アジングを始めてみよう!と思ってロッドとリールを買ったはいいけど、なんだか投げにくかったり、アタリがよくわからなかったり…。
もしかしたら、それはロッドとリールの「組み合わせ」、つまりタックルバランスが合っていないせいかもしれません。
実は、アジングって他の釣りと比べても、このタックルバランスがすっごく大事なんです。
「え、そうなの?難しそう…」って思ったあなた、大丈夫!
この記事では、アジング初心者さんに向けて、なぜロッドとリールの組み合わせが重要なのか、そしてどうやって自分にピッタリの組み合わせを見つければいいのかを、わかりやす~く解説していきます。
これを読めば、あなたのアジングがもっと快適に、もっと楽しくなること間違いなしですよ!
なぜアジングでロッドとリールの組み合わせが重要なのか?
- タックルバランスが良いと感度が上がり、小さなアタリも感じやすくなる
- 操作性が向上し、軽いルアー(ジグヘッド)を思い通りに動かせる
- 持ち重りが軽減され、長時間釣りをしていても疲れにくくなる
- 結果的に、釣果アップにつながる可能性が高い
そもそも、なんでアジングではそんなにロッドとリールの組み合わせが重要なのでしょうか?
理由は大きく分けて3つあります。
まず1つ目は「感度」。
アジングで狙うアジのアタリは、「コンッ」と明確に出ることもあれば、「モソッ」とか「フッ」と軽くなるような、とっても小さな場合も多いんです。
ロッドとリールのバランスが取れていると、ロッドが持つ本来の感度を最大限に引き出すことができ、そんな小さなアタリも「ん?今なんか触ったぞ?」って感じ取りやすくなります。
2つ目は「操作性」。
アジングでは、1gにも満たないような軽いジグヘッドを使うこともあります。
バランスが悪いタックルだと、軽いルアーを投げにくかったり、水中できちんと操作できなかったりするんです。
逆にバランスが良いと、軽い力でシュッと投げられて、ルアーを繊細に、思い通りに動かすことができます。
そして3つ目は「疲労軽減」。
特にリールが重すぎたり、ロッドとのバランスが悪くて先が重く感じる(先重りする)タックルだと、手首や腕がすぐに疲れてしまいます。
バランスが良ければ、タックルが軽く感じられ、長時間集中して釣りを楽しむことができます。
これらの要素が組み合わさって、結果的に釣果にも繋がってくるというわけですね。
アングラーズアドバイス
マジでバランスって大事なんだよ!
初心者だと、つい見た目とか値段だけで選んじゃいがちだけど、ちょっと待った!って言いたい。
例えば、めっちゃ軽いロッドなのに、重いリール付けちゃうと、ロッドの先がお辞儀しちゃって、感度も操作性もガタ落ちしちゃう。
逆もまた然りね。
せっかくアジングやるなら、このバランスの重要性を知っておくだけで、楽しさが全然違ってくるからさ!
アジングリール選びの基本をおさらい
まずは、アジングで使うリールを選ぶ時の基本的なポイントを復習しましょう。
どんなリールがアジングに向いているのかを知っておくことが、良い組み合わせを見つける第一歩です。
番手(サイズ)
- 1000番~C2000番(シマノ) / LT1000番~LT2000番(ダイワ)が主流
- 小さい番手ほど軽く、繊細な釣りに向いている
- 迷ったらC2000番(シマノ)かLT2000番(ダイワ)あたりが無難
リールの番手は、リールの大きさや糸巻き量を表す数字です。
アジングでは、軽いルアーを扱い、細いラインを使うことが多いので、比較的小さな番手が使われます。
具体的には、シマノなら1000番、C2000番(Cはコンパクトボディの意味)、ダイワならLT1000番、LT2000番あたりが主流です。
番手が小さいほどリール本体も軽くなる傾向があり、繊細なアタリを取りたいアジングには有利になります。
特に1g以下のジグヘッドをメインに使うような釣りでは、1000番クラスの軽さが活きてきます。
ただ、C2000番やLT2000番クラスの方が、少しだけパワーがあったり、ラインキャパシティ(糸巻き量)に余裕があったりするので、初心者の方や、色々な状況に対応したい場合には、こちらの方が扱いやすいかもしれません。
迷ったら、まずはC2000番(シマノ)かLT2000番(ダイワ)を選んでおけば、大きな失敗はないでしょう。
アングラーズアドバイス
番手はね、正直好みもあるんだけど、最初は小さすぎない方がいいかも。
1000番とかって軽いんだけど、ちょっとパワー不足を感じることもあるんだよね。
不意にでかいアジとか、シーバスとか掛かっちゃった時に、C2000番とかLT2000番くらいの方が安心感あるよ。
ラインもちょっと太め(PE0.3号とか)を使いたいなら、2000番クラスの方がスプールの選択肢も多いしね。
ギア比
- ノーマルギア(パワーギア):巻き取りトルクがあり、ゆっくり巻くのが得意
- ハイギア:巻き取り速度が速く、手返しが良い。糸ふけ回収が早い
- 初心者には、巻き感が掴みやすいノーマルギアが無難という意見も
- 好みやスタイルに合わせて選ぶのがベスト
ギア比は、ハンドルを1回転させた時に、ローター(ラインを巻き取る部分)が何回転するかを示す数値です。
ギア比5.0前後を「ノーマルギア(パワーギア)」、6.0前後以上を「ハイギア(HGやXGが付くことが多い)」と呼びます。
ノーマルギアは、巻き取る力(トルク)が強く、一定のスピードでゆっくりとリールを巻くのが得意です。
アジングで、ジグヘッドをゆっくり漂わせるような誘いをする時に有利と言われます。
また、巻き心地が滑らかなので、水中の変化やアタリを感じやすいというメリットもあります。
ハイギアは、ハンドル1回転でたくさんのラインを巻き取れるので、ルアーの回収が速く、テンポよく釣りをしたい時や、風が強くて糸ふけ(ラインのたるみ)が出やすい時に便利です。
どちらが良いかは一概には言えず、好みや釣り場の状況、メインの釣り方によって変わってきます。
初心者の方には、巻き取るスピードが感覚的に掴みやすいノーマルギアの方が、ルアーを操作している感覚を養いやすいかもしれません。
一方、手返しの良さを重視するならハイギアもアリです。
アングラーズアドバイス
ギア比、これも悩むよな~。
俺はせっかちだからハイギア派(笑)。
ピュッて投げて、ササッと巻いて、また投げる!みたいなテンポの速い釣りが好きだからね。
でも、ノーマルギアのしっとりした巻き心地で、じっくりアジのいる層を探るのもアジングの醍醐味なんだよな。
最初はどっちでもいいと思うけど、もし可能なら釣具屋さんで両方回し比べてみて、しっくりくる方を選ぶのが一番!
重量
- 軽いほど感度・操作性が向上し、疲れにくい
- アジングでは特に重要。150g~200g程度が目安
- ただし軽すぎると剛性不足やバランスが悪くなる可能性も
- ロッドとの組み合わせで最適な重さを見つけることが大切
アジングリール選びで、番手やギア比と同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に重要かもしれないのが「リールの重量」です。
とにかく、軽いリールの方がメリットが多いのがアジング。
軽いと、タックル全体の感度が上がって小さなアタリを感じやすくなりますし、ロッド操作も軽快になり、長時間使っていても疲れにくいです。
目標としては、1000番~2000番クラスで、だいたい150g~200gくらいが目安になります。
最近のリールは技術が進んでいて、1万円以下のエントリーモデルでも200gを切るような軽いリールが増えています。
ただし、注意点もあります。
軽さだけを追求しすぎると、リールの剛性が足りなかったり、後で説明するロッドとの重量バランスが悪くなったりすることもあります。
「軽ければ軽いほど良い!」と単純に考えるのではなく、組み合わせるロッドとの相性も含めて、最適な重さを見つけることが大切です。
アングラーズアドバイス
アジングにおいて「軽さは正義!」これはもう合言葉みたいなもんだね。
特に1g以下のジグ単とか使うときは、リールが重いと何やってるか全然わかんなくなっちゃう。
できれば200g以下、理想を言えば180gくらいを目指したいところかな。
まあでも、無理して高いの買う必要はないぞ。
最近は安いリールでもめっちゃ軽いのあるから、予算内で一番軽いやつを探す、くらいの気持ちでOK!
アジングロッド選びの基本をおさらい
次に、アジングロッドを選ぶ際の基本的なポイントです。
リールとの相性を考える上で、ロッドの特性を知っておくことも非常に重要になります。
長さ
- 5フィート後半(約170cm)~6フィート台(約200cm)が一般的で扱いやすい
- 短いほど軽く、操作性や感度に優れる(近距離戦向き)
- 長いほど遠投性能に優れ、足場の高い場所でも有利
- 最初の1本としては6フィート前半くらいが無難
アジングロッドの長さは、フィート(ft)という単位で表されることが多いです(1フィートは約30.48cm)。
一般的に使われるのは、5フィート後半から6フィート台の比較的短いロッドです。
短いロッドのメリットは、まず軽いこと。
そして、取り回しが良く、キャスト精度が上がり、ルアーを細かく操作しやすい点です。
足元や常夜灯周りなど、近距離を丁寧に探る釣りに向いています。
また、ロッドが短い分、手元にアタリが伝わりやすいという感度の良さもあります。
一方、長いロッド(7フィート以上)は、遠投性能に優れています。
沖のポイントを狙いたい場合や、足場の高い堤防などから釣る場合に有利になります。
また、長さを活かして、ルアーをゆっくりと広範囲に探ることも可能です。
初心者の方が最初の1本を選ぶなら、操作性と遠投性のバランスが良い6フィート前半(6’0″~6’4″くらい)の長さが、色々な状況に対応しやすくおすすめです。
アングラーズアドバイス
長さねー、これも個性出るところだよね。
俺は取り回し重視だから、短い5フィート台が好きだな。
漁港の狭いとことか、テトラの隙間とか狙うのに便利なんだ。
でも、友達は遠投したいからって7フィート使ってるし、正解はないんだよね。
まあ、迷ったら6フィートちょっとのやつ選んどけば、大体の釣り場で困ることはないと思うよ!
硬さ(パワー)
- UL(ウルトラライト)~L(ライト)クラスが基本
- ULは非常に柔らかく、軽いジグヘッドの操作性に優れる
- LはULより少し張りがあり、重めのリグや遠投にも対応しやすい
- 使用するジグヘッドの重さに合わせて選ぶ
ロッドの硬さは、UL(ウルトラライト)、L(ライト)、ML(ミディアムライト)といった記号で表されます。
アジングでは、主にULクラスかLクラスの、比較的柔らかいロッドが使われます。
ULクラスは非常に柔らかく、しなやかなのが特徴です。
1g以下の軽いジグヘッドでも、その重みをロッドに乗せて投げやすく、水中での微妙な潮流の変化やアジの小さなアタリを感じ取りやすいというメリットがあります。
まさにジグ単の釣りに特化した硬さと言えます。
Lクラスは、ULクラスより少し張り(硬さ)があります。
そのため、2g~3g程度の少し重めのジグヘッドや、小型のメタルジグ、プラグなども扱いやすくなります。
また、キャロライナリグやフロートリグといった、少し重さのある仕掛けを遠投したい場合にも、Lクラスの方が適しています。
どちらを選ぶかは、自分がメインで使いたいルアー(ジグヘッド)の重さや、やりたい釣り方によって決めると良いでしょう。
初心者の方は、まずはULクラスを選んで、軽いジグヘッドを扱う感覚を掴むのがおすすめです。
アングラーズアドバイス
硬さは、使うジグヘッドの重さで決めるのが基本かな。
豆アジ狙いで0.5gとかメインで使うなら、迷わずUL!
逆に、ちょっと重めの1.5gとか2gをよく使う、もしくはたまにキャロとかも投げるかもって人は、Lの方が安心感あるかもね。
柔らかいロッドでデカイの掛けると、それはそれでのスリルがあって楽しいけど(笑)。
まあ、最初はULでジグ単の釣りを覚えるのが王道かな!
テーパー(調子)
- ファストテーパー、エクストラファストテーパーが主流
- ティップだけが曲がり、感度と操作性に優れる
- アタリを感じやすく、掛けやすい(フッキングしやすい)
- ソリッドティップとチューブラーティップの2種類がある
テーパーとは、ロッドのどの部分から曲がるかを示す「調子」のことです。
アジングロッドでは、ティップ部分だけが曲がりやすく、バット部分はしっかりしている「ファストテーパー」や、さらに穂先だけが極端に曲がる「エクストラファストテーパー」が主流です。
このような先調子のロッドは、穂先が繊細なため、アジの小さなアタリを「コツン」と明確に捉えやすいという特徴があります。
また、アタリがあった瞬間に、ロッドのパワーが素早くフックに伝わるため、しっかりとアジの口に針を掛けることができます。
操作性にも優れており、軽い力でロッドを操作するだけで、ジグヘッドをチョンチョンと動かすような細かいアクションをつけやすいです。
アジングロッドの穂先には、主に「ソリッドティップ」と「チューブラーティップ」の2種類があります。
ソリッドティップは、中身が詰まった(ソリッドな)非常に柔らかい穂先で、アジが吸い込むような弱いアタリでも、穂先が「スッ」と入って食い込ませやすいのが特徴です。
チューブラーティップは、中が空洞の穂先で、ソリッドに比べると張りがあり、反響感度(コツンと感じるアタリ)に優れています。
どちらが良いかは好みですが、初心者にはアタリが分かりやすいソリッドティップがおすすめです。
アングラーズアドバイス
テーパーは、もうほとんど「エクストラファスト」一択ってくらい、アジングロッドは先調子が多いね。
あの「ピンッ」としたティップで、小さいアタリを取るのがアジングの面白いところだからさ。
ソリッドかチューブラーかは、結構好みが分かれるところ。
俺は食い込み重視でソリッド派だけど、感度ビンビンがいいって人はチューブラー選んだりするね。
初心者は、とりあえずソリッドティップのロッドを選んでおけば間違いないと思うよ!
最適な組み合わせを見つけるためのポイント
さて、リールとロッド、それぞれの基本がわかったところで、いよいよ本題の「組み合わせ」のポイントを見ていきましょう。
ここが一番重要なので、しっかりチェックしてくださいね!
最重要!ロッドとの重量バランス
- 実際にリールをロッドにセットして持ち、重心を確認する
- 理想はリールフット(リールを取り付ける足の部分)付近に重心がくること
- 先重りすると感度・操作性が低下し、疲れやすい
- 手元重心すぎても、キャスト時に振りぬきにくい場合がある
- 可能であれば釣具店で試させてもらうのがベスト
ロッドとリールの組み合わせで、最も重要と言っても過言ではないのが「重量バランス」です。
いくら軽いロッドと軽いリールを選んでも、組み合わせた時のバランスが悪いと、タックルが重く感じたり、操作性が悪くなったりしてしまいます。
理想的なのは、リールをロッドに装着した状態で、人差し指などをリールフット(リールを取り付ける足の部分)あたりに当てて支えた時に、水平になるか、ややリール側(手元側)に傾くくらいのバランスです。
もし、ロッドの先の方が重く感じる「先重り」の状態だと、常にロッドティップを持ち上げようとする力が必要になり、手首が疲れやすくなります。
また、ティップが下がりやすくなることで、感度が鈍くなったり、細かな操作がしにくくなったりします。
逆に、極端に手元重心すぎると、キャストの際にロッドをシャープに振りぬきにくくなる場合もあります。
この重量バランスは、スペック表の数字だけではなかなかわかりません。
可能であれば、釣具店で実際に購入を検討しているロッドとリールを組み合わせて持たせてもらい、バランスを確認するのが最も確実な方法です。
アングラーズアドバイス
これ、マジで一番大事!
カタログスペックだけ見て「軽いロッドと軽いリールだからOK!」って思って買ったら、実際に組んでみたらめっちゃ先重り…なんてこと、結構あるあるだからね。
釣具屋さんで恥ずかしがらずに「これとこれ、ちょっと組んで持ってみてもいいですか?」って聞いてみよう!
店員さんもプロだから、良い組み合わせのアドバイスくれるかもしれないしね。
実際に持ってみて「お、しっくりくるな」って感覚が大事だよ。
ロッドの長さ・硬さとリール番手の関係
- 短い(5ft台)・柔らかい(UL)ロッドには、軽いリール(1000番クラス)がバランスを取りやすい
- 標準的(6ft前半)・標準的(UL/L)ロッドには、C2000番/LT2000番クラスが合わせやすい
- 長め(6ft後半~)・硬め(L)ロッドには、2000番/2500番クラスも選択肢に
- あくまで目安。最終的には重量バランスを優先する
ロッドの長さや硬さと、リールの番手(サイズや重さ)にも、ある程度の相性があります。
一般的には、短くて柔らかいロッドほど、軽いリールの方がバランスを取りやすい傾向があります。
例えば、5フィート台のULクラスのロッドに、シマノの1000番やダイワのLT1000番といった軽量なリールを組み合わせると、タックル全体の重量も軽く、操作性の良いセッティングになることが多いです。
アジングで最も一般的な6フィート前半のUL~Lクラスのロッドには、シマノのC2000番やダイワのLT2000番クラスが、重量バランス的にも、糸巻き量的にもマッチしやすいでしょう。
もし、少し長め(6フィート後半以上)のロッドや、Lクラス以上の硬めのロッドを使う場合は、リールも少し大きめの番手(シマノ2000番や2500番、ダイワLT2000番やLT2500番など)を組み合わせることもあります。
これは、長いロッドや硬いロッドは、それ自体がやや重くなるため、ある程度の重さがあるリールの方がバランスが取りやすい場合があるからです。
ただし、これはあくまで一般的な目安です。
ロッドの設計やリールのモデルによって、実際の重量バランスは変わってきます。
最終的には、前述の「重量バランス」を実際に確認して、最適な組み合わせを見つけることが重要です。
アングラーズアドバイス
これもセオリーみたいなもんだけど、まあ参考程度にね。
軽いロッドに軽いリール、は基本だけど、最近は軽いのにしっかりしたロッドとかもあるし、一概には言えないんだよな。
例えば、俺の友達は6フィートくらいのULロッドに、あえて2500番のリール付けてる。
「手元重心になって感度上がる気がする」んだってさ。
まあ、そういうこだわりも面白いよね。
まずは基本の組み合わせを試してみて、そこから自分好みに調整していくのがいいんじゃないかな。
使用ラインとタックルバランス
- エステルライン:感度重視。ドラグ性能の良いリール、しなやかなロッドティップが活きる
- PEライン:強度・飛距離重視。ライントラブルが少ないリール、ガイド設計のロッドが有利
- フロロカーボンライン:根ズレに強い。比重があり、風に強い。やや硬めのロッドでも扱いやすい
- ラインの特性に合わせてタックル全体のバランスを考える
アジングで使うラインには、主にエステル、PE、フロロカーボンの3種類があり、それぞれ特性が異なります。
どのラインを使うかによっても、ロッドやリールに求められる性能や、タックル全体のバランスの考え方が少し変わってきます。
エステルラインは、非常に伸びが少なく、感度が良いのが最大の特徴です。
アジの小さなアタリを捉えるのに適していますが、瞬間的な衝撃に弱いというデメリットもあります。
そのため、エステルラインを使う場合は、急な魚の引きに対してスムーズにラインを送り出す、ドラグ性能の良いリールが重要になります。
ロッドも、アタリを弾かずにしっかりと食い込ませる、しなやかなソリッドティップなどが相性が良いでしょう。
PEラインは、引っ張り強度が高く、細くても強いのが特徴です。
飛距離も出しやすく、遠投が必要な場面や、大型のアジを狙う場合に有利です。
ただし、比重が軽く、風の影響を受けやすい、コシがないためライントラブルが起きやすい、といった側面もあります。
PEラインを使う場合は、ライントラブルを軽減するようなスプール形状のリールや、糸絡みしにくいガイド(Kガイドなど)を搭載したロッドを選ぶと快適です。
フロロカーボンラインは、根ズレ(海底の岩などに擦れること)に強く、適度な張りとしなやかさを持っています。
比重が水より重いため、風に強く、仕掛けを沈めやすいのが特徴です。
感度はエステルやPEに劣りますが、扱いやすさからリーダーとしてだけでなく、メインラインとして使う人もいます。
フロロカーボンラインは、ある程度の硬さがあるので、やや張りがあるロッドでも比較的扱いやすいでしょう。
このように、自分がメインで使いたいラインの種類が決まっている場合は、そのラインの特性を活かせるようなロッドとリールの組み合わせを意識すると、より釣りがしやすくなります。
アングラーズアドバイス
ライン選びも沼だよな~(笑)。
初心者は、扱いやすさで言えばフロロの2lbくらいか、ちょっと頑張ってPEの0.2号か0.3号あたりにリーダー付けるのが無難かな。
エステルは感度ヤバいけど、切れやすいからちょっと慣れが必要かも。
まあ、どのライン使うにしても、それに合ったタックルバランスがあるってことだね。
例えば、PE使うなら、リールのスプールエッジ(糸が出ていくとこ)の形状とか、ロッドのガイドがKガイド(絡みにくいやつ)になってるかとか、そういう細かいところもチェックすると良いよ!
メインの釣り方(リグ)に合わせる
- ジグ単(軽量):感度・操作性重視。ショートロッド+軽量リール
- ジグ単(やや重め):汎用性重視。6ft前半ロッド+2000番クラスリール
- キャロライナリグ・フロートリグ:遠投性・パワー重視。長め・硬めのロッド+2000番/2500番クラスリール
- プラグ・メタルジグ:操作性・パワー重視。Lクラス程度のロッド+ハイギアリールも有効
- 自分のやりたい釣りに特化した組み合わせを見つける
アジングには、ジグヘッドとワームだけのシンプルな「ジグ単」の釣り以外にも、重りを使って遠投する「キャロライナリグ」や、飛ばしウキを使う「フロートリグ」、小型のプラグやメタルジグを使う釣りなど、様々なスタイルがあります。
自分がどんな釣り方をメインに楽しみたいかによっても、適したロッドとリールの組み合わせは変わってきます。
もし、漁港の常夜灯周りなどで、1g以下の軽いジグヘッドを使った繊細な釣りをメインにしたいなら、感度と操作性を最優先した組み合わせが良いでしょう。
具体的には、5フィート台のULクラスのショートロッドに、1000番クラスの軽量リールといった組み合わせが考えられます。
一方、1g~2g程度のジグヘッドを使い、ある程度の飛距離も欲しい、色々な状況に対応したいという場合は、6フィート前半のUL~Lクラスのロッドに、C2000番やLT2000番クラスのリールを組み合わせるのが、最も汎用性が高いでしょう。
さらに、キャロライナリグやフロートリグを使って、沖のポイントを狙いたい、大型のアジを釣りたいという場合は、仕掛けをしっかりと遠投でき、重さのあるリグを操作できるパワーが必要です。
この場合は、7フィート前後のLクラス以上のロッドに、2000番や2500番クラスのリールを組み合わせると良いかもしれません。
プラグやメタルジグを積極的に使いたいなら、ルアーをキビキビと動かせるLクラス程度のロッドに、手返しが良いハイギアリールを組み合わせるのも面白いでしょう。
このように、自分のやりたい釣り、得意な釣り方をイメージして、それに合ったロッドとリールの組み合わせを選ぶことが、釣果への近道になります。
アングラーズアドバイス
結局、どんな釣りしたいか?ってのが一番大事なんだよね。
全部の釣りを1タックルで完璧にこなすのは難しいからさ。
「俺はとにかく軽いジグ単で豆アジ釣るのが好き!」なのか、「遠投してデカアジ狙いたい!」なのか。
自分のスタイルが見えてくると、それに合ったタックルもおのずと決まってくるはず。
まあ、最初は色々試してみて、自分の好きな釣り方を見つけるのが一番楽しいんだけどね!
迷ったら、まずは一番汎用性の高い「6フィート前半UL/Lロッド+2000番クラスリール」あたりから始めてみるのがおすすめだよ。
組み合わせで失敗しないための注意点
- 軽さだけを追い求めすぎない。剛性や耐久性、バランスも考慮する
- スペックや見た目だけで判断しない。可能なら実際に触ってみる
- ロッドとリール、どちらか一方だけにお金をかけすぎない
- 予算内で、できるだけバランスの取れた組み合わせを目指す
- 最初から完璧を求めず、使いながら調整していく気持ちも大切
最後に、アジングロッドとリールの組み合わせを選ぶ際に、失敗しないための注意点をいくつかお伝えします。
まず、これまで「軽さが重要」と繰り返してきましたが、軽さだけを追い求めすぎるのは禁物です。
極端に軽いモデルは、剛性や耐久性が犠牲になっていたり、特定のロッドと組み合わせた時にバランスが悪くなったりすることもあります。
軽さは重要な要素ですが、それ以外の性能(剛性、ドラグ性能、巻き心地など)や、ロッドとのバランスも考慮して選びましょう。
次に、カタログのスペック表や、見た目のカッコよさだけで判断しないこと。
特に重量バランスや、実際に持った時のフィーリングは、スペックだけではわかりません。
面倒くさがらずに、できるだけ釣具店で実物を触ってみることを強くおすすめします。
また、予算配分も重要です。
例えば、すごく高いロッドを買ったのに、リールは一番安いモデル…とか、その逆も、タックル全体のバランスを考えるとあまり良くありません。
ロッドとリール、それぞれにバランス良く予算を配分し、全体の性能が釣り合うような組み合わせを目指しましょう。
だいたい同じくらいの価格帯のロッドとリールを組み合わせると、バランスが取りやすいことが多いです。
そして、最初から完璧な組み合わせを求めすぎないことも大切です。
アジングは経験を積むことで、自分の好みやスタイルが少しずつ変わっていくこともあります。
まずは、基本を押さえたバランスの良いタックルで始めてみて、実際に使いながら「もう少しこうしたいな」という部分が出てきたら、ラインを変えてみたり、リールを買い替えたりして、自分なりに調整していく、というくらいの気持ちでいると良いでしょう。
アングラーズアドバイス
まあ、色々言ったけど、一番大事なのは「自分が気に入って使えるか」ってことかもね!
どんなにスペックが良くても、なんか持った感じがしっくりこないとか、デザインが好きじゃないとかだと、釣りしててもテンション上がらないじゃん?
だから、最終的には自分の「これだ!」っていう直感を信じるのも大事。
そのためにも、やっぱり実際に触ってみるのが一番なんだよな。
予算内で、できるだけ納得できる組み合わせを見つけて、アジング楽しんでくれよな!
アジングロッドとリールおすすめ5選
ここでは、アジング初心者の方におすすめのロッドとリールをピックアップしてご紹介します。
これらのモデルを組み合わせることで、バランスの取れた扱いやすいタックルを組むことができますよ。
もちろん、ここで紹介する組み合わせ以外にも良いものはたくさんあるので、あくまで参考としてみてくださいね。
シマノ ソアレBB アジング(S64UL-S)
- シマノのアジング入門~中級者向け人気ロッド
- 軽量(61g)で高感度な「タフテックα」ソリッドティップ搭載
- 操作性と遠投性のバランスが良い6フィート4インチ
- 幅広い重さのジグヘッドに対応
- 上位機種譲りの性能で、長く使える一本
シマノのアジングブランド「ソアレ」のエントリーモデル「ソアレBB」。
ですが、その性能は入門用と侮れません。
特に穂先には、上位機種にも採用される高強度・高感度ソリッド「タフテックα」を搭載。
アジの繊細なアタリをしっかりと捉えてくれます。
S64UL-Sは、長さ6フィート4インチ、硬さULという、アジングのど真ん中とも言えるスペック。
漁港でのジグ単の釣りから、少し開けた場所での釣りまで幅広く対応できます。
自重も61gと非常に軽く、後述する軽量リールと組み合わせることで、抜群のタックルバランスを実現できます。
適合ルアーウェイトも0.3g~6gと幅広く、軽いジグヘッドから少し重めのリグまで扱える汎用性の高さも魅力。
アジングを始める最初の1本として、自信を持っておすすめできるロッドです。
アングラーズアドバイス
ソアレBB、マジでコスパ良いロッドだよ!
入門用って言われてるけど、ぶっちゃけこれ1本あればかなりレベル高い釣りまでできちゃうと思う。
タフテックαの感度は本物だし、軽いし、デザインもカッコイイし。
64ULは長さも硬さもちょうど良くて、迷ったらコレ選んどけば間違いない!って感じだね。
軽いリール(シマノなら1000番かC2000番)と組み合わせると、最高のバランスになるぞ!
メジャークラフト 鯵道5G(AD5-S622L/AJI)
- メジャークラフトのハイコストパフォーマンスアジングロッド
- 最新素材「東レT1100Gカーボン」と「R360構造」で軽さと強さを両立
- 操作性重視の6フィート2インチ、Lクラス
- 56gという驚異的な軽さ
- やや重めのリグや、積極的に掛けていくスタイルに
数々のハイコストパフォーマンスロッドを世に送り出しているメジャークラフト。
その中でも「鯵道5G」シリーズは、最新のカーボン素材「東レT1100G」や、カーボンの配置を最適化した「R360構造」を採用し、軽さとシャープさ、そしてパワーを高次元で実現したモデルです。
AD5-S622L/AJIは、長さ6フィート2インチ、硬さLクラスというスペック。
ULクラスよりもやや張りがあるLクラスなので、1g以上のジグヘッドをキビキビと操作したり、積極的にアタリを掛けていくようなスタイルに向いています。
適合ルアーウェイトも8gまで対応しているので、小型プラグやメタルジグを使った釣りも楽しめます。
特筆すべきはその軽さで、なんと自重56g!
同価格帯のロッドの中でもトップクラスの軽さを誇ります。
この軽さとシャープな操作性は、アジングにおいて大きな武器になるでしょう。
操作性重視で、少しパワーのあるロッドを探している方におすすめです。
軽量リールとの組み合わせで、驚くほど軽快なタックルが完成します。
アングラーズアドバイス
鯵道5G、これもヤバいロッドだね!
メジャクラさん、この値段でこの軽さと性能出してくるのは反則だよ(笑)。
622Lは、Lクラスだけどティップは結構繊細だから、軽いジグ単も扱えるし、ちょっと重めのリグもいける万能選手って感じかな。
とにかく軽いから、リールも軽い1000番とかLT1000番あたりと組み合わせると、異次元の軽快さが味わえるぞ!
シャキッとしたロッドが好きな人にはたまらないはず。
シマノ 22 サハラ(C2000SHG)
- シマノのエントリークラスリールながら上位機種の技術を搭載
- サイレントドライブで滑らかな巻き心地
- ネジ込み式ハンドルでガタつき軽減
- C2000番サイズで自重210gと軽量
- ハイギア仕様で手返し重視の釣りに
先ほどの「アジングとエギング兼用リール」の記事でも登場したシマノの「サハラ」。
アジング専用として使うなら、このC2000SHGがおすすめです。
C2000番は、1000番クラスのコンパクトなボディに2000番クラスのスプールを搭載したモデルで、アジングに求められる軽さと、ある程度の糸巻き量を両立しています。
自重は210gと、最新の上位機種には及びませんが、この価格帯のリールとしては十分に軽量です。
滑らかな巻き心地を実現する「サイレントドライブ」や、ガタつきの少ない「ネジ込み式ハンドル」など、上位機種譲りの機能が搭載されているのも魅力。
SHGはシャロースプール・ハイギア仕様なので、PE0.3号や0.4号といった細いラインを巻くのに適しており、ハイギアによる素早い巻き取りで手返し良く釣りを楽しめます。
先に紹介した「ソアレBB S64UL-S」など、6フィートクラスのロッドとの組み合わせに最適です。
基本性能が高く、安心して使えるエントリーリールとしておすすめです。
アングラーズアドバイス
サハラのC2000SHG、アジング入門には鉄板リールの一つだね!
値段は安いけど、シマノらしい滑らかな巻き心地は健在。
C2000番っていうサイズ感が、アジングロッドとのバランスを取りやすいんだよね。
ハイギアだから、ルアー回収も早いし、糸ふけ管理も楽ちん。
自重210gは、まあ今どきだと普通くらいだけど、全然問題ないレベル。
ソアレBBとかと組み合わせれば、見た目も性能もバッチリなタックルになるよ!
ダイワ 24 月下美人X LT(LT2000S-P)
- ダイワのアジングブランド「月下美人」のエントリーモデル(2024年最新)
- LTコンセプトで自重195gの軽さを実現
- 滑らかなATD TYPE-Lドラグ搭載
- P(パワーギア)モデルで、ゆっくりとした誘いが得意
- エアローター搭載で巻き出しも軽い
ダイワのアジング専門ブランド「月下美人」シリーズのエントリーモデル「月下美人X」。
2024年にモデルチェンジし、さらに進化しました。
ダイワ独自の軽量・タフ設計「LTコンセプト」により、LT2000S-Pは自重195gという、200gアンダーの軽さを達成しています。
これはアジングにおいて大きなアドバンテージになります。
ドラグには、より滑り出しがスムーズになった「ATD TYPE-L」を搭載し、エステルラインなどの細糸使用時も安心です。
さらに、軽量化された「エアローター」の採用により、巻き出しの軽さも向上しています。
ご紹介するLT2000S-Pは、ギア比4.8のパワーギア(ノーマルギア)モデル。
巻き取りトルクがあり、一定速度でゆっくりと巻きやすいため、ジグヘッドを漂わせるような繊細な誘いが得意です。
巻き感度も高いため、水中の変化を感じ取りやすいのも特徴。
シャロースプール(S)なので、PE0.4号が200mと、アジングに最適なラインキャパシティです。
先に紹介した「鯵道5G AD5-S622L/AJI」のような軽量ロッドとの組み合わせで、その軽さがさらに際立つでしょう。
アングラーズアドバイス
最新の月下美人X、めっちゃ良くなってるぞ!
なんと言っても195gっていう軽さがヤバい。
この値段で200g切ってくるのは、さすがダイワさんって感じだね。
ATD TYPE-Lドラグも、かなりスムーズになってるらしい。
パワーギア(P)だから、ハイギア好きには物足りないかもだけど、ゆっくり誘いたい派には最高の選択肢。
鯵道みたいな軽いロッドと組み合わせたら、持ってること忘れちゃうかもな(笑)。
シマノ 25 アルテグラ(C2000SHG)
- シマノの中級モデルとして絶大な人気を誇る「アルテグラ」
- マイクロモジュールギアⅡ、サイレントドライブ等で最高クラスの巻き心地
- ロングストロークスプール搭載で飛距離アップ
- CI4+ボディ採用で自重185gと超軽量
- 予算が許せば、ワンランク上の性能を体感できる
もし予算に少し余裕があるなら、シマノの中核モデル「アルテグラ」も視野に入れてみてください。
エントリークラスのサハラと比べると価格は上がりますが、その分、性能は格段に向上します。
アルテグラには、シマノの最上位機種にも採用されている「マイクロモジュールギアⅡ」や「サイレントドライブ」が搭載されており、驚くほど滑らかで静かな巻き心地を実現しています。
また、スプールが前後に長く動く「ロングストロークスプール」により、ライン放出がスムーズになり、キャストの飛距離アップにも貢献します。
ボディ素材には、軽量カーボン素材「CI4+」が使われており、C2000SHGの自重はなんと185g!
これは上位機種に迫る軽さです。
もちろん、防水性能(Xプロテクト)や剛性も高く、安心して長く使うことができます。
C2000SHGは、アジングに最適な番手とシャロースプール、そして手返しの良いハイギアの組み合わせ。
先に紹介した「ソアレBB」や「鯵道5G」といった軽量ロッドと組み合わせれば、その性能を最大限に引き出すことができるでしょう。
少し奮発してでも、良いものを長く使いたい、という方には最高の選択肢の一つです。
アングラーズアドバイス
アルテグラ、もうこれは入門用ってレベルじゃないね!
マイクロモジュールギアⅡの巻き心地は、一度体験するとマジで感動するレベル。
185gっていう軽さもヤバいし、ロングストロークスプールで飛距離も伸びるし、もう文句の付け所がないかも。
値段はちょっとするけど、それだけの価値は絶対にあるリール。
もし予算が許すなら、サハラじゃなくてこっち買っとけば、まず後悔しないと思うよ。
これと良いロッド組み合わせたら、もう上級者タックルだね!
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