アジングロッドでエギングはできる？メリットやデメリット、注意点、おすすめ商品を紹介！

アジングを楽しんでいたら、目の前で美味しそうなアオリイカがゆらり…。

そんな時、「あー、エギングロッドも持ってくればよかった！」なんて、悔しい思いをしたことはありませんか。

繊細なアジングロッドで、そのままエギングができちゃったら、荷物も減るし、釣りの幅も広がって最高ですよね。

でも、本当にアジングロッドでエギングなんてできるのでしょうか。

ロッドが折れたりしないか心配だし、そもそもちゃんとエギを操作できるのかも疑問です。

この記事では、そんなアングラーの疑問に答えるべく、アジングロッドでのエギングの可能性、メリット・デメリット、そして注意点などを詳しく解説していきます。

これを読めば、どんな場合にアジングロッドでエギングができて、どんなロッドなら代用しやすいのかが分かりますよ。

アジングロッドでエギングは可能？

いきなり結論から言ってしまうと、アジングロッドでエギングをすることは、「限定的な状況下であれば可能」です。

ただし、どんなアジングロッドでも、どんなエギでも、どんな状況でも快適にできるわけではありません。

そこには、やはり専用ロッドとの明確な違いと、超えられない壁が存在します。

結論：限定的な状況なら可能

• 小型のエギ（主に2.5号以下）を使用する場合。
• ターゲットが小型のイカ（の場合。
• 近距離での釣りがメインの場合。
• ロッドのパワーがある程度ある（Lクラス以上推奨）場合。

アジングロッドは、本来1g前後の非常に軽いジグヘッドを操作し、アジの繊細なアタリを捉えるために設計されています。

一方、エギングで一般的に使われるエギは、3号（約15g）や3.5号（約20g）といった重さがあり、それをシャクってイカを誘います。

このエギの重さとシャクる動作が、アジングロッドにとって大きな負担となるのです。

しかし、エギの中にも1.5号（約4g）や2.5号（約10g）といった比較的小型で軽量なものがあります。

また、ターゲットとなるイカも、秋の新子（子供のアオリイカ）や、ヒイカ・マメイカといった小型の種類であれば、アジングロッドのパワーでも対応できる可能性があります。

つまり、軽いエギを使って、小型のイカを、近距離で狙う、といった限定的な状況であれば、アジングロッドでも十分にエギングを楽しむことができる、というわけです。

ただし、それには適切なロッド選びと、無理のない使い方が不可欠です。

アングラーズアドバイス

ぶっちゃけ、俺もアジングタックルでヒイカとか釣るの、結構好きだよ。

軽いエギなら普通に投げられるし、小さいイカのアタリもティップで分かりやすいからね。

ただ、調子に乗って3号とかのエギをフルキャストしたり、ビシバシシャクったりするのは絶対にNG！

アジングロッドって、本当に繊細にできてるから、あっさり折れる可能性が高い。

あくまで「代用」「おまけ」って感じで、無理せず楽しむのが大事だね。

本格的にエギングやりたいなら、ちゃんと専用ロッドを買うべきだよ。

専用ロッドとの違い

項目	アジングロッド (一般的なモデル)	エギングロッド (一般的なモデル)
想定ルアー	軽量ジグヘッド (〜3g程度)	エギ (2.5号〜4号程度、約10g〜25g)
長さ	5ft後半〜7ft前半 (短め)	8ft前半〜9ft弱 (長め)
硬さ (パワー)	UL (ウルトラライト), L (ライト) (柔らかい)	ML (ミディアムライト), M (ミディアム) (硬め)
テーパー (調子)	ファスト〜エクストラファスト (先調子)	レギュラー〜ファスト (胴〜先調子)
ティップ	ソリッドティップが多い	チューブラーティップが多い
得意なアクション	繊細な操作、フォール	シャクリ、ダート

アジングロッドとエギングロッドは、同じ海のルアーフィッシング用ロッドでも、その設計思想は大きく異なります。

上の比較表を見ても分かる通り、想定しているルアーの重さ、ロッドの長さ、硬さ、調子など、様々な点で違いがあります。

エギングロッドは、重いエギを遠くまでキャストし、海中でキレのあるダートアクションを生み出すために、長めでパワーのあるブランクス設計になっています。

また、シャクリの動作を繰り返しても手首に負担がかかりにくいように、全体のバランスも考慮されています。

一方、アジングロッドは、軽量リグの操作性と感度を最優先するため、短く、軽く、繊細なティップを備えています。

パワーもエギングロッドに比べると格段に低いです。

この違いを理解せずに、アジングロッドで本格的なエギング（重いエギを使って、強くシャクる）を行おうとすると、ロッドに過剰な負荷がかかり、最悪の場合、破損に繋がってしまうのです。

あくまで代用は代用であり、専用ロッドの快適さや性能には及ばない、ということを念頭に置く必要があります。

アングラーズアドバイス

例えるなら、軽自動車でF1レースに出るようなもんかな（笑）。

走れなくはないけど、スピードも出ないし、すぐ壊れちゃうかもしれない。

アジングロッドでエギングするってのは、それくらいの違いがあるってこと。

エギングロッドって、ちゃんとエギをシャクりやすいように、反発力とかバランスが考えられてるんだよね。

アジングロッドでシャクろうとすると、竿が負けちゃって、上手くエギが動いてくれないことが多い。

やっぱり、それぞれの釣りに合った道具を使うのが一番快適だし、釣果にも繋がるよ。

アジングロッドでエギングをするメリット

デメリットや注意点が多いアジングロッドでのエギングですが、それでも試してみる価値のあるメリットも存在します。

どんな良い点があるのか見てみましょう。

手軽さ・荷物の削減

• タックル1セットでアジもイカも狙える。
• 釣り場でのタックルチェンジの手間が省ける。
• 持ち運ぶ荷物が減り、ランガン（移動しながら釣る）しやすい。
• 「ついでに」エギングを楽しむことができる。

最大のメリットは、やはりその手軽さでしょう。

アジングタックルがあれば、あとはエギをいくつか持っていくだけで、アジとイカの両方を狙うことができます。

通常であれば、アジング用とエギング用の2セットのタックルを持ち運ぶ必要があるところを、1セットで済ませられるのは大きな魅力です。

特に、堤防などを歩き回りながらポイントを探る「ランガン」スタイルの釣りでは、荷物が少ない方が圧倒的に有利。

また、「アジングをしていて、たまたまイカの群れに遭遇した」とか、「夕マヅメはアジを狙って、日が暮れたら常夜灯周りでヒイカを狙いたい」といった場面でも、タックルを持ち替えずにスムーズに釣りを移行できます。

本格的なエギングではなく、「アジングのついでに、ちょっとイカも狙ってみようかな」くらいのライトな感覚で楽しむには、この手軽さは大きなアドバンテージになりますね。

アングラーズアドバイス

これ、わかるわー。

釣り場にあれもこれも持ってくの、結構大変だもんね。

特にバイクとか自転車釣行だと、荷物は少ないに越したことない。

アジングタックルで、小さいエギもいくつかポケットに忍ばせておけば、「お、イカいるじゃん！」って時にすぐ狙える。

この身軽さは、一度味わうとやめられないかも。

ただし、あくまで「ついで」ってことを忘れずにね。

本気でどっちも釣りたいなら、やっぱり2タックル用意するのがベストだよ。

繊細なアタリの感知

• アジングロッドの高い感度が、小型イカの微細なアタリを捉える可能性。
• ティップの動きでアタリを見る「目感度」が有効な場合も。
• 特にヒイカやマメイカ狙いでは有利になることも。
• 専用ロッドでは感じ取れないアタリがあるかも？

アジングロッドの最大の特徴である「高い感度」。

これが、エギングにおいてもメリットとなる可能性があります。

特に、ヒイカやマメイカといった小型のツツイカ系や、秋の新子アオリイカなど、サイズが小さく、アタリも非常に小さいターゲットを狙う場合です。

これらのイカがエギに触れたり、抱きついてきたりした際の、「モゾッ」としたわずかな違和感や、ティップがわずかに入る・戻るといった変化を、アジングロッドの繊細なティップなら捉えられるかもしれません。

一般的なエギングロッドは、ある程度のパワーがあるため、こうした微細なアタリを感じ取れずに見逃してしまうことも考えられます。

アジングロッドのソリッドティップであれば、ティップの動きでアタリを視覚的に捉える「目感度」も有効です。

もちろん、これはターゲットや状況にもよりますが、アジングロッドならではの繊細さが、思わぬ釣果をもたらしてくれる可能性は十分にあります。

専用ロッドでは味わえない、極小のアタリを感じて掛ける楽しさがあるかもしれませんね。

アングラーズアドバイス

これは確かに一理ある。

特にヒイカとかマメイカって、本当にアタリが小さいからね。

エギングロッドだと、「ん？なんか重くなった？」くらいでしか分からないアタリが、アジングロッドだとティップが「フッ」て入ったりして、分かりやすいことがある。

あの小さいイカが、ちょっかい出してくるのを感じられるのは、アジングロッドならではの面白さかも。

まあ、だからと言って、アジングロッドの方がエギングロッドより釣れるってわけじゃないけどね。

あくまで、そういう側面もあるよ、って話。

アジングロッドでエギングをするデメリットと注意点

メリットがある一方で、アジングロッドでエギングを行うことには、やはり多くのデメリットと注意すべき点が存在します。

これらを理解しておかないと、釣りが楽しめないばかりか、大切なロッドを破損させてしまう可能性もあります。

パワー不足による問題

最も大きな問題点は、アジングロッドの「パワー不足」に起因するものです。

これが様々な弊害を引き起こします。

エギの操作性（シャクリ）

• ロッドが柔らかすぎて、シャクリの力がエギに伝わりにくい。
• エギがキビキビと動かず、アピール力が低下する。
• 手首や腕への負担が大きくなる。
• 繊細なティップがシャクリの衝撃に耐えられない可能性。

エギングの基本動作であるシャクリ。

これは、竿を勢いよくあおることで、水中のエギを跳ね上げさせ、イカにアピールするための重要なアクションです。

しかし、パワーのないアジングロッドで重いエギをシャクろうとすると、ロッドがしなりすぎてしまい、力がうまくエギに伝わりません。

結果として、エギがキビキビとダートせず、ボヤっとした動きになってしまい、イカへのアピール力が大きく低下してしまいます。

また、ロッドが力を吸収してしまうため、同じようにエギを動かそうとすると、より大きな力で、何度もシャクる必要があり、手首や腕への負担も大きくなります。

さらに、アジングロッドの繊細なティップ（特にソリッドティップ）は、シャクリのような瞬間的な強い衝撃を想定して作られていないため、繰り返しの負荷によって破損してしまうリスクも高まります。

軽いエギを優しく操作する程度なら問題ありませんが、一般的なエギングのようなシャクリは、アジングロッドには不向きと言わざるを得ません。

アングラーズアドバイス

これが一番のストレスになると思う。

一生懸命シャクってるのに、竿が「ぐにゃん」って曲がるだけで、エギが全然動いてない感じ。

エギングって、あのエギが「ピョン、ピョン！」って跳ねる動きが大事なのに、それができないと釣れる気しないよね。

軽いエギ（2号くらいまで）を、ソフトに「フワッ、フワッ」て動かすくらいならできるけど、3号とかのエギをビシバシ動かしたいなら、絶対エギングロッドじゃないとダメ。

無理にシャクると、マジで竿折れるから気をつけて。

遠投性能の限界

• 重いエギをキャストできない、または飛距離が出ない。
• 軽い力で投げないとロッド破損のリスク。
• 沖のポイントや潮目を狙えない。
• 探れる範囲が狭くなる。

エギングでは、広範囲を探るために遠投性能が重要になる場面が多くあります。

しかし、アジングロッドは軽量ルアーをキャストすることを前提としているため、エギングで使われるような重いエギ（10g以上）をフルキャストするのは非常に困難です。

ロッドの反発力を活かせないため飛距離が出ませんし、無理に力を込めて投げようとすると、ロッドが負荷に耐えきれずに折れてしまう危険性が非常に高いです。

軽いエギ（2.5号以下）であれば、ある程度キャストすることは可能ですが、それでも専用のエギングロッドに比べると飛距離は大きく劣ります。

そのため、アジングロッドでのエギングは、必然的に近距離戦がメインとなり、沖のブレイクラインや潮目といった、有望なポイントを狙うことが難しくなります。

探れる範囲が狭くなるため、釣果を得るチャンスも限られてしまう可能性がありますね。

アングラーズアドバイス

まあ、アジングロッドでかっ飛ばそうなんて思う人はいないと思うけど（笑）。

軽いエギでも、やっぱり専用ロッドみたいには飛ばないよ。

竿が柔らかいから、投げるときに力が逃げちゃう感じ。

だから、足元とか、せいぜい10m、20mくらいのちょい投げで狙える範囲限定って考えた方がいい。

沖でボイルしてる！みたいな状況には、まったく対応できないからね。

遠投したいなら、素直にエギングロッドを使いましょう。

大型イカへの対応

• キロアップのアオリイカなどが掛かると、パワー負けしてしまう。
• 寄せることができず、ラインブレイクやフックアウト（身切れ）に繋がる。
• 根に潜られたり、藻に巻かれたりするリスクが高い。
• 主導権を握ったファイトができない。

もし、アジングロッドでエギングをしていて、運良くキロアップのアオリイカのような大型のイカが掛かってしまった場合、そこからが大変です。

アジングロッドのパワーでは、大型イカの強烈なジェット噴射を受け止めることができず、主導権を完全に握られてしまいます。

無理に寄せようとしてもロッドがのされてしまい（限界まで曲げられてしまうこと）、ラインに過剰な負荷がかかってラインブレイクしたり、カンナ（エギの針）がイカの身に食い込みすぎて身切れを起こしたりする可能性が高まります。

また、イカが根や藻場に逃げ込もうとした際に、それを強引に止めるだけのパワーがないため、簡単に潜られてしまい、ラインを切られたり、スタック（根掛かり）してしまったりします。

小型のイカであれば問題なくやり取りできますが、大型のイカがヒットする可能性がある場所や時期には、アジングロッドでのエギングは避けた方が賢明と言えるでしょう。

せっかく掛けた大物を獲れないのは、非常にもったいないですからね。

アングラーズアドバイス

アジングロッドでデカイカ掛けたら、もうお祈りするしかないよね（笑）。

ドラグゆるゆるにして、ひたすら走らせて、イカが疲れるのを待つ、みたいな。

でも、大抵その前にライン切られるか、根に入られるか、バラすか…。

まあ、それはそれでスリリングで面白いって言う人もいるかもしれないけど、やっぱりキャッチしたいじゃん？

キロアップが釣れる可能性があるなら、最低でもエギングロッドのMLクラスは欲しいところだね。

アジングロッドじゃ、まず獲れないと思った方がいい。

ロッド破損のリスク

• 最も注意すべき点。アジングロッドは非常に繊細。
• 無理なキャスト、シャクリ、根掛かり外し、大型魚とのファイトで破損しやすい。
• 特にティップや継ぎ目が弱い。
• 修理代が高くつくことも。最悪の場合、再起不能に。

これまでも触れてきましたが、アジングロッドでエギングをする上で、最も注意しなければならないのがロッド破損のリスクです。

アジングロッドは、感度と軽量性を追求するために、非常に薄く、繊細に作られています。

想定以上の負荷がかかると、驚くほど簡単にポキッと折れてしまうことがあります。

特に、

• 対応ウェイトを超えるエギを無理にキャストする
• 強い力でシャクリを繰り返す
• エギが根掛かりした際に、ロッドを強くあおって外そうとする
• 大型のイカや魚が掛かって、強引なやり取りをする

といった行為は、ロッド破損に直結する可能性が非常に高いです。

特に破損しやすいのが、最も細いティップ部分や、2ピースロッドの場合は継ぎ目の部分です。

ソリッドティップは衝撃に弱く、チューブラーティップでも無理な負荷には耐えられません。

ロッドの修理は、免責額が高かったり、パーツがなくて修理不能だったりすることも少なくありません。

大切なロッドを守るためにも、アジングロッドでのエギングは、あくまで自己責任で、無理のない範囲で行うことが鉄則です。

アングラーズアドバイス

マジで、アジングロッドをエギングで使うなら「折れても仕方ない」くらいの覚悟は必要かもね。

特にソリッドティップのやつは、シャクった時の衝撃で、ある日突然「パキッ」っていくことがある。

根掛かりした時も要注意。

エギングロッドみたいに、ビシバシあおって外そうとしたら、ほぼ間違いなく折れる。

手でラインを引っ張って切るのが基本だね。

まあ、一番良いのは、そもそも無理させないこと。

軽いエギを優しく使う、これに尽きるよ。

安いロッドならまだしも、高いアジングロッドをエギングで折っちゃったら、泣くに泣けないからね。

適合するエギのサイズ

• アジングロッドの対応ルアーウェイトを確認することが大前提。
• 一般的には、最大でも2.5号（約10g）までが限界。
• できれば2.0号（約6g）以下で使用するのが望ましい。
• ロッドのパワー（UL, L, MLなど）によっても適合サイズは変わる。

アジングロッドでエギングをする場合、使用できるエギのサイズは限られます。

まずは、自分が持っている、あるいは使おうとしているアジングロッドの「対応ルアーウェイト」を確認しましょう。

例えば「LURE WT: 0.5-8g」と表記されていれば、理論上は8gまでのルアーを扱えることになります。

エギの重さは、号数でおおよそ決まっており、

• 1.5号：約3.5～4g
• 1.8号：約5g
• 2.0号：約6～6.5g
• 2.2号：約7～8g
• 2.5号：約10～11g
• 3.0号：約14～15g

となっています（メーカーやモデルによって多少異なります）。

ロッドの対応ルアーウェイトの上限が8gなら、2.2号くらいまでが適合範囲内ということになりますね。

上限が5gなら、1.8号くらいまでです。

ただし、これはあくまでキャスト可能な重さの目安であり、快適に操作できる重さとは限りません。

また、シャクリの動作はキャストよりもロッドに負荷がかかるため、対応ルアーウェイトの上限ギリギリのエギを使うのは避けた方が無難です。

一般的に、アジングロッドで安全かつある程度快適に扱えるエギのサイズは、最大でも2.5号（約10g）まで、できれば2.0号（約6g）以下に留めておくのが良いでしょう。

ロッドのパワー（ULかLかなど）によっても変わってくるので、自分のロッドに合わせて、無理のない範囲のエギを選びましょう。

アングラーズアドバイス

ロッドに書いてある対応ルアーウェイトって、あくまで「投げられる重さ」だからね。

それでシャクって快適かどうかは別問題。

例えば「MAX 8g」って書いてあるLクラスのアジングロッドで、8gのエギ（2.2号くらい）をシャクろうとしても、結構ダルくて使いにくいと思う。

やっぱり、快適に操作できるのは、対応ウェイトの半分とか、せいぜい7割くらいまでかな。

だから、アジングロッドでエギングするなら、メインは2号以下、ちょっと頑張って2.5号までって考えとくのが現実的。

それより大きいエギを使いたいなら、諦めてエギングロッドを用意しよう。

ラインやリールとのバランス

• アジング用の細いライン（PE0.3号以下、エステルなど）では強度不足の可能性。
• 根掛かりや大型イカとのファイトでラインブレイクしやすい。
• 最低でもPE0.4号以上、リーダーも太め（1.5号以上）が推奨される。
• リールのドラグ性能も重要。スムーズなドラグが必須。

アジングロッドだけでなく、組み合わせるリールやラインも、エギングを行う上では注意が必要です。

アジングでは、感度を重視してPEラインなら0.3号以下、あるいはエステルラインといった非常に細いラインを使用することが多いです。

しかし、これらの細いラインでエギングを行うと、強度が不足する場面が出てきます。

例えば、エギが根掛かりしてしまった場合、細いラインでは簡単に切れてしまい、エギをロストする可能性が高まります。

また、もし大型のイカが掛かってしまった場合も、ラインがもたずにブレイクしてしまう危険性があります。

シャクリの動作自体も、繰り返すことでラインに負担がかかります。

そのため、アジングロッドでエギング（特に2号以上のエギを使用する場合）をするのであれば、ラインは最低でもPEラインの0.4号、できれば0.5号や0.6号程度を使用し、リーダーもフロロカーボンの1.5号以上を結んでおくのがおすすめです。

もちろん、ラインが太くなると、今度はアジングをする際の感度や飛距離が低下するというデメリットも出てきます。

リールに関しても、アジング用の小型リールで問題ありませんが、ドラグ性能が重要になります。

イカの強い引きに対して、スムーズにラインを送り出す性能がないと、ラインブレイクや身切れに繋がります。

定期的なドラグのメンテナンスも忘れずに行いましょう。

アングラーズアドバイス

ライン問題、これも結構悩ましいよね。

アジングメインで考えたら、PE0.2号とか使いたいけど、それだとエギングは怖すぎる。

かといって、PE0.6号とか巻いちゃうと、今度はアジングで軽いジグヘッドが飛ばないし、感度も落ちる。

妥協点としては、PE0.4号あたりかなぁ。

これなら、まあまあアジングもできるし、2.5号くらいまでのエギングなら、なんとか耐えられる。

リーダーは、アジングの時よりちょっと太めの1.5号か1.7号くらいにしとくと安心だね。

リールのドラグは、ちゃんと滑らかに効くように、釣行前にチェックしとくのが大事だよ。

アジングロッドでエギングをするのに適した状況

これまで解説してきたメリット・デメリットを踏まえると、アジングロッドでエギングをするのが有効、あるいは「アリ」と言えるのは、以下のような状況に限定されるでしょう。

小型のエギ（1.5号～2.5号程度）を使う場合

• ロッドへの負荷が少なく、破損のリスクを低減できる。
• アジングロッドの対応ルアーウェイトの範囲内に収まりやすい。
• 比較的キャストや操作がしやすい。
• 秋の新子シーズンや、ヒイカ・マメイカ狙いにマッチ。

まず大前提として、使用するエギが小型であることです。

具体的には、1.5号（約4g）から、最大でも2.5号（約10g）までの範囲に収めるのが良いでしょう。

これらの軽量なエギであれば、アジングロッドの対応ルアーウェイトの範囲内であることが多く、キャスト時のロッドへの負荷も比較的小さく抑えられます。

また、シャクる際の抵抗も少ないため、ロッドが負けてしまって操作不能になる、ということも起こりにくいです。

特に、アオリイカの子供（新子）がターゲットとなる秋シーズンや、冬場のヒイカ・マメイカといった小型のツツイカ類を狙う場合には、これらの小型エギがメインとなるため、アジングロッドの流用が非常に有効な場面と言えます。

逆に言えば、3号以上のエギを使いたいのであれば、アジングロッドの使用は諦めた方が賢明です。

アングラーズアドバイス

まさに「ライトエギング」って感じだよね。

小さいエギを、アジングの延長線上で使うイメージ。

秋の堤防とかで、足元にわらわらいる新子を釣る時なんかは、アジングロッドの方が手返し良くて楽しいかも。

ヒイカとかマメイカも、専用タックル買うほどじゃないけど、ちょっとやってみたいって時に、アジングタックルで代用できるのは嬉しい。

使うエギは、自分の持ってるアジングロッドのスペックをちゃんと確認して、無理のない範囲で選んでね。

ターゲットが小型のイカの場合

• アジングロッドのパワーでも、十分に対応できる。
• 繊細なアタリを捉えやすいというメリットも活かせる。
• オーバースペックなタックルを使わずに済む。
• これらのイカが釣れる時期・場所とアジングの好機が重なることも多い。

使用するエギのサイズだけでなく、ターゲットとなるイカのサイズも重要です。

アジングロッドでエギングをするのに適しているのは、やはり小型のイカがメインターゲットとなる場合です。

具体的には、冬場に港湾部などで釣れるヒイカやマメイカ（地域によってはケンサキイカの幼魚なども）、そして秋シーズンに釣れ盛るアオリイカの新子（コロッケサイズくらいまで）などですね。

これらの小型イカであれば、アジングロッドのパワーでも十分にやり取りを楽しむことができますし、強引なファイトが必要になる場面も少ないため、ロッドやラインへの負荷も抑えられます。

むしろ、アジングロッドの繊細さが、これらのイカの小さなアタリを捉えるのに有利に働くことさえあります。

また、これらの小型イカが釣れる時期や場所は、アジが釣れる時期や場所と重なることも多いため、アジングタックル一つで両方を狙えるメリットは大きいと言えるでしょう。

アングラーズアドバイス

ヒイカ釣りとか、まさにアジングタックルの独壇場だよね。

1.5号とかの小さいエギ使うし、アタリもめちゃくちゃ小さいから、エギングロッドだと逆に分かりにくい。

秋の新子も、サイトフィッシング（見ながら釣る）で、足元にいるやつを狙うなら、短いアジングロッドの方が操作しやすい。

問題は、そういう釣りしてて、間違ってデカい親イカが食ってきた時だよね（笑）。

まあ、それはそれで事故みたいなもんだから、仕方ないけど。

あくまで、小さいイカを狙うための釣りって割り切るのが大事。

近距離戦がメインの場合

• アジングロッドの弱点である遠投性能の低さが問題にならない。
• 港内の常夜灯周り、堤防の際、小規模な漁港など。
• 足元にいるイカをサイトフィッシングで狙う場合にも有効。
• 手返し良く、効率的に探ることができる。

アジングロッドのデメリットの一つである「遠投性能の低さ」。

これをカバーできる、つまり遠投が必要ない「近距離戦」がメインとなる釣り場であれば、アジングロッドでのエギングは成立しやすくなります。

例えば、港内の常夜灯周り。

明かりに集まってくるヒイカやマメイカ、あるいはアオリイカの新子などを、足元やちょい投げで狙うような場合です。

また、堤防の壁際ギリギリにエギを落とし込んで探ったり、船の間などを狙ったりするような釣りにも、取り回しの良いアジングロッドは向いています。

偏光グラスなどを使って、目に見えるイカを狙う「サイトフィッシング」においても、短いアジングロッドの方が、エギを正確にキャストし、細かく操作しやすい場面がありますね。

遠投が必要なく、手返し良く近距離を探っていくようなシチュエーションでは、アジングロッドの軽さや操作性の良さが活きてきます。

アングラーズアドバイス

結局、アジングロッドでエギングが一番活躍するのは、こういうシチュエーションだよね。

常夜灯の下で、ピチャピチャやってるヒイカを釣るとか、秋に堤防の際をウロウロしてる新子を狙うとか。

こういう釣りなら、飛距離はいらないし、激しいシャクリも必要ないから、アジングロッドでも十分楽しめる。

むしろ、専用のエギングロッドだと、ちょっと大げさすぎるくらい。

自分のよく行く釣り場が、こういう近距離戦メインの場所なら、アジングロッドでのエギングも積極的に試してみる価値はあると思うよ。

どんなアジングロッドが代用しやすいか？

では、実際にアジングロッドでエギングを試してみようと思った場合、どんなタイプのアジングロッドが比較的、代用に向いているのでしょうか。

いくつかポイントを挙げてみます。

比較的長め（7フィート以上）のレングス

• ある程度の長さがあった方が、エギを操作するストロークを確保しやすい。
• キャスト時にも、多少の飛距離を稼ぎやすい。
• 足場の高い場所でもある程度対応できる。
• ただし、長すぎるとアジングでの操作性が低下する可能性も。

アジングロッドは短いものが主流ですが、エギングへの代用を考えるなら、比較的長めのレングス（7フィート以上、できれば7フィート前半～後半）の方が扱いやすいでしょう。

ある程度の長さがあった方が、シャクる際のロッドのストローク（動かせる幅）を確保しやすく、エギを跳ね上げさせやすくなります。

また、キャストにおいても、短いロッドよりは多少なりとも飛距離を稼ぎやすい傾向があります。

足場の高い堤防などから釣る場合も、長めのロッドの方がある程度有利になりますね。

ただし、あまり長すぎると、今度は本来のアジングでの繊細な操作性が損なわれたり、持ち重り感が出たりする可能性もあるため、バランスが重要です。

7フィート台前半くらいの、アジングロッドとしては少し長めのモデルが、代用としては使いやすいかもしれません。

アングラーズアドバイス

これはね、微妙なところなんだよね。

確かに、エギをシャクるだけなら、長い方がストローク取れてやりやすい。

でも、アジングロッドで7フィート超えてくると、結構ダルく感じたり、先重りしたりするモデルも多いんだよなぁ。

そうなると、肝心のアジングがやりにくくなっちゃう。

だから、個人的には、無理に長い竿を選ぶよりは、6フィート後半くらいで、シャキッとしたやつを選ぶ方が、結果的に両方やりやすいんじゃないかと思うけどね。

まあ、これは好みかな。

比較的硬め（Lクラス以上）のパワー

• ULクラスではパワー不足で、エギの操作やキャストが困難。
• L（ライト）クラスが最低ライン、できればML（ミディアムライト）に近いパワーがあると安心。
• ある程度のパワーがあれば、エギの操作性が向上し、ロッドへの負担も軽減される。
• ただし、硬すぎるとアジングでの食い込みが悪くなる可能性も。

エギの重さに負けず、ある程度操作するためには、ロッドのパワーも重要です。

アジングロッドの中でも、最も柔らかいUL（ウルトラライト）クラスでは、さすがにパワーが不足しており、2号以上のエギを扱うのはかなり厳しいでしょう。

代用するなら、最低でもL（ライト）クラスのパワーは欲しいところです。

Lクラスであれば、2号程度までのエギなら、なんとか操作できる範囲です。

もし可能であれば、さらにパワーのあるML（ミディアムライト）クラスに近いアジングロッド（ライトゲームロッドと呼ばれることもあります）を選ぶと、より安心してエギングへの代用ができます。

MLクラスのパワーがあれば、2.5号のエギでもある程度の操作が可能になり、ロッドへの負担も軽減されます。

ただし、ロッドが硬くなると、今度はアジングにおいて、アジの小さなアタリを弾いてしまったり、食い込みが悪くなったりするデメリットも出てくるため、どちらの釣りをメインに考えるかによって、最適なパワーバランスは変わってきます。

アングラーズアドバイス

ULクラスのアジングロッドでエギングは、マジでやめといた方がいい。

本当にすぐ折れると思う。

最低でもLクラスだね。

欲を言えば、MLクラスのパワーがあると、だいぶ楽になる。

最近は、アジングロッドでもMLクラスのパワーを持ったモデル（メバルロッドとかライトゲームロッドに近いけど）も結構出てるから、そういうのを選ぶと、アジングもエギング（ライトなやつね）も、かなり快適にできると思うよ。

まさに「兼用」を意識するなら、MLパワーは一つの基準になるかも。

チューブラーティップの方が扱いやすい場合も

• ソリッドティップはシャクリの衝撃で破損しやすいリスクがある。
• チューブラーティップの方が張りがあり、シャクリの力が伝わりやすい。
• 反響感度が高いため、エギへのタッチなどを感じやすい可能性も。
• ただし、チューブラーはアタリを弾きやすいというデメリットも。

アジングロッドのティップには、ソリッドティップとチューブラーティップがありますが、エギングへの代用という観点では、チューブラーティップの方が扱いやすい場合があります。

ソリッドティップは非常に繊細でしなやかな反面、衝撃に弱く、エギをシャクる際の瞬間的な負荷で破損してしまうリスクが比較的高いです。

一方、チューブラーティップは中空構造で張りがあるため、ソリッドティップに比べて強度が高く、シャクリの力をよりダイレクトにエギに伝えやすいというメリットがあります。

また、反響感度が高いため、イカがエギに触れた際の「コンッ」というアタリや、ボトムタッチなどを感じ取りやすい可能性もあります。

もちろん、チューブラーティップはソリッドティップに比べて硬いため、アジングにおいてはアタリを弾きやすい、食い込みが悪いといったデメリットもあります。

どちらのティップが良いかは、アジングとエギングのどちらを重視するか、また個人の好みによっても変わってきますが、エギングでの使用頻度がある程度高いのであれば、破損リスクの少ないチューブラーティップを選択するのも一つの考え方です。

アングラーズアドバイス

これも悩ましいポイントだね。

エギングでの破損リスクだけ考えたら、絶対チューブラーの方が安心。

シャクりやすいしね。

でも、アジングのこと考えたら、やっぱりソリッドの食い込みの良さも捨てがたい…。

最近は、ソリッドでも結構張りのあるやつとか、逆にチューブラーでもしなやかなやつとか、色々出てきてるから、一概には言えない部分もあるんだけどね。

もし、アジング：エギングの比率が7：3くらいならソリッド、5：5くらいならチューブラー、みたいな感じで考えてみるのも良いかも。

まあ、一番は自分の好みと、使い方次第かな。

エギングにも使えるアジングロッドおすすめ5選

最後に、アジングロッドの中でも、比較的パワーがあり、小型エギを使ったエギングにも流用しやすい、おすすめのモデルを5本ご紹介します。

これらのロッドは、本来のアジング性能も十分に備えつつ、ライトエギングまでこなせる汎用性の高さが魅力です。

「1本でどっちも楽しみたい！」という欲張りなあなたに、ぴったりの相棒が見つかるかもしれません。