アジングロッド、持ってるけどアジ以外にも使ってみたい…。
もしかして、チヌ(クロダイ・キビレ)も釣れちゃったりする?
そんな淡い期待を抱いているアングラーの皆さん、こんにちは!
この記事では、アジングロッドでチニングに挑むという、ちょっぴり(いや、かなり?)無謀かもしれない挑戦について、そのメリット・デメリット、そして現実的な限界を、包み隠さずお伝えします。
あなたの好奇心と愛竿を守るために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
アジングロッドとチニングロッド、そもそも何が違うのか?
まず大前提として、アジングロッドとチニングロッドは、似ているようで全くの別物なんです。
「同じ海の魚を釣る竿でしょ?」なんて思っていたら大間違い!
それぞれの竿がどんな相手を想定し、どんな戦い方をするために作られているのか、基本から見ていきましょう。
この違いを理解しないと、後で泣きを見ることになるかもしれませんよ…。
ターゲットの習性とパワー、口の硬さ
比較ポイント | アジ | チヌ(クロダイ・キビレ) |
---|---|---|
平均サイズ | 15cm~25cm程度(豆アジ~中アジ) | 25cm~40cm程度(時には50cmオーバーも) |
引きの強さ | 比較的軽快、小気味よい引き | トルクフルで重い、叩くような引き、根に潜る |
口の硬さ | 柔らかく吸い込みやすい | 硬く、ザラザラしている。カンヌキ周りは特に硬い |
主な生息場所 | 中層~表層を回遊 | 底層、障害物周り、汽水域など |
まず、ターゲットとなる魚が全然違います。
アジは、主に群れで回遊し、プランクトンや小型の甲殻類を吸い込むように捕食します。
引きも比較的軽快で、口も柔らかいのが特徴です。
一方のチヌは、カニや貝、ゴカイなどを砕いて食べる雑食性で、強靭な顎と歯を持っています。
引きはアジとは比べ物にならないほどパワフルで、海底の障害物に突っ込もうとする習性があります。
特に大型のチヌになると、そのトルクフルな引きは強烈の一言。
アジングロッドで掛けてしまったら、竿がのされて主導権を握られ、あっという間に根ズレでラインブレイク…なんてことも日常茶飯事です。
口も硬いので、アジングロッドのフッキングパワーではなかなか針が貫通しないことも多いんですよ。
アングラーズアドバイス
アジとチヌじゃ、もう格闘技で言ったら階級が違うってレベルだぜ!
アジがフェザー級なら、チヌはミドル級かそれ以上だ。
アジングロッドでチヌ、特にデカいやつを狙うのは、竹刀で真剣勝負に挑むようなもんだって覚えとけ!
ケガする前に、相手に合わせた道具選びが基本だぜ!
主に使用するルアーやリグの重量と種類
- アジングで主に使うルアー: 0.数g~数g程度のジグヘッド単体、軽量プラグ、マイクロメタルジグなど。
- チニングで主に使うルアー: 5g~15g程度のチニング用クランクベイト、バイブレーション、トップウォータープラグ、フリーリグ、ジグヘッドリグ(重め)など。
- アジングロッドの適合ルアーウェイトは、チニング用ルアーの重さに対応できない場合がほとんど。
- ルアーの種類も、アジングは「吸い込ませる」繊細なものが多く、チニングは「アピール力」や「ボトム感知能力」が求められるものが多い。
アジングで使うルアーって、基本的には1g前後のジグヘッドにワームを付けたもの(ジグ単)がメインですよね。
軽くて繊細なリグを、アジの目の前に漂わせて吸い込ませるイメージです。
それに対して、チニングで使うルアーは、もっと重くて大きいものが主流です。
例えば、底をズルズル引いてくるチニング専用のクランクベイトやバイブレーション、水面を賑やかに探るトップウォータープラグ、根掛かりを回避しながらボトムを攻めるフリーリグなど、その重さは5g~15gくらいが一般的。
アジングロッドの適合ルアーウェイトを見てみてください。
おそらく上限が5gとか7g、頑張っても10gくらいじゃないでしょうか?
チニングでよく使うルアーの多くは、アジングロッドにとっては「重すぎ!」なんです。
無理に投げようとすれば、竿が折れるリスクも高まりますし、そもそもまともに操作できません。
アングラーズアドバイス
アジングのジグヘッドと、チニングのプラグじゃ、もう重さが全然違うからな!
アジングロッドでチニング用プラグをフルキャストしようなんて、自殺行為だぜ。
ティップが「バキッ!」って音を立てておしまいだ。
もしどうしてもアジングロッドで…って言うなら、本当に軽いチヌ用ワームとか、小型のトップウォーターを優しく投げるくらいしか選択肢はないぞ。
ロッドに求められる基本性能(感度、パワー、操作性)
求められる性能 | アジングロッド | チニングロッド |
---|---|---|
感度 | 「吸い込み」アタリを捉える繊細なティップ、軽量リグの存在感を感じる感度 | ボトムの質感、ルアーの動き、チヌの「コツッ」という硬いアタリを捉える感度、根掛かり回避能力 |
パワー | アジの引きを楽しむ程度のライトパワー | チヌを根から引き剥がし、主導権を握るためのバットパワー |
操作性 | 軽量リグを繊細に操作する軽快さ | ある程度の重さのルアーを正確にキャストし、アクションさせる操作性、根掛かり回避のためのリフト力 |
耐久性 | 軽量化優先で比較的華奢 | 不意の大物や強引なファイトにも耐えうる耐久性 |
アジングロッドに求められるのは、まず「感度」。
アジの小さな吸い込みアタリを感じ取るための繊細なティップと、軽いジグヘッドの存在感を捉える能力が重要です。
パワーは、アジの引きをいなし、楽しむ程度のもので十分。
操作性も、軽量リグを軽快に操るためのものが優先されます。
一方、チニングロッドに求められるのは、まず「パワー」。
チヌを海底の障害物から引き剥がし、主導権を握るための強いバットパワーが不可欠です。
感度ももちろん重要ですが、ボトムの底質を感じたり、チヌの硬いアタリを捉えたり、根掛かりを回避したりするための、アジングとは少し質の違う感度が求められます。
操作性も、ある程度重さのあるルアーをしっかりキャストし、意図した通りにアクションさせるためのものが中心。
そして、何より「耐久性」。
強引なファイトや、障害物との接触にも耐えられるタフさが求められるんです。
アジングロッドの繊細さとは、対極にあると言ってもいいかもしれませんね。
アングラーズアドバイス
アジングロッドは「柔よく剛を制す」じゃなくて、「柔よく柔を制す」竿なんだよな。
チヌみたいな「剛」の相手には、やっぱり「剛」の竿じゃないと話にならんぜ。
感度がいいからチヌのアタリも分かるかも?って思うかもしれんけど、その後の展開が無理ゲーすぎるんだよ。
竿が悲鳴を上げるのが目に見えてるぜ。
アジングロッドでチニングを試すメリットはある?
ここまでアジングロッドとチニングロッドの違い、そしてアジングロッドでチニングをすることの無謀さ(?)を語ってきましたが、それでも「もしかしたら…」と期待してしまうのが釣り人の性かもしれません。
では、仮に、本当に仮にですが、アジングロッドでチニングを試すメリットが少しでもあるとしたら、それはどんなことでしょうか?
かなり限定的ではありますが、探ってみましょう。
手持ちタックルで気軽に挑戦できる手軽さ
- 新たにチニング専用タックルを揃える必要がない(初期投資ゼロ)。
- 「ちょっとチヌも気になるな」くらいの軽い気持ちで試せる。
- アジングのついでに、同じタックルで違う魚種を狙える(かもしれない)。
最大のメリットは、やはりこれでしょう。
「手持ちの道具で、新しい釣りに挑戦できる手軽さ」。
チニングに興味はあるけど、専用のロッドやリール、ルアーをいきなり揃えるのはちょっとハードルが高い…そう感じている人にとっては、とりあえず今持っているアジングタックルで試せるというのは、大きな魅力に映るかもしれません。
アジング釣行の最中に、「あそこの浅瀬、もしかしたらチヌいるかも?」なんて思った時に、ルアーを変えるだけで(変えられるルアーがあれば、ですが)違うターゲットを狙えるかもしれないという期待感は、確かにワクワクしますよね。
あくまで「お試し」の範囲で、ダメ元でやってみる、くらいの感覚なら、初期投資がかからないのは大きなアドバンテージです。
ただし、タックル破損のリスクは常に頭に入れておきましょう。
アングラーズアドバイス
まあ、手軽っちゃ手軽だよな。
道具買い足さなくていいのは、お財布に優しいし。
でもな、その手軽さの裏には、愛竿をポッキリ折っちゃうリスクが潜んでるってことは忘れちゃいけねえぞ。
「ちょっと試すつもりが、修理代で高くついた…」なんてことになったら、目も当てられないからな!
ご利用は計画的に、だぜ!
繊細なアタリを捉える高感度の可能性?
- アジングロッドの極細ティップが、チヌのショートバイトや前アタリを感知できるかもしれない。
- 特に低活性時の、居食いするような分かりにくいアタリに有効な場合も?
- ただし、アタリが分かっても掛けられるか、寄せられるかは別問題。
アジングロッドの真骨頂といえば、その「高感度」。
特に繊細なソリッドティップなどは、アジの本当に小さなアタリや、ルアーにかかるわずかな水流の変化さえも捉えてくれます。
もしかしたら、チヌがルアーの端っこをちょっとだけついばむようなショートバイトや、本アタリの前に見せる「前アタリ」と呼ばれるような微妙な変化も、アジングロッドなら感じ取れるかもしれません。
特に、チヌの活性が低くて、ガツガツとルアーにアタックしてこないような状況では、この繊細な感度が有利に働く可能性もゼロではないでしょう。
「ん?なんか触った?」という違和感を捉えられれば、それは大きな一歩です。
…ただし、アタリが分かったからといって、その後の展開が楽になるわけでは決してありません。
むしろ、そこからが本当の試練の始まりです。
アングラーズアドバイス
確かに、アジングロッドの感度はヤバいからな。
チヌがワームの尻尾だけ甘噛みしてるのも分かるかもしれん。
でもな、分かったところでどうする?って話だ。
アワセても竿がグニャって曲がるだけで針が立たない、とか、やっと掛かったと思ったら秒殺でのされる、とか、そんな未来が見えるぜ…。
感度だけじゃ、チヌは獲れねえんだよ。
ライトタックルならではのダイレクトな引き味(小型の場合)
- 手のひらサイズの小型チヌ(チンタ、メイタ)であれば、スリリングなファイトを楽しめる可能性がある。
- アジングロッドのしなやかさが、魚の引きをダイレクトに伝えてくれる。
- ただし、あくまで「小型限定」。少しでもサイズアップすると、途端に厳しくなる。
もし、本当に運良く(あるいは悪く?)アジングロッドでチヌがヒットし、それが手のひらサイズくらいの小型のチヌ、いわゆる「チンタ」とか「メイタ」と呼ばれるサイズだったら…。
その時は、ライトタックルならではのスリリングでダイレクトな引き味を堪能できるかもしれません。
アジングロッドは柔らかくしなやかなので、たとえ小型のチヌであっても、竿をギュンギュン曲げて抵抗し、その引きを存分に楽しませてくれるでしょう。
「お、小さいけど結構引くな!」なんて、ちょっとした興奮を味わえるはずです。
アジとはまた違った、叩くような独特の引きも新鮮に感じられるかもしれません。
…しかし、これはあくまで「小型のチヌだった場合」の話。
もし、同じタックルで30cmを超えるようなサイズのチヌが掛かってしまったら、楽しい時間は一瞬で終わりを告げ、悪夢のようなファイト(にならないファイト)が始まることを覚悟しておきましょう。
アングラーズアドバイス
まあ、小さいチヌなら、アジングロッドでも獲れることは獲れるだろうな。
メバルタックルでチヌ釣ってる人もいるくらいだし。
でも、問題は「選んで釣れない」ってことだ。
小さいの狙ってても、いきなりデカいのが食ってくるのがチニングの怖いところであり、面白いところでもあるからな。
その「もしも」に備えられないのが、アジングロッドの辛いところだぜ。
無理ゲー?アジングロッドでチニングをする際の大きな壁
さて、ほんのわずかなメリット(?)を探ってみましたが、ここからは現実の話。
アジングロッドでチニングに挑む際に立ちはだかる、絶望的とも言える「大きな壁」について、具体的に解説していきます。
これを知らずに挑戦するのは、あまりにも無謀と言わざるを得ません。
心して読んでください。
ロッド破損のリスク!チヌのパワーは侮れない
- アジングロッドは軽量化・繊細さ優先のため、想定外の負荷に対する強度が低い。
- チヌの強烈な突っ込みや、根に潜ろうとする力で、ティップはもちろんベリーやバット部分から折れる可能性も。
- 特にソリッドティップは衝撃に弱く、簡単に「ポキッ」といくことも。
- ファイト中に竿を立てすぎると、負荷が一点に集中し破損しやすい。
何度も言いますが、アジングロッドはアジを釣るために作られた竿です。
その設計思想は、軽さ、感度、そしてアジの引きを楽しむための適度なしなやかさに集約されています。
ここに、アジとは比較にならないほどパワフルなチヌがヒットしたらどうなるか…。
想像に難くありませんよね。
チヌはヒットした瞬間から、強烈な勢いで底へ底へと突っ込もうとします。
そのトルクフルな引きは、華奢なアジングロッドにとってはまさに拷問レベル。
ティップ(穂先)はもちろんのこと、ベリー(胴)やバット(元竿)といった、比較的パワーのある部分でさえも、限界を超えて「バキッ!」と音を立てて折れてしまう可能性が非常に高いです。
特に、繊細なソリッドティップは、ちょっとした衝撃や無理な角度での負荷で簡単に破損してしまいます。
愛竿が一瞬にしてただの棒きれに変わってしまう悲劇を、あなたは受け入れられますか?
アングラーズアドバイス
マジで、アジングロッドでチヌのデカいの掛けたら、竿が折れるのは覚悟しとけ!
「俺のアジングロッド、結構パワーあるぜ!」とか思ってても、チヌの本当のパワーをナメちゃいかん。
特に、竿を立てて「ためる」みたいなファイトは絶対ダメだぞ。
一瞬で逝っちまうからな。
ロッドが折れる音って、マジで心も折れるからな…。
ラインブレイク必至?ライトラインの限界
- アジングで使うPE0.2号~0.4号程度のラインでは、チヌのパワーや歯、障害物による摩擦に耐えられない。
- リーダーもフロロ0.8号~1.5号程度では心許なく、簡単に切られる。
- ドラグを緩めても、チヌを止められず根に潜られてアウト。
- 結果として、魚にラインを残したまま逃げられる最悪のケースも。
アジングで一般的に使われるラインシステムは、PEラインなら0.2号から0.4号、リーダーもフロロカーボンの0.8号から1.5号あたりが主流でしょう。
アジ相手ならこれで十分ですし、むしろ感度や飛距離を考えるとベストな選択です。
しかし、相手がチヌとなると、このラインシステムはあまりにも非力すぎます。
チヌの強烈な引き、ザラザラとした歯やエラ、そして何より海底の岩やカキ殻といった障害物による摩擦(根ズレ)に対して、アジング用のライトラインはひとたまりもありません。
ドラグをどんなに緩めても、チヌの突進を止めることはできず、障害物に向かって一直線。
そして、「プツン…」という虚しい感触とともにラインブレイク。
これがお決まりのパターンです。
魚にルアーとラインを残したまま逃がしてしまうのは、アングラーとして最も避けたいことの一つですよね。
アングラーズアドバイス
アジング用のラインでチヌとか、もう無謀としか言いようがないぜ。
PE0.3号なんて、チヌからしたらミシン糸みたいなもんだ。
一瞬でブチ切られるのがオチだぞ。
じゃあ太いライン使えばいいじゃんって思うかもしれんけど、アジングロッドに太いPE巻いても、今度は竿が耐えられないし、バランスも最悪だ。
結局、どっちも無理なんだよな。
チニング用ルアーは重くて扱えない問題
- 前述の通り、チニングで多用される5g以上のルアーは、アジングロッドの適合ウェイトをオーバーしていることが多い。
- 無理にキャストするとロッド破損の原因になる。
- キャストできたとしても、ロッドが重さに負けてしまい、ルアーをしっかりアクションさせられない。
- 結果、ルアーの性能を全く引き出せず、チヌへのアピールも不十分。
これもすでにお話ししましたが、チニングで効果的なルアーの多くは、アジングロッドにとっては「重すぎる」という問題があります。
アジングロッドの適合ルアーウェイトは、せいぜい5g~10g程度が上限のモデルが多いでしょう。
一方、チニングで実績の高いプラグやフリーリグは、7g、10g、時には15gを超えるものも珍しくありません。
こんな重いルアーを華奢なアジングロッドで投げようとすれば、ティップが重さに耐えきれず、キャストの瞬間に「ポキッ」と折れてしまう危険性が非常に高いです。
仮に、運良く投げられたとしても、竿がルアーの重さに負けてしまい、ダルンダルンの操作感に。
ルアーにキビキビとしたアクションを伝えたり、ボトムの情報を感じ取ったりすることはほぼ不可能でしょう。
これでは、せっかくのチニング用ルアーも宝の持ち腐れ。
チヌに効果的にアピールすることもできず、釣れる確率は限りなく低くなってしまいます。
アングラーズアドバイス
アジングロッドでチニング用ルアー投げようとするのは、軽自動車でF1レースに出るようなもんだぜ。
まずまともに走れないし、すぐぶっ壊れるのが目に見えてるだろ?
ルアーフィッシングは、タックルとルアーのバランスが命なんだ。
そのバランスが崩れたら、もう釣りとして成立しねえんだよ。
諦めて、専用タックル買おうぜ!
フッキングが決まらない、寄せられない
- アジングロッドのティップは柔らかすぎて、チヌの硬い口にフックを貫通させるのが難しい。
- バットパワーも不足しているため、アワセても竿が曲がるだけでフッキングパワーが伝わらない。
- 運良く掛かっても、チヌの重さとパワーで竿がのされ、全く寄せられない。
- 結果、フックアウト(バラシ)が多発する。
アジングロッドのティップは、アジの吸い込みアタリを弾かないように、非常に柔らかく作られています。
これはアジを釣る上では大きなメリットですが、相手が硬い口を持つチヌとなると、途端にデメリットに変わります。
チヌの「カンヌキ」と呼ばれる硬い部分に針を掛けようとしても、アジングロッドのフッキングパワーでは、竿がグニャリと曲がるだけで、針先が十分に貫通しないのです。
「アタった!乗った!」と思っても、すぐにフッと軽くなってバラしてしまう…そんな悔しい思いを何度もすることになるでしょう。
仮に、運良くフッキングが決まったとしても、次の試練が待っています。
アジングロッドのバットパワーでは、チヌの重さと強烈な引きに抗うことができず、竿は満月のようにしなりっぱなし。
魚をコントロールするどころか、逆に魚に引きずり回され、全く寄せることができません。
これでは、キャッチできる確率は限りなくゼロに近いと言わざるを得ません。
アングラーズアドバイス
アジングロッドでチヌにフッキング決めようとするのは、爪楊枝でコンクリートに穴開けようとするようなもんだぜ。
全然パワーが足りねえんだよ。
で、やっと掛かったと思ったら、今度は竿が「助けてー!」って悲鳴を上げるわけだ。
魚とのファイトじゃなくて、ただの綱引き(負け戦)になっちまうぞ。
そんな釣り、楽しいか?
俺はイヤだな。
根ズレ・障害物との戦いにおける絶望的な不利
- チヌは障害物周りを好む魚であり、ヒット後は根に潜ろうとする。
- アジングロッドのパワーでは、チヌを障害物から引き離すことがほぼ不可能。
- ライトラインは牡蠣殻や岩などの障害物で一瞬にして切られる。
- 結果、高確率でラインブレイクし、魚もルアーも失う。
チヌという魚は、カキ瀬や沈み根、杭などの障害物周りに潜んでいることが多く、ヒットすると本能的にそうしたストラクチャーに逃げ込もうとします。
チニングロッドであれば、その強靭なバットパワーで魚の頭をこちらに向けさせ、強引に障害物から引き剥がすことも可能です。
しかし、アジングロッドではどうでしょうか?
答えは明白です。
チヌの思うがままに障害物へと走られ、アングラーはなすすべもなく見ているだけ…。
そして、ラインが障害物に触れた瞬間に「プツン」。
これが、アジングロッドでチニングをした際の最もありふれた結末の一つです。
特に、牡蠣殻がびっしりと付着した場所などは、チヌにとっては絶好の隠れ家であると同時に、ライトラインにとってはまさに処刑場のようなもの。
一度ラインが触れれば、ほぼ確実に切られてしまうでしょう。
こんな絶望的な戦いに、あなたは挑みますか?
アングラーズアドバイス
チヌ釣りは、根ズレとの戦いと言っても過言じゃねえんだ。
だからこそ、強い竿と太いラインが必要なんだよ。
アジングロッドでカキ瀬なんか攻めようもんなら、もう何個ルアーあっても足りねえぞ。
魚にも可哀想だし、お財布にも厳しいし、良いことなんか一つもねえ。
素直にチニングタックル使おうぜ、な?
もしアジングロッドでチニングに挑むなら…超限定的な条件と覚悟
ここまで読んで、「それでも、万が一の可能性に賭けてみたい…」と思う、チャレンジャー精神旺盛な方もいるかもしれません。
もし、本当に、どうしてもアジングロッドでチニングに挑むというのであれば、それはもう「釣り」というよりも「実験」に近い領域です。
そして、成功する可能性は極めて低く、多くのものを失う覚悟が必要です。
それでも、という方のために、本当に超限定的な条件を提示します。
狙うは手のひらサイズの小型チヌのみ
- ターゲットは、アジと変わらないような20cm以下の小型チヌ(チンタ・メイタ)に限定。
- それ以上のサイズがヒットしたら、獲れる可能性はほぼゼロと諦める。
- 小型でも、アジングロッドには大きな負担がかかることを理解する。
まず、狙うターゲットを明確に限定しましょう。
アジングロッドで太刀打ちできる可能性があるのは、本当に手のひらサイズ、具体的には20cm以下のごく小型のチヌだけです。
アジで言えば、豆アジか、せいぜい中アジクラスの引きの強さまででしょう。
それでも、チヌ特有の叩くような引きや、底へ向かう力はアジとは異なりますので、アジングロッドにとってはかなりの負荷がかかることを覚悟してください。
もし、これ以上のサイズ、例えば30cmを超えるようなチヌがヒットしてしまったら…その時点でゲームオーバーです。
ラインブレイクするか、ロッドが折れるか、そのどちらかの未来が待っていると考えましょう。
「もしかしたら獲れるかも」という淡い期待は、きっぱりと捨ててください。
アングラーズアドバイス
手のひらサイズのチヌなら、まあ、なんとかなる「かも」しれん。
でもな、釣りってのは狙って小さい魚だけ釣るなんて器用なこと、なかなかできねえんだよ。
小さいのがいる場所には、デカいのもいる可能性が高いからな。
その「万が一」が起きた時に、どうにもならないのがアジングロッドなんだぜ。
それでもやるなら、もう自己責任で、としか言えねえな。
障害物皆無のオープンエリア限定で
- カキ瀬、岩、ロープ、杭などの障害物が一切ない、砂地や泥底の開けた場所限定。
- チヌが潜り込める場所が全くないことが絶対条件。
- そのような場所でチヌが釣れる可能性は低いが、万が一ヒットしても根ズレのリスクを最小限にできる。
次に、釣る場所を厳しく限定します。
チヌが好むカキ瀬や岩場、沈み根、杭やロープといった障害物が一切視界に入らない、広々とした砂地や泥底のオープンエリア以外では、絶対に竿を出してはいけません。
理由はもうお分かりですよね?
根ズレによるラインブレイクのリスクを限りなくゼロに近づけるためです。
アジングロッドとライトラインでは、チヌを障害物から引き離すことは不可能ですから、そもそも障害物が存在しない場所を選ぶしかないのです。
…しかし、そんな障害物のないオープンエリアで、果たしてチヌが釣れるのでしょうか?
可能性は決して高くないと言わざるを得ませんが、もしアジングロッドで挑むなら、それくらいシビアな場所選びが求められます。
少しでも「あそこに根がありそうだな」と感じたら、すぐに移動しましょう。
アングラーズアドバイス
障害物ゼロのオープンエリアでチヌ釣りって、もはや縛りプレイだよな。
チヌって基本的にストラクチャーに付く魚だから、そんな場所探す方が難しいぜ。
運良く見つけて、運良くチヌがいて、運良く食ってきても、本当に安心できるのはそこだけだ。
ファイト自体が綱渡りなのは変わんねえからな。
まあ、宝くじ当てるよりは確率高いかも…しれんけどな(笑)。
アジングロッドの中でもパワーと長さがあるモデルを選ぶ
- ULクラスではなく、L(ライト)クラスやML(ミディアムライト)クラスのアジングロッド(もしあれば)。
- 長さも6フィート台後半~7フィート台で、ある程度バットに力のあるもの。
- それでもチニングロッドには遠く及ばないが、少しでもマシな選択。
- リールも2000番~2500番で、ドラグ性能の良いものを選ぶ。
最後に、タックル選びです。
アジングロッドと一口に言っても、UL(ウルトラライト)のような非常に繊細なものから、L(ライト)や、中にはML(ミディアムライト)に近いような、比較的パワーのあるモデルも存在します。
もし、どうしてもアジングロッドで…というのであれば、その中でもできるだけパワーのあるクラスを選びましょう。
具体的には、Lクラス以上で、長さも6フィート後半から7フィート台の、ある程度バット(元竿)に粘りと力のあるものが、ほんの少しでもマシな選択と言えます。
リールも、アジングで使う1000番クラスでは心許ないので、2000番や2500番クラスで、ドラグ性能がしっかりしたものを選び、ドラグ設定はいつも以上に慎重に行う必要があります。
もちろん、これでも本格的なチニングタックルには遠く及びませんが、豆アジ専用のようなULロッドで挑むよりは、はるかに現実的(と言っても五十歩百歩ですが)です。
アングラーズアドバイス
アジングロッドの中でも、ちょっと強めのやつ選んだからって、チヌが楽に釣れるわけじゃねえからな!
あくまで「気休め」程度だと思っておけ。
MLクラスのアジングロッドって言っても、それはアジやメバル相手のMLだからな。
チヌ相手にしたら、やっぱりパワー不足は否めねえよ。
過信は禁物だぜ!
一番いいのは、素直にチニングロッド買うことだけどな!
アジングロッドをチニングに「無理やり」使う際の注意点
ここまで、アジングロッドでチニングに挑むための超限定的な条件と覚悟についてお話ししましたが、それでも「やってみたい」という方のために、さらにダメ押しで注意点をいくつか挙げておきます。
これらを守れないのであれば、挑戦する資格はないと思ってください。
愛竿と魚、そしてあなた自身のために。
- ドラグ設定は超ユルユルに: チヌが走ったらラインが出るように、普段のアジングよりもさらに緩く設定。ただし、緩すぎるとフッキングしない。絶妙な調整が必要。
- フッキングはスイープに、追いアワセも検討: 竿のパワー不足を補うため、ゆっくりと大きく竿をあおるようにアワセる。必要であれば追いアワセも。
- 強引なファイトは絶対にしない: 竿を立てすぎず、魚の引きに合わせて竿を操作。時間をかけて弱らせるしかないが、その間に根に潜られるリスクも。
- ランディングネットは必須: 足元まで寄せられたとしても、アジングロッドで抜き上げるのは不可能。必ず大型のランディングネットを用意する。
- ロッドの限界を常に意識する: 少しでも「ヤバい」と感じたら、無理せずラインを緩めるか、最悪の場合ラインを切る勇気も持つ。
- 周りのアングラーに迷惑をかけない: ファイトに時間がかかったり、魚に走られたりして、他の人の釣りを邪魔しないように最大限配慮する。
- 釣れた魚は丁寧に扱う: たとえ小型でも、ダメージを最小限に抑えてリリースするなら素早く。
- 「ダメ元」であることを忘れない: 釣れなくても、バラしても、タックルが壊れても、それは全て自己責任。
アジングロッドでチニングをするというのは、例えるなら軽自動車でオフロードコースを走るようなものです。
細心の注意を払い、車の限界を常に意識し、絶対に無理をしないことが大前提ですよね。
それと同じで、ドラグ設定は「こんなに緩くていいの?」と思うくらいユルユルにして、魚の急な突っ込みに対応できるようにしておきましょう。
フッキングも、バス釣りのようにビシッ!と合わせるのではなく、魚の重みを感じてから、竿全体で大きく、ゆっくりと引き込むようなイメージで。
そして、ファイト中は絶対に竿を立てすぎないこと。
竿が折れる一番の原因です。
魚に主導権を握らせるくらいの気持ちで、時間をかけて、じっくりと弱らせるしかありません。
もちろん、その間に障害物に潜られてしまうリスクは常に付きまといます。
万が一、足元まで寄せられたとしても、アジングロッドでチヌを抜き上げるのは不可能ですから、必ず柄の長い大きめのランディングネットを用意してください。
そして何よりも、「これは無謀な挑戦なんだ」という自覚を常に持ち、ロッドやラインの限界を常に意識しながら、少しでも異変を感じたら無理をしないこと。
これが、アジングロッドでチニングに挑む上での最低限のマナーであり、覚悟です。
アングラーズアドバイス
もうさ、ここまで来ると「釣り」じゃなくて「苦行」だよな(笑)。
ドラグゆるゆる、フッキングはそーっと、ファイトはひたすら耐える…って、楽しいか、それ?
まあ、それでも「やってみたい!」って言うなら止めねえけど、マジで自己責任で頼むぜ。
竿折って泣きついてきても、俺は知らねえからな!
あと、周りの人に迷惑かけんなよ!
そこだけは絶対守ってくれ!
結論:アジングロッドでのチニング、無謀な挑戦は避けるべきか
さて、長々とアジングロッドでチニングに挑むことの是非について語ってきましたが、結論としてはどうなのでしょうか。
ここまで読んでくださった賢明なアングラーの皆さんなら、もうお分かりですよね。
アジングロッドとチニングロッドは、それぞれ異なるターゲットと釣法に最適化された、全く別の道具です。
- アジングロッドは、チヌのパワー、口の硬さ、使用するルアーの重さ、ファイトスタイル、どれをとっても対応できない。
- ロッド破損、ラインブレイク、魚へのダメージなど、リスクが大きすぎる。
- ごく一部の超限定的な条件下(小型チヌのみ、完全オープンエリアなど)で「実験的」に試すことは可能かもしれないが、釣果は期待できず、常に危険と隣り合わせ。
- 「手軽だから」という理由だけで安易に手を出すべきではない。
- 結論として、アジングロッドでのチニングは、基本的には「無謀な挑戦」であり、避けるべき。
- チニングを楽しみたいのであれば、専用のタックルを用意するのが最も安全で、確実で、そして何より楽しい方法。
アジングロッドの繊細さ、軽快さは、アジを釣る上では最高の武器となります。
しかし、その特性は、パワフルなチヌを相手にするにはあまりにも不向きです。
ロッドやリール、ラインといったタックルは、それぞれ想定される負荷や使用状況に合わせて設計されています。
その許容範囲を超えた使い方をすれば、破損するのは当然の結果と言えるでしょう。
大切な愛竿を危険に晒し、魚にも余計なダメージを与え、そして何よりアングラー自身が悔しい思いをする…そんな未来が待っている可能性が高いのです。
もちろん、「絶対に不可能だ」と断言するわけではありません。
奇跡的に小型のチヌが釣れることもあるかもしれません。
しかし、それはあくまで「例外」であり、そのために払うリスクはあまりにも大きいと言わざるを得ません。
もしあなたが本気でチニングを楽しみたいのであれば、遠回りなようで、実は一番の近道は、専用のタックルを揃えることです。
適切なタックルを使えば、チヌとのエキサイティングなファイトを存分に楽しむことができ、釣りの世界もさらに広がることでしょう。
アジングロッドはアジングのために、チニングロッドはチニングのために。
それぞれの道具が持つ本来の性能を活かしてあげることが、最も釣りを豊かにする方法ではないでしょうか。
アングラーズアドバイス
まあ、結論は「やめとけ」ってことだよな、ぶっちゃけ。
アジングロッドでチヌ釣れたぜ!って武勇伝語りたい気持ちも分からんでもないけど、その裏で何本竿折って、何匹魚にライン残してるんだ?って話にもなりかねんからな。
釣具屋行けば、手頃な値段でそこそこ使えるチニングロッドだってあるんだぜ?
無理してアジングロッド使うより、よっぽど建設的で楽しいと思うけどな。
それでもやるなら…まあ、頑張れ!
としか言えんわ(笑)。
チニングができるアジングロッドおすすめ5選
ここまでアジングロッドでのチニングの難しさをお伝えしてきましたが、「それでも、万が一、アジングロッドの中から選ぶとしたら…?」という声が聞こえてきそうです。
ここで紹介するロッドは、あくまでアジングロッドであり、チニングに推奨するものでは決してありません。
しかし、アジングロッドの中では比較的パワーがあり、ごく小型のチヌ相手で、かつ超限定的な状況下(障害物皆無のオープンエリアなど)であれば、もしかしたら…という可能性を秘めたモデルを、あえて5本選んでみました。
くれぐれも、過度な期待はせず、自己責任の範囲でご参考ください。
ヤマガブランクス ブルーカレントⅢ(76 Stream)
- タイプ: スピニング
- ティップ: チューブラーティップ
- 全長: 7フィート6インチ (約2.29m)
- 適合ルアーウェイト: MAX 12g (プラグ: 2-9g, ジグ: 1.5-12g, キャロ: 3-12g)
- 特徴: ストリーム(流れ)攻略を意識したモデルで、ベリーからバットにかけてのパワーが比較的ある。長めのレングスで飛距離も稼ぎやすい。
ヤマガブランクスの「ブルーカレントⅢ」シリーズは、ライトゲームロッドの中でも非常に評価が高いよね。
この76 Streamは、名前の通り「流れの中での釣り」を想定していて、アジングロッドとしてはベリーからバットにかけてしっかりとしたパワーを持っているのが特徴なんだ。
ティップはチューブラーで、感度と操作性を重視した設計。
適合ルアーウェイトもMAX12gと、アジングロッドの中ではかなり重いものまで対応できるから、チニングで使う小型のプラグ(5g~7g程度)くらいなら、なんとか扱えるかもしれないね。
7フィート6インチという長さも、ある程度の飛距離を確保しつつ、不意の魚の突っ込みにも多少は対応できる余地を残してくれる…かも?
ただ、あくまで「アジングロッドの中では」っていう話だから、過信は絶対に禁物だよ!
アングラーズアドバイス
ブルカレⅢの76 Streamか…確かにアジングロッドの中じゃパワーある方だよな。
流れの中でメバルとか狙う竿だから、バットはしっかりしてるはずだ。
これなら、オープンエリアで手のひらサイズのチヌくらいなら、ドキドキしながらも獲れる「かも」しれん。
でも、間違ってもカキ瀬とかゴロタじゃ使うなよ!
泣きを見るのはお前だぜ!
がまかつ ラグゼ 宵姫 華弐(S72M-solid)
- タイプ: スピニング
- ティップ: ソリッドティップ
- 全長: 7フィート2インチ (約2.18m)
- 適合ルアーウェイト: 0.4-10g
- 特徴: M(ミディアム)パワー表記のソリッドティップモデル。繊細さとある程度のパワーを両立させている。
がまかつの「ラグゼ 宵姫 華弐(よいひめ はなつがい)」は、アジングロッドの中でもハイエンドに位置するシリーズだよね。
このS72M-solidは、宵姫シリーズの中では珍しく「M(ミディアム)パワー」と表記されていて、アジングロッドとしてはかなりパワフルな部類に入るんだ。
ティップはソリッドだけど、ベリーからバットにかけてはMパワーらしい張りと粘りがあるはず。
適合ルアーウェイトも0.4gから10gと幅広く、軽いリグからある程度の重さのあるものまで対応できる汎用性も持っているね。
7フィート2インチというレングスも、操作性と遠投性のバランスが良い感じ。
もしアジングロッドでチニングを…と考えるなら、この「Mパワー」という表記は少しだけ心の支えになるかもしれないけど、それでもチニング専用ロッドのMパワーとは全く別物だってことは肝に銘じておいてね!
アングラーズアドバイス
宵姫 華弐のMパワーねぇ…アジングロッドのMだから、過度な期待は禁物だぞ。
でも、そこらのULとかLに比べたら、だいぶマシなのは間違いないだろうな。
ソリッドティップでどこまでチヌの硬い口にフッキング決められるかは未知数だけど、小型のチヌなら、なんとか…なるか…?
まあ、試すなら自己責任でな!
そして、結果を教えてくれ(笑)。
メジャークラフト 24 ソルパラ(SPAJ-S682M)
- タイプ: スピニング
- ティップ: ソリッドティップ
- 全長: 6フィート8インチ (約2.03m)
- 適合ルアーウェイト: 0.6-10g
- 特徴: コストパフォーマンスに優れたソルパラシリーズのMパワーモデル。アジング入門からステップアップにも。
メジャークラフトの「ソルパラ」といえば、コスパ最強の入門ロッドとしてお馴染みだよね!
このSPAJ-S682Mは、2024年モデルのソルパラ・アジングシリーズの中でM(ミディアム)パワーに位置づけられる一本。
6フィート8インチという取り回しの良いレングスに、ソリッドティップを搭載しつつ、ベリーからバットにかけてはMパワーらしい粘りを持たせているはず。
適合ルアーウェイトも0.6gから10gと、アジングロッドとしては幅広いルアーに対応できるね。
「アジングロッドで、ちょっと強めの釣りを試してみたいけど、高い竿はちょっと…」という人にとっては、このソルパラのMパワーモデルは、ある意味「実験用」として手を出しやすい価格帯かもしれない。
もちろん、本格的なチニングには全く向かないけど、ごくごく軽いチヌ用リグで、超小型のチヌを、細心の注意を払って狙う…くらいなら、あるいは…?
アングラーズアドバイス
ソルパラのMパワーか。
安いからって無茶していいわけじゃないぞ!
むしろ、こういう竿こそ大事に使ってほしいもんだが…。
まあ、どうしてもアジングロッドでチヌの顔が見たいっていうなら、こういう竿で「練習」してみるのもアリ…なのか?
でも、それでチニングにハマったら、次はちゃんとしたチニングロッド買ってくれよな!
それが一番の近道だから!
ダイワ 月下美人 AJING(80ML-T)
- タイプ: スピニング
- ティップ: チューブラーティップ
- 全長: 8フィート0インチ (約2.44m)
- 適合ルアーウェイト: 1.5-10g
- 特徴: シリーズ最長の8フィートモデル。遠投性能とパワーを兼ね備え、フロートリグやキャロライナリグに適している。
ダイワの「月下美人 AJING」シリーズから、80ML-Tをピックアップ。
このモデルは、なんと8フィートというアジングロッドとしてはかなりのロングレングスで、ML(ミディアムライト)パワー、そしてチューブラーティップを採用しているのが特徴だね。
元々は、フロートリグやキャロライナリグといった、少し重めのリグを遠投して沖のブレイクや潮目を探るための設計思想なんだ。
だから、アジングロッドの中ではトップクラスの遠投性能と、魚を寄せるパワーを持っていると言えるだろうね。
適合ルアーウェイトも1.5gから10gと、7g前後のチニング用小型プラグやフリーリグなんかも、なんとかキャストできる範囲に入ってくるかもしれない。
この長さとパワーがあれば、万が一チヌが掛かっても、他のアジングロッドよりは少しだけ安心してファイトできる…かもしれないけど、やっぱり過信は禁物だよ!
アングラーズアドバイス
月下美人の8フィートMLねぇ…。
ここまで来ると、もはやアジングロッドってよりライトゲーム汎用ロッドって感じだよな。
確かに、これなら他のULとかLのアジングロッドよりは、チヌ相手でもマシな戦いができる「かも」しれん。
でも、所詮は「アジング」って名前が付いてる竿だ。
その限界は見極めとかないと、痛い目見るのは変わんねえぞ!
遠投できるからって、調子に乗って沖の根掛かり地帯とか攻めんなよ!
シマノ ソアレ TT アジング(S74L-S)
- タイプ: スピニング
- ティップ: タフテックα(ソリッドティップ)
- 全長: 7フィート4インチ (約2.24m)
- 適合ルアーウェイト: 0.5-12g
- 特徴: しなやかさと感度を両立するタフテックαソリッドティップ搭載。Lパワーながら適合ルアーウェイトの上限が12gと広め。
シマノの「ソアレ TT アジング」は、ソアレシリーズの中でも操作性とトラブルレス性能を追求したモデルだね。
このS74L-Sは、7フィート4インチのL(ライト)パワーで、ティップには高強度ソリッド「タフテックα」を搭載しているのが特徴。
Lパワーでありながら、適合ルアーウェイトの上限が12gと、アジングロッドとしてはかなり広い範囲をカバーしているんだ。
これは、軽量リグの操作性を損なわずに、少し重めのリグまで扱えるように設計されている証拠だね。
タフテックαのしなやかなティップは、チヌのショートバイトを弾きにくいかもしれないし、バット部分はLパワーなりに粘ってくれるかもしれない。
ただ、あくまでLパワーのアジングロッドであることには変わりないから、チニングで使うにはやっぱり力不足は否めないよ。
「手持ちのアジングロッドの中で、一番マシそうなのはコレかな…」くらいの消極的な選択肢として考えてね。
アングラーズアドバイス
ソアレTTのS74L-S、12gまでいけるLパワーか…。
確かに、普通のULアジングロッドよりは、はるかにマシだろうな。
タフテックαも、普通のソリッドよりは強度あるって言うし。
でもな、これで50cmのチヌ来たらどうする?
って考えたら、やっぱり「無理!」ってなるよな。
小型チヌ限定、オープンエリア限定、ドラグゆるゆる、これ絶対条件だぜ!
そして、釣れたら奇跡と思って感謝しろよな!
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