みたいに考えられるようになってきた。
逆に、友達はプラッギングにハマって「絶対XHじゃなきゃダメ!」って言ってるし(笑)。
自分の釣りをちゃんと考えて、それに合わせて道具を選ぶって、なんかカッコイイじゃん?
ぜひ、自分のスタイルにピッタリのスペックを見つけてみてくれ!
リールカスタムという選択肢も視野に
- ハンドル交換:さらなる軽量化、デザイン性UP、巻き感度・安定性向上(ダブルハンドル)
- ノブ交換:握りやすさ、感度、デザインを自分好みに
- スプール交換:用途別ラインの使い分け、軽量化、ドラグチューン
- ベアリング追加:回転性能向上
- 「自分だけの一台」を作り上げる満足感と、さらなる性能向上
中級者になると、リールを「いじる」楽しみ、つまり「カスタム」に興味が出てくる人も多いのではないでしょうか。
純正の状態でも十分に高性能な中級者向けリールですが、パーツを交換することで、さらに自分好みの仕様にしたり、特定の性能を伸ばしたりすることが可能です。
定番のカスタムとしては、まず「ハンドル周り」。
純正よりも軽量なカーボン製のハンドルに交換すれば、リール全体の軽量化と感度アップに繋がります。
また、シングルハンドルからダブルハンドルに変更すると、ハンドルの回転が安定し、より一定速度で巻きやすくなるため、巻き感度を重視するアングラーに人気です。
「ハンドルノブ」も、形状や素材、重さが様々あり、交換することで握りやすさや感触、見た目を大きく変えることができます。
「スプール」もカスタムの対象です。
例えば、エステル用とPE用にスプールを複数用意しておけば、ラインシステムの交換が容易になります。
より軽量な社外品スプールに交換したり、ドラグワッシャーを交換してドラグの効き具合を調整したりすることも可能です。
「ベアリング追加」も、比較的簡単にできて効果を実感しやすいカスタムです。
ラインローラーやハンドルノブの内部にベアリングを追加することで、回転がよりスムーズになります。
もちろん、カスタムにはコストがかかり、パーツの組み合わせによってはバランスが悪くなる可能性や、メーカー保証の対象外になるリスクもあります。
しかし、自分の釣りに合わせてリールを最適化し、「自分だけの一台」を作り上げていく過程は、道具への愛着を深め、アジングをさらに楽しくしてくれる要素となるはずです。
アングラーズアドバイス
カスタム、楽しいぞ~!
最初はちょっと敷居が高い気がするけど、ハンドルノブ交換くらいならドライバー1本で簡単にできるし、見た目も変わって気分が上がる!
俺はハンドルとノブは絶対変える派だな。
純正も悪くないんだけど、やっぱ軽い方がいいし、ノブも自分に合った形の方が断然使いやすい。
ベアリング追加も、プラシーボ効果かもしれないけど(笑)、なんか回転良くなった気がするんだよな。
もちろん、やりすぎは禁物だけど、自分のリールにちょっと手を加えてみるの、おすすめだよ!
中級者向けリールの価格帯と性能の目安
- 実売価格で2万円台後半~4万円台が中心的な価格帯
- 軽量素材、高性能ギア、高性能ドラグ、トラブルレス機能など、十分な性能が手に入る
- フラッグシップ(6万円~)との差は「究極」の領域。素材や最新技術の差
- コストパフォーマンスを重視しつつ、妥協したくない性能を見極める
ステップアップのためにリールを新調しよう!と思っても、やはり気になるのはお値段。
アジング中級者がターゲットとするリールは、性能と価格のバランスが取れたモデルが多く、その中心となる価格帯は、だいたい実売価格で2万円台後半から4万円台くらいになるでしょう。
この価格帯には、ダイワなら「ルビアス」や「月下美人(無印)」、「カルディア」、シマノなら「ツインパワー」や「ヴァンキッシュ(一部)」、「ストラディック」といった、各メーカーの人気・主力モデルがひしめいています。
これらのリールには、この記事で解説してきた中級者が求める性能、すなわち、ZAIONやCI4+といった軽量・高剛性素材、モノコックボディなどの先進構造、マイクロモジュールギアⅡやタフデジギアといった精密ギア、ATD TYPE-Lやリジッドサポートドラグなどの高性能ドラグ、そして各種トラブルレス機能などが、モデルによって差はあれど、しっかりと搭載されています。
入門機(1万円~2万円台)と比較すれば、その性能差は歴然であり、多くの中級アングラーが「買ってよかった!」と満足できるレベルにあるはずです。
では、さらに上のフラッグシップモデルはどうかというと、これはもう「趣味の領域」「究極の性能」を求める世界です。
素材がマグネシウムになったり、その時点での最新・最高の技術が惜しみなく投入されたりすることで、軽さ、滑らかさ、感度、剛性といったあらゆる面で、文字通り最高峰の性能を誇ります。
もちろん、その差を体感できる場面もありますが、まずは中級者向けとされる価格帯のリールで、その進化を十分に味わうのが現実的でしょう。
自分がリールに最も求める性能は何か、どこまで予算を出せるのかを考え、コストパフォーマンスを吟味して、後悔のない一台を選びましょう。
アングラーズアドバイス
そう、2万後半~4万くらい出すと、もうかなり良いリールが買えるんだよね。
ルビアスとかツインパワーとか、ぶっちゃけこれで十分すぎるくらい高性能。
フラッグシップは、もちろん最高なんだけど、値段も最高だからさ(笑)。
その差額で、良いロッド買ったり、カスタムパーツ買ったりするのも賢い選択だと思う。
大事なのは、値段に踊らされずに、今の自分に必要な性能を持ってるリールを、ちゃんと見極めることだね。
コスパで選ぶなら、ストラディックとかカルディアあたりも、かなり良い線いってると思うよ!
アジング中級者向けアジングリールおすすめ5選
さあ、お待たせしました!
ここからは、アジング中級者のステップアップに自信を持っておすすめできるリールを5つ、厳選してご紹介します。
性能、価格、そしてアングラーからの評価も高いモデルばかり。
あなたの右腕となる、最高の相棒を見つけてください!
シマノ 24 ツインパワー(C2000SHG)
- 「質実剛健」を受け継ぐシマノの中核モデル、2024年フルモデルチェンジ
- ステラ譲りのインフィニティクロス、インフィニティドライブ等搭載
- 金属(アルミ)ボディ&ローターによる圧倒的な剛性感と耐久性
- ドラグワッシャーに「デュラクロス」を採用し、耐摩耗性が大幅向上
- タフな状況でも安心して使える、信頼性抜群の一台
シマノスピニングリールの中核を担い、「質実剛健」の代名詞として高い信頼を得ている「ツインパワー」。
2024年に待望のフルモデルチェンジを果たし、その性能にさらに磨きがかかりました。
最大の注目点は、フラッグシップであるステラから、「インフィニティクロス」「インフィニティドライブ」「アンチツイストフィン」「デュラクロス」といった最新技術を惜しみなく受け継いだこと。
これにより、ギアの耐久性、巻き上げパワー、ライントラブル抑制性能、そしてドラグの耐摩耗性が劇的に向上しています。
ボディとローターには金属を採用しており、上位機種のヴァンキッシュと比べると自重は180gとやや重めですが、その分、圧倒的な剛性感と耐久性を誇ります。
多少ラフに扱ってもびくともしない安心感は、ツインパワーならではの魅力と言えるでしょう。
C2000SHGは、アジングで汎用性の高い番手に、シャロースプールとハイギアを組み合わせたモデル。
ジグ単からプラグ、メタルジグまで、幅広い釣りに対応可能です。
「軽さも大事だけど、それ以上にタフさや信頼性を重視したい」という中級アングラーに、自信を持っておすすめできる一台です。
アングラーズアドバイス
Newツインパ、めちゃくちゃ良くなったよな!
ステラの技術がこれでもかってくらい入ってて、もうほぼステラじゃん!って感じ(笑)。
特にドラグのデュラクロスは、耐摩耗性めっちゃ上がってるらしいから、長く使っても性能落ちにくいのは嬉しいね。
金属ボディの安心感はやっぱり別格。
ちょっと重いけど、その分ガッチリしてて、大物掛かっても全然不安がない。
ヴァンキッシュとかルビアスみたいな軽さはないけど、タフさを求めるなら最高の選択肢だと思う!
シマノ 23 ストラディック(C2000SHG)
- シマノのスピニングリールの「新たな基準」とされる人気モデル
- インフィニティクロス、インフィニティドライブ、アンチツイストフィン搭載
- 上位機種に迫る巻き心地と耐久性、トラブルレス性能
- C2000SHGで自重185gと軽量性も十分
- 性能と価格のバランスが非常に高く、中級者の最初のステップアップに最適
「この価格でこの性能!?」と、登場以来多くのアングラーから支持されている「ストラディック」。
まさにシマノのスピニングリールの「新たな基準」と言える存在です。
23年モデルでは、なんとフラッグシップであるステラやツインパワーに搭載されている「インフィニティクロス」「インフィニティドライブ」「アンチツイストフィン」といった最新技術を、この価格帯で採用!
これにより、ギアの耐久性、巻き上げの滑らかさと力強さ、そしてライントラブルの抑制性能が、従来モデルから飛躍的に向上しました。
ボディ素材にはCI4+などは使われていませんが、設計の最適化によりC2000SHGで自重185gと、十分な軽量性を確保しています。
もちろん、防水機構「Xプロテクト」や「HAGANEギア」も搭載されており、耐久性や基本性能も万全。
C2000SHGは、アジングに最適な番手・スプールにハイギアを組み合わせた、非常に汎用性の高いモデルです。
上位機種に肉薄する性能を持ちながら、価格はツインパワーよりも抑えられており、コストパフォーマンスは抜群。
「ステップアップしたいけど、いきなり高価格帯は…」と悩んでいる中級者の方にとって、これ以上ないほど魅力的な選択肢と言えるでしょう。
アングラーズアドバイス
ストラディック、コスパ最強リールと言えばまずコレ!
だって、インフィニティクロスとかアンチツイストフィンとか、普通ステラとかツインパにしか付いてないような機能が、この値段で載ってるんだぜ?
シマノさん、やりすぎでしょ(笑)。
巻き心地もかなり良いし、185gなら十分軽いし、正直これで不満出る人いる?ってレベル。
ツインパ買う予算はないけど、入門機からはしっかりステップアップしたいって人には、もうストラディック一択でいいんじゃないかな。
マジでおすすめ!
ダイワ 24 ルビアス FC(LT2000S-XH)
- ダイワの軽量スピニングリールの代名詞「ルビアス」が2024年フルモデルチェンジ
- ZAION製モノコックボディ、エアドライブデザインを採用
- FC LT2000S-XHは自重150gと、イグジストに迫る異次元の軽さ
- ATD TYPE-L搭載でドラグ性能も最先端
- XH(エクストラハイギア)モデルで、手返し重視、リアクション狙いに
ダイワのスピニングリールの中でも、「軽さ」と「感度」を追求するアングラーから絶大な支持を集める「ルビアス」。
2024年に待望のフルモデルチェンジを果たし、その性能はさらなる高みへと到達しました。
ボディにはZAION製モノコックボディを採用し、軽量性と剛性を高いレベルで両立。
さらに、フラッグシップであるイグジストで採用された「エアドライブデザイン」を取り入れ、リール前方の軽量化と低慣性化を徹底。
これにより、持ち重りの軽減、巻き出しの軽さ、そして操作性の向上を実現しています。
驚くべきはその自重。
フィネスカスタム(FC)モデルのLT2000S-XHは、なんと150g!
これは同クラスのリールでは群を抜いており、まさに異次元の軽さと言えます。
ドラグにはATD TYPE-Lを搭載し、マグシールドによる防水・耐久性能も備えています。
ご紹介するLT2000S-XHは、ギア比6.1のエクストラハイギアモデル。
巻き取りスピードが非常に速いため、手返し重視の釣りや、プラグなどでリアクションバイトを誘う釣りに最適です。
「とにかく軽いリールが欲しい」「最先端の性能を体感したい」という、感度と操作性を極めたい中級アングラーにとって、これ以上ない選択肢となるでしょう。
アングラーズアドバイス
Newルビアス、ヤバいのが出たな…!
エアドライブデザイン搭載で、150gって…軽すぎでしょ!
もうイグジストじゃん、これ。
前のルビアスエアリティも軽かったけど、さらに操作性が良くなってる感じがする。
XHギアは、ジグ単メインだとちょっとピーキーかもしれないけど、テンポ速い釣りとか、プラグ使うなら最高の武器になるはず。
軽さと感度を求めるなら、もうこれしかないってくらい突き抜けてるリールだね。
値段もそれなりにするけど、性能考えたら納得かも。
アブガルシア レボ ALX シータ(2000SH)
- アブガルシアの高性能スピニングリール
- メインシャフトの支持構造「フリクションフリー」で軽い巻き上げを実現
- 撥水コートを施した「Salt Shieldベアリング」で塩ガミに強い
- 軽量な「Duracarbonハンドル」を採用
- 個性的なデザインと、タフな使用に応える実用性
ダイワ、シマノの二大巨頭に割って入る存在として、根強いファンを持つアブガルシア。
そのスピニングリールの中でも、高い性能とコストパフォーマンスで人気なのが「レボ ALX シータ」です。
このリールの特徴は、独自の技術によって実用性を高めている点。
メインシャフトを高摺動ブッシュでリール本体に支持する「フリクションフリー」構造は、巻き上げ時の摩擦抵抗を減らし、軽い巻き心地に貢献します。
また、ピニオンギア部に採用されている「Salt Shieldベアリング」は、撥水コートによって塩ガミ現象を大幅に軽減し、過酷なソルトウォーターシーンでの耐久性を高めています。
ハンドルには、軽量で高強度な「Duracarbonハンドル」を採用。
ご紹介する2000SHは、自重200gと、先に紹介したモデルと比べるとやや重めですが、ギア比6.2のハイギア、PE0.6号が100m巻けるシャロースプールと、アジングで使いやすいスペックを備えています。
最大ドラグ力は3kgと控えめですが、スムーズな滑り出しでライトラインを保護します。
アブガルシアらしい、精悍でメカニカルなデザインも魅力の一つ。
「他の人とはちょっと違うリールが欲しい」「耐久性やメンテナンス性も重視したい」という中級アングラーにとって、面白い選択肢となるでしょう。
アングラーズアドバイス
アブのリールって、なんか独特の魅力があるんだよな。
レボ ALX シータも、フリクションフリーとかSalt Shieldベアリングとか、アブらしい独自技術が詰まってる。
特にSalt Shieldベアリングは、塩ガミしにくいから、ズボラな俺にはありがたい(笑)。
自重200gは、まあ最近のリールとしては標準的だけど、巻きは軽いし、剛性感もある。
デザインもカッコイイし、人とかぶるのが嫌な人にはおすすめかもね。
値段も、ダイワ・シマノの同クラスと比べると、少し手に入れやすいのも嬉しいポイント。
ダイワ カルディア FC(LT2000S-H)
- ZAION V製モノコックボディ採用のハイコスパモデル
- FC(フィネスカスタム)による軽量化(自重175g)
- LT2000S-Hは、ハイギア仕様で手返しやプラグ操作に対応
- ATD搭載でドラグ性能も十分
- 性能と価格のバランスに優れ、中級者の幅広いニーズに応える
先ほどジグ単向けのおすすめでも登場した「カルディアFC」ですが、こちらはギア比5.8のハイギア(H)モデル、FC LT2000S-Hです。
ZAION V製モノコックボディとフィネスカスタムによる175gという軽さ、ATDによるスムーズなドラグといった基本性能の高さはそのままに、ギア比がハイギアになっています。
ノーマルギアモデル(FC LT2000S)が、ゆっくりとした誘いや巻き感度を重視するセッティングなのに対し、こちらのハイギアモデルは、より手返しの良い釣りや、プラグ・メタルジグなどを積極的に操作する釣りに向いています。
ラインスラック(糸ふけ)の回収が素早く行えるため、風のある日や、ルアーをキビキビと動かしたい場面でそのメリットを発揮します。
番手はLT2000Sなので、ジグ単にも十分対応できますし、PE0.4号が200m巻けるシャロースプールもアジングに最適。
「ジグ単もやるけど、それ以外の釣りも色々試したい」「軽さと剛性、そして手返しの良さも欲しい」といった、中級者の多様なニーズに応えてくれる、非常にバランスの取れたモデルと言えるでしょう。
先に紹介したノーマルギアモデルと、どちらのギア比が自分のスタイルに合っているか、じっくり検討してみてください。
アングラーズアドバイス
カルディアFC、ハイギアモデルもやっぱり良いね!
175gでハイギアって、めっちゃ使い勝手良さそうじゃん。
ジグ単メインならノーマルギア(S)が良いと思うけど、キャロとかフロート、プラグもやるなら、こっちのハイギア(H)の方が幸せになれるかも。
特にプラグ使うときなんかは、ラインスラッグをサッと巻き取れるハイギアが断然有利だからね。
軽さ、剛性、巻き心地、ドラグ、そして値段…トータルバランスで考えたら、カルディアFCは本当に優秀なリールだと思うよ。
どっちのギア比にするか、悩むのもまた楽しい!
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