アジングロッドはエリアトラウトで使える?それぞれの違いやメリットを解説!

アジングロッド片手に、海でアジとの繊細な駆け引きを楽しむ日々…。

でも、アジンガーたるもの、他の釣りにも興味が湧いてくるのが自然な流れですよね!

特に、管理釣り場で手軽に美しいトラウトが狙える「エリアトラウト」は、使うルアーも軽いし、「もしかして、このアジングロッドでイケるんじゃない?」なんて思ったりしませんか?

果たして、あなたの愛用のアジングロッドは、エリアトラウトの世界でも輝きを放つことができるのでしょうか?

この記事では、そんな好奇心旺盛なアジンガーに向けて、アジングロッドをエリアトラウトで使うことのリアルな可能性と、知っておくべきメリット・デメリット、注意点を、ズバリ解説していきます!

新しい釣りの扉を開くヒントが、ここにあるかもしれませんよ!

アジングロッドとエリアトラウトロッド、どこが違うの?

一見すると、どちらも軽くて繊細なライトゲームロッド。

でも、アジングロッドとエリアトラウトロッドは、それぞれ想定しているターゲットや釣り方に合わせて、ちゃんと違う考え方で作られているんです。

まずは、その違いをしっかり理解しておきましょう。

ターゲットと使うルアーの違い

  • アジング:海の「アジ」がメインターゲット。1g前後の軽量ジグヘッド+ワームが主役。
  • エリアトラウト:管理釣り場の「トラウト」(ニジマス等)。0.5g~5g程度のスプーン、クランクベイト、ミノーなど、金属やプラスチック製の多彩なルアーを使う。
  • 特にエリアトラウトでは、スプーンやクランクを巻いて釣るのが基本。

まず根本的な違いは、釣るお魚さんと使うルアーです。

アジングは、ご存知の通り海の「アジ」を狙います。

使うルアーのほとんどは、1g前後の軽いジグヘッドにワームを付けたものですよね。

一方、エリアトラウトは、管理釣り場という、いわば「釣りのプール」のような場所で、「ニジマス」などのトラウト類を釣るのがメイン。

使うルアーは、キラキラした金属片の「スプーン」や、ブリブリ泳ぐ「クランクベイト」、小魚そっくりの「ミノー」など、アジングとは全く異なる種類のルアーを、重さも0.5gくらいから5gくらいまで、状況に合わせて使い分けます。

そして、エリアトラウトの基本となる釣り方は、これらのルアー(特にスプーンやクランクベイト)を、ただ一定のスピードで巻いてくる「巻き」の釣りです。

この「使うルアー」と「基本的な釣り方」の違いが、ロッドに求められる性能の違いに繋がってくるんです。

アングラーズアドバイス

アジングはジグ単、エリアはスプーン・クランク!

まずこれが大きな違いだよね。

エリアトラウトって、ルアーの種類がめっちゃ多くて、それを使い分けるのが面白いんだけど、アジングロッドだと、そもそも投げれなかったり、うまく動かせなかったりするルアーが出てきちゃうんだ。

特に「巻き」で使うルアーが中心だから、そこに対応できる竿かどうかがポイントになるね。

ロッドに求められる性能・調子の違い

要素 アジングロッド(傾向) エリアトラウトロッド(傾向)
重視性能 感度(掛け)、操作性 乗りの良さ、バラシにくさ、巻きの釣りへの適性
調子 掛け調子(ファスト) 乗せ調子(スロー~レギュラー)
ティップ 硬め、高感度 しなやか、食い込み重視
ベリー~バット 張りがある 柔軟に曲がり込む
  • アジングロッド:「掛け」重視。高感度でシャープ。パッツン系。
  • エリアトラウトロッド:「乗せ」重視。しなやかでバラしにくい。ダルい系。
  • 特に「巻き」の釣りでは、この調子の違いが大きく影響する。

使うルアーや釣り方が違うので、ロッドに求められる性能や調子も、アジングロッドとエリアトラウトロッドでは大きく異なります。

アジングロッドは、アジの小さいアタリを感じ取って、瞬時に掛けていくための「高感度」と「掛け調子」が特徴。

ティップは硬めで、竿全体に張りがある、いわゆる「パッツン系」と呼ばれるロッドが多いですよね。

一方、エリアトラウトロッドは、トラウトがスプーンやクランクを追いかけてきて「パクッ」と食いつくバイトを、弾かずにしっかりと乗せるための「食い込みの良さ」と、掛けた後に魚をバラさないための「しなやかさ」が重要視されます。

そのため、ティップからベリーにかけて柔軟に曲がり込み、魚の引きを吸収してくれる「乗せ調子」のロッドが主流。

アジングロッドと比べると、全体的に「ダルい」と感じるような、柔らかい調子のロッドが多くなります。

この「しなやかさ」が、エリアトラウトの基本である「巻き」の釣りにおいて、バイトを弾かず、バラシを防ぐために非常に重要な役割を果たします。

感度重視で張りの強いアジングロッドは、このエリアトラウト特有の「乗せ」の釣りが苦手な場合が多いのです。

アングラーズアドバイス

そう、アジングロッドって、エリアトラウトの竿に比べると、だいたい「硬い」んだよね。

だから、エリアの王道である「巻き」の釣り、つまりスプーンとかクランクをゆっくり巻いてくる釣りだと、アタリがあっても竿が硬くて弾いちゃって、全然ハリ掛かりしない…ってことがよくある。

エリアの竿って、びっくりするくらいペナンペナンなやつもあるけど、あれはちゃんと理由があって、魚に違和感なく食わせて、掛けた後もバラさないようにするためなんだ。

この調子の違いは、流用する上で一番の壁になるかもね。

アジングロッドでエリアトラウトをするメリット

特性の違いはあるものの、アジングロッドをエリアトラウトで使うことにも、メリットはあります。

特に、これからエリアトラウトを試してみたいアジンガーにとっては、嬉しいポイントも。

タックル流用で気軽に挑戦!

  • 専用ロッド不要!手持ちのアジングタックルでOK
  • 初期投資を抑えて、エリアトラウトを「お試し」できる
  • 管理釣り場は、比較的安全で足場も良い場所が多い

なんと言っても一番のメリットは、「手持ちのタックルで気軽に挑戦できる」こと!

エリアトラウト用のロッドやリールを新たに買い揃える必要がないので、お財布に優しく、思い立ったらすぐに管理釣り場へ足を運ぶことができます。

管理釣り場は、海の釣り場と違って、整備されていて足場が良く、トイレなどの設備も整っている場所が多いので、初心者や女性、お子さんでも安心して釣りが楽しめる環境です。

「エリアトラウトって、ちょっと興味あるけど、どんな感じなんだろう?」

そんな風に思っているアジンガーが、その世界を気軽に覗いてみるための「お試し」としては、アジングロッドの流用は非常に有効な手段と言えるでしょう。

リールやライン(後述しますが、ラインはエリア用に巻き替えるのがおすすめです)、そしてスプーンをいくつか用意すれば、もう準備OK!

まずは一度、その手軽さを活かして、エリアトラウトを体験してみてはいかがでしょうか。

アングラーズアドバイス

やっぱこれだよね!

新しい釣り始めたいけど、道具揃えるのが大変…って時に、手持ちの道具で代用できるのはマジでありがたい。

アジングロッドとリールがあれば、あとはライン巻き替えて、スプーン何個か買えば、とりあえずエリアトラウトできちゃうからね。

管理釣り場って、手軽に行けるし、魚もいっぱいいるし、楽しいよ!

まずはアジングタックルで、その雰囲気を味わってみるのが一番!

高感度を活かせるシチュエーションも?

  • ボトムの釣り(デジ巻き、バンプ、バイブレーションのリフト&フォール)
  • 超低活性時の「ついばむ」ようなショートバイト感知
  • サイトフィッシングでのライン変化の察知
  • ただし、アタリを捉えても「乗せる」技術は必要

アジングロッドの最大の武器である「高感度」。

エリアトラウトにおいても、特定の釣り方や状況下では、この感度の高さがプラスに働く可能性があります。

例えば、スプーンや小型バイブレーションを使って、ボトム付近を探る釣り。

ルアーを底まで沈めて、リールを少し巻いては止める「デジ巻き」や、竿先でチョンチョンとルアーを跳ねさせる「ボトムバンプ」、リフト&フォールといった釣り方では、ボトムの地形変化や、トラウトがルアーに触れる微かな感触を、アジングロッドの高い感度で捉えやすいかもしれません。

また、真冬の低水温期など、トラウトの活性が極端に低く、ルアーをついばむような、非常に小さなアタリしか出さない状況。

こんな時には、専用ロッドでは感じ取れないようなわずかな変化を、アジングロッドが拾ってくれる可能性もゼロではありません。

魚影が見える状況でのサイトフィッシングにおいても、ラインのわずかな動きやたるみを、感度の良いティップが表現してくれるかもしれません。

ただし、繰り返しになりますが、アタリを感じ取れたとしても、それをうまくフッキングに持ち込み、バラさずに取り込むためには、ロッドの硬さをカバーするテクニックが必要になります。

感度の高さを活かせる場面はあっても、それが必ずしも釣果に直結するとは限らない、という点は覚えておきましょう。

アングラーズアドバイス

まあ、エリアでもボトムの釣りとか、縦釣りとか、巻き以外の釣り方もあるからね。

そういう釣りなら、アジングロッドの感度が役に立つ場面もあるかも。

特にボトムの釣りは、底の感じとか、小さいアタリとか取るのが大事だから、感度良い方が有利なのは間違いない。

ただ、問題はアタリがあっても乗せられるか、バラさないかってとこなんだよな。

感度良くても、釣れなきゃ意味ないからね(笑)。

まあ、工夫次第では武器になる可能性もある、ってくらいかな。

アジングロッドでエリアトラウトをする際のデメリットと注意点

メリットがある一方で、やはり専用ロッドではないことによるデメリット、そして注意すべき点が、アジングロッドをエリアトラウトに流用する際には多く存在します。

これを知らずに使うと、釣りが難しく感じられたり、トラブルに見舞われたりする可能性があるので、しっかり頭に入れておきましょう。

バイトを弾いてしまうかも…

  • アジングロッドの「掛け調子」は、トラウトのバイトを弾きやすい
  • 特に「巻き」の釣りでは、アタリがあってもフッキングしないことが多発
  • ティップだけでなく、ベリー(胴)の張りも影響する
  • エリアトラウトの「乗せ」の釣りとは相性が悪い

アジングロッドをエリアトラウトで使った際に、最も多くのアングラーが直面するであろう問題が、これです。

「アタリはあるのに、全然ハリ掛かりしない!」

これは、アジングロッドの多くが、アジの小さなアタリを感じて積極的に掛けていくための「掛け調子」に設計されているためです。

ティップやベリーに張りがあり、反発力が強いロッドは、トラウトがスプーンやクランクに「パクッ」と食いついてきた瞬間に、そのバイトを弾き返してしまいやすいのです。

特に、一定速度でルアーを巻いてくる「巻き」の釣りでは、トラウトがルアーを追いかけてきて、反転しながら食いつく、というプロセスの中で、ロッドのティップがしなやかに入り込み、魚に違和感を与えずに食い込ませる「間」が必要です。

しかし、張りの強いアジングロッドでは、この「間」が生まれにくく、バイトが浅掛かりになったり、そもそもフッキングに至らなかったりするケースが多くなります。

エリアトラウトロッドが「乗せ調子」で作られている理由が、ここにあるわけですね。

アングラーズアドバイス

もうね、これが一番の違いであり、一番の壁!

アジングロッドでエリアの巻きの釣りやると、「コンコンコンッ!」てアタリはあるのに、全然乗らないの。

もうね、イライラするくらい乗らない(笑)。

竿が硬すぎて、魚がルアーをちゃんと咥える前に、弾いちゃってるんだよね。

専用のエリアロッド使うと、「え、こんなに簡単に乗るの!?」ってびっくりすると思うよ。

だから、巻きの釣りをメインでやりたいなら、アジングロッドは正直おすすめできないなぁ。

バラシが多くなる可能性

  • ロッドが硬いため、ファイト中に魚の動きに追従できず、フックアウトしやすい
  • ニジマスなど、口が柔らかいトラウトは口切れのリスクも
  • ロッドの反発力が強すぎて、魚を必要以上に暴れさせてしまうことも

運良くフッキングできたとしても、アジングロッドでのファイトは、エリアトラウト専用ロッドに比べてバラシが多くなる傾向があります。

その理由は、やはりロッドの「硬さ」にあります。

エリアトラウトで釣れるニジマスなどは、ファイト中に急に方向転換したり、ジャンプしたりと、かなり激しく暴れます。

しなやかに曲がり込むエリアトラウトロッドであれば、ロッド全体でその魚の動きや衝撃を吸収し、ラインテンションを一定に保つことで、フックが外れるのを防いでくれます。

しかし、張りの強いアジングロッドでは、魚の動きにロッドが追従しきれず、テンションが抜けたり、逆にテンションが掛かりすぎたりして、フックアウト(ハリ外れ)や口切れを起こしやすくなります。

また、ロッドの反発力が強すぎるために、魚を必要以上に暴れさせてしまい、それがバラシに繋がる、というケースも考えられます。

特に、管理釣り場では、魚へのダメージを最小限に抑えるために、バーブレスフックの使用が義務付けられている場合が多いですが、バーブレスフックはテンションが緩むと非常に外れやすいです。

そのため、ロッドの「バラシにくさ」という性能は、エリアトラウトにおいて非常に重要になるのです。

アングラーズアドバイス

これもツラいよねー、バラシ。

アジングロッドでエリアトラウトやると、なんか魚がやたら暴れる気がするんだよな。

で、結局バレちゃう、みたいな。

あれは、竿が硬くて、魚の力をうまく吸収できてないからなんだと思う。

エリアロッドって、柔らかいけど、魚が掛かるとキレイに曲がって、しっかり魚の動きについてきてくれるんだよね。

だからバレにくい。

この「バラシにくさ」っていうのも、専用ロッドの大きなメリットなんだよな。

「巻き」の釣りがやりにくい?

  • アジングロッドの張りは、スプーンやクランクの動きを妨げ、不自然にする可能性
  • ルアーの振動が吸収され、本来のアピール力が損なわれる?
  • 巻き抵抗の大きいクランクなどは、ティップが負けて操作しにくいことも

エリアトラウトの基本となる、スプーンやクランクベイトの「巻き」の釣り。

アジングロッドは、この釣り方との相性が良くない場合が多いです。

理由は、ロッドの「張り」が、ルアー本来の動きを邪魔してしまう可能性があるからです。

スプーンやクランクベイトは、一定速度で巻くことで、それぞれ設計されたアクションをし、トラウトにアピールします。

しなやかなエリアトラウトロッドであれば、ルアーが水を掴んで泳ぐ際の振動を、ロッドティップが良い意味で吸収・増幅し、よりナチュラルで魅力的なアクションを引き出すことができます。

しかし、張りの強いアジングロッドだと、ティップがルアーの動きに追従できず、どこかぎこちない、不自然な泳ぎになってしまうことがあります。

また、ルアーが発する微細な振動が、硬いブランクスに吸収されてしまい、トラウトへのアピール力が低下する、という可能性も考えられます。

さらに、巻き抵抗が大きいクランクベイトなどを使う場合、アジングロッドの繊細なティップが負けてしまい、うまくルアーを泳がせられない、という状況も起こり得ます。

このように、エリアトラウトの「巻き」の釣りにおいては、アジングロッドの特性がマイナスに働く場面が多いのです。

アングラーズアドバイス

そう、「巻き」がね、なんか気持ちよくないんだよね、アジングロッドだと。

スプーンとかクランクって、ちゃんと竿先が良い感じにしなって、ルアーの動きに合わせてくれるような竿で巻くと、ブルブルって振動が伝わってきて、「お、ちゃんと泳いでるな」って分かるんだけど。

アジングロッドだと、なんかそういうのが感じにくいというか、ルアーが無理やり引っ張られてる感じがする時がある。

やっぱり、巻きの釣りは、ちゃんと「巻き」用に作られた竿を使うのが一番だよ。

飛距離や扱えるルアーの制限

  • 短いレングスは、広いエリアでの飛距離不足に繋がる
  • 適合ルアーウェイト上限が低く、重めのスプーンやプラグが使えない
  • エリアトラウトの多彩なルアー戦略に対応できない

アジングロッドは、短いレングスと軽量ルアーへの特化という点から、エリアトラウトで求められる「飛距離」や「扱えるルアーの幅」において、制限を受けることになります。

管理釣り場のポンドは、意外と広い場所も多く、沖の駆け上がりや対岸近くなど、遠投が必要な場面も少なくありません。

アジングで標準的な6フィート前後のロッドでは、こうした状況で飛距離が足りず、ポイントまでルアーを届かせられない可能性があります。

また、適合ルアーウェイトの上限が低い(MAX 5g前後など)ため、エリアトラウトで効果的な、少し重めのスプーン(3g~5g)や、体積のあるクランクベイト、ミノーなどをキャストできない、という制約も出てきます。

これにより、その日の状況に合わせてルアーをローテーションするという、エリアトラウトの基本的な戦略が取りにくくなってしまいます。

アジングロッドでエリアトラウトを行う場合は、飛距離が出なくても釣りが成立する小規模なポンドを選んだり、扱えるルアーに限定した釣りになったりすることを、あらかじめ理解しておく必要があります。

アングラーズアドバイス

これも地味に効いてくるんだよな。

エリアって、みんな結構遠くまで投げてるじゃん?

そういう時に、自分だけ短いアジングロッドで、ちょこっとしか飛ばないと、なんか寂しい気持ちになる(笑)。

あと、周りの人が釣れてるクランクとかが、自分の竿じゃ重くて投げられない、とかね。

やっぱり、使えるルアーの種類が多い方が、釣りの幅も広がるし、釣れるチャンスも増えるからね。

そういう意味でも、アジングロッドには限界があるかな。

どんなアジングロッドならエリアトラウトに流用しやすい?

  • 比較的「乗せ」調子に近い、ティップがしなやかなモデル(特にソリッド)
  • 長さが6フィート半ば以上の、ある程度の長さがあるモデル
  • パワーがL(ライト)クラス以上の、少し余裕のあるモデル
  • 適合ルアーウェイトの幅が広く、上限が7g~10g程度あるモデル
  • 極端な「掛け調子」「パッツン系」ではない、バーサタイルなモデル

では、アジングロッドの中でも、比較的エリアトラウトに流用しやすいのは、どのような特性を持つモデルでしょうか?

ポイントは、「エリアトラウトロッドの特性に、少しでも近い要素を持っているか」という点です。

まず、ロッドの「調子」。

極端な「掛け調子」や「パッツン系」と呼ばれるような、張りの強いロッドは、エリアトラウトには不向きです。

そうではなく、ティップからベリーにかけて、比較的スムーズに曲がり込むような、少し「乗せ」調子に近い、マイルドな特性を持つアジングロッドの方が、バイトを弾きにくく、バラシも軽減できる可能性があります。

ティップの種類としては、しなやかさを持つ「ソリッドティップ」、特にシマノのタフテックαのように、強度と柔軟性を両立したタイプが比較的向いているかもしれません。

次に、長さとパワー。

短すぎるロッドは飛距離が出ないので、6フィート半ば(6’6″)以上の長さがあると、ある程度の汎用性が生まれます。

パワーも、ULクラスだと非力な場面が多いので、L(ライト)クラス以上の、少し余裕のあるパワーを持つモデルの方が、扱えるルアーの幅も広がり、ファイトにも安心感が出ます。

「適合ルアーウェイト」も重要です。

上限がMAX 7g、できれば10g程度まで対応できるモデルであれば、エリアトラウトで使う主要なスプーンや小型プラグを、ある程度カバーすることができます。

これらの要素を総合すると、「やや長め(6ft半~)で、パワーはLクラス以上、ティップはしなやかめのソリッドで、扱えるルアーウェイトの幅が広い、バーサタイルなアジングロッド」であれば、エリアトラウトへの流用もしやすい、と言えるでしょう。

アングラーズアドバイス

もし、アジングロッドを選ぶ段階で、「エリアトラウトにも使えたらいいな」って考えてるなら、こういう視点で選ぶと良いかもね。

あんまりアジングに特化しすぎた尖ったモデルじゃなくて、ちょっと長めで、ちょっとパワーがあって、ティップもそこそこ柔らかくて、投げれるルアーも多い、みたいな「万能タイプ」のアジングロッド。

そういうのなら、アジングでも十分使えるし、エリアトラウトでも「お試し」レベルならそこそこ楽しめると思う。

まあ、どっちの釣りでも100点満点!とはいかないかもしれないけどね!

アジングロッドでエリアトラウトを楽しむための工夫

  • ドラグ設定:とにかく緩めに!指ドラグも活用。
  • アワセ:絶対にしない!巻きアワセかスイープフッキング。
  • ライン:伸びのあるナイロンラインがおすすめ(2lb~3lb程度)。
  • ルアー:ロッドで扱える範囲の軽量スプーン、ボトム系ルアーに絞る。
  • 釣り方:「巻き」は諦めて、「フォール」「ボトム」の釣りを中心に。
  • 場所:魚影が濃く、比較的イージーな管理釣り場を選ぶ。
  • ルール確認:管理釣り場によってはワーム禁止などがあるので注意。

アジングロッドの特性を理解し、そのデメリットを補うための「工夫」をすれば、エリアトラウトをより楽しむことができます。

まず「ドラグ設定」は、もうこれ以上ないくらい「ゆるゆる」にしておくのが基本です。

ロッドで吸収しきれない魚の引きを、ドラグでいなすイメージです。

ファイト中に指でスプールを押さえて調整する「指ドラグ」も有効活用しましょう。

アワセは、アジングの時の癖で、つい「カッ!」とやってしまいがちですが、絶対にNG!

アタリがあっても慌てず、そのまま巻き続ける「巻きアワセ」か、ロッドをゆっくりと持ち上げるような「スイープフッキング」を心がけてください。

ラインは、感度よりもクッション性を重視して、「ナイロンライン」の2lb~3lb程度を使うのがおすすめです。

ラインの伸びが、ロッドの硬さをカバーし、バイトを弾きにくく、バラシを軽減してくれます。

ルアーは、無理せず、そのアジングロッドで快適に扱える重さの範囲、例えば1g~3g程度の軽量スプーンや、ボトム攻略用の小型バイブレーションなどに絞りましょう。

釣り方も工夫が必要です。

苦手な「巻き」の釣りは早々に見切りをつけて、アジングロッドの感度を活かせる「フォール」の釣り(縦釣り)や、「ボトム」の釣り(デジ巻き、バンプなど)をメインに展開する、というのも賢い選択です。

そして、「場所選び」。

魚影が濃く、比較的プレッシャーの低い、イージーな管理釣り場を選べば、タックルの性能差が出にくく、釣果を得やすいかもしれません。

最後に、管理釣り場にはそれぞれルールがあります。

特にワームの使用が禁止されている場合が多いので、アジングで使っているワームを持ち込まないように注意しましょう。

これらの工夫を実践することで、アジングロッドでもエリアトラウトを楽しむ道筋が見えてくるはずです。

アングラーズアドバイス

そう、工夫次第でなんとかなることもある!

ドラグゆるゆる、アワセしない、ラインはナイロン…これはエリアでアジングロッド使う時の三種の神器みたいなもんかな(笑)。

あと、釣り方を変えちゃう!

巻きで釣れないなら、ボトム攻めたり、縦釣りしたりすればいい。

そういう引き出しがあれば、アジングロッドでも十分戦えるはず。

まあ、一番大事なのは、管理釣り場のルール守ることだけどね!

ワーム禁止のとこ多いから、そこは気をつけて!

結論:アジングロッドでエリアトラウトは楽しめる?

  • 「お試し」レベルや、ボトム攻略など特定の釣り方なら楽しめる可能性あり
  • スプーンやクランクの「巻き」の釣りでは、バイトを弾きやすくバラシも多い
  • 専用ロッドには、快適さ、釣果、対応力で大きく劣る場合が多い
  • 本格的にエリアトラウトをやりたいなら、専用ロッドの購入が断然おすすめ
  • まずは流用で試してみて、自分のスタイルや求めるレベルに合わせて判断を!

最終的な結論として、アジングロッドでエリアトラウトは楽しめるのか?

答えは、「イエスでもあり、ノーでもある」というのが正直なところでしょう。

「イエス」と言えるのは、「エリアトラウトという釣りをちょっと体験してみたい」という場合や、ボトムの釣りなど、アジングロッドの感度が活きるような「特定の釣り方」に限定する場合です。

工夫次第では、十分に魚を釣って楽しむことができます。

しかし、「ノー」と言えるのは、エリアトラウトの王道であるスプーンやクランクベイトを使った「巻き」の釣りを快適に行いたい場合や、様々なルアーや状況に対応して釣果を追求したい場合です。

これらの場面では、アジングロッドの特性がデメリットとなり、専用ロッドと比べて、快適さ、釣果、そして釣りの楽しさという面で、大きく劣ってしまう可能性が高いです。

もしあなたが、エリアトラウトの奥深さに触れ、本格的に楽しみたい、上達したいと考えるのであれば、遠回りせずにエリアトラウト専用のロッド(入門モデルでもOK)を購入することを強くおすすめします。

専用ロッドを使うことで、これまでアジングロッドでは感じられなかったバイトが取れるようになったり、バラシが劇的に減ったりと、世界が変わるような体験ができるはずです。

まずは、手持ちのアジングロッドでエリアトラウトの雰囲気を味わってみて、その上で、自分がどこまでエリアトラウトを楽しみたいのか、どんな釣りをしたいのかを考え、必要であれば専用タックルへのステップアップを検討するのが、最も賢明な判断と言えるでしょう。

アングラーズアドバイス

結局ね、「できるかできないか」で言ったら「できる」んだけど、「楽しいか?快適か?」って言われると、「うーん…」ってなっちゃうのが正直なところかな、アジングロッドでのエリアトラウトは。

特に巻きの釣りね。

だから、もしエリアトラウトやってみて「面白い!もっとやりたい!」って思ったら、迷わず専用の竿買った方がいいよ。

安い入門用のエリアロッドでも、アジングロッドとは全然違う使い心地だから。

まずは「お試し」でアジングロッド使ってみて、それで判断!これが一番後悔しないと思う!

エリアトラウトでアジングロッドは使えるかおすすめ5選

「それでもやっぱり、まずは手持ちのアジングロッドで試してみたい!」あるいは「1本でアジングもエリアトラウトも、ある程度こなせるロッドが欲しい!」という方のために、比較的エリアトラウトにも流用しやすいアジングロッドを5本ピックアップしました。

ただし、これらはあくまでアジングロッドであり、エリアトラウトへの適性は限定的、ということは忘れずに!

メジャークラフト鯵道 5G(AD5-S622L/AJI)

  • メジャークラフトのアジングフラッグシップ「鯵道 5G」
  • Lパワーで適合ルアーウェイトも広く、エリア用ルアーもキャストは可能
  • 高弾性カーボンによる高感度はボトム攻略に活きる可能性
  • しかし、張りが強く掛け調子のため「巻き」の釣りには不向き
  • エリア流用にはオーバースペック気味か

メジャークラフトの最新技術が詰まったアジングロッド「鯵道 5G」。

AD5-S622L/AJIは、6フィート2インチのL(ライト)パワー、ソリッドティップモデルです。

Lパワーで適合ルアーがMAX8gまで対応しているので、エリアトラウトで使うスプーンや小型プラグのキャスト自体は可能です。

また、トレカ®T1100Gカーボンを採用したブランクスは非常に高感度なので、ボトムの釣りなどで微細なアタリを捉えるのには役立つかもしれません。

しかし、このロッドの本質はアジングでの「掛け」性能を追求したシャープさにあります。

そのため、エリアトラウトの「乗せ」が重要となる「巻き」の釣りでは、バイトを弾きやすく、バラシも多くなる可能性が高いです。

ソリッドティップとはいえ、エリアロッドのようなしなやかさは期待できません。

アジングロッドとしての性能は一級品ですが、エリアトラウトへの流用という点では、その高性能さが逆に仇となる場面が多いかもしれません。

ボトムの釣りなど、限定的な使い方なら可能、といった評価になります。

アングラーズアドバイス

鯵道5G、アジングロッドとしては最高峰クラスだけどねぇ。

エリアに使うのは、やっぱりちょっと違うかなぁ。

感度は凄いから、ボトムの小さいアタリ取るのとかは面白いかもしれないけど、スプーン巻いたりするのは、多分ストレス溜まると思う。

せっかくのハイエンドロッドなんだから、アジングでその真価を発揮させてあげたいよね!

エリアには、もっと安いエリア用ロッドを使った方が、きっと幸せになれるはず!

シマノ 23 ソアレ BB アジング(S64UL-S)

  • アジング入門の定番「ソアレ BB」
  • ULパワーの柔らかさが、エリアトラウトのバイトを乗せやすい可能性?
  • タフテックαソリッドティップも、比較的しなやか
  • 適合ルアーMAX6gで、軽量スプーンやプラグに対応
  • ただし、大型トラウトにはパワー不足の懸念あり

アジング入門ロッドの超定番、シマノ「ソアレ BB」。

S64UL-Sは、6フィート4インチのUL(ウルトラライト)パワー、ソリッドティップモデルです。

エリアトラウトへの流用という点で注目したいのが、この「ULパワー」という柔らかさ。

アジングロッドの中では比較的柔らかめの設定なので、もしかしたらエリアトラウトのバイトを弾きにくいかもしれません。

ティップの「タフテックα」ソリッドも、強度としなやかさを併せ持っているため、ある程度の食い込み性能も期待できる可能性があります。

適合ルアーウェイトも0.3g~6gと、エリアトラウトで使う軽量~中量級のスプーンやプラグをカバーできる範囲です。

しかし、やはりULパワーなので、大型のトラウトが掛かった際のパワー不足は否めません。

強引なファイトができず、バラしてしまうリスクがあります。

また、ロッド全体の調子はアジング向けなので、巻きの釣りでの完璧な追従性は期待できません。

比較的小型のトラウトが多い管理釣り場で、軽いルアーを使って、ロッドの柔らかさを活かした釣りをする、という条件であれば、試してみる価値はあるかもしれません。

アングラーズアドバイス

ソアレBBのULねー。

これはちょっと面白いかも。

アジングロッドの中では柔らかい方だから、意外とエリアでも使えるかもしれない。

特にタフテックαティップは、しなやかさもあるからね。

ただ、ULだとやっぱパワーが心配だな。

40cmクラスのトラウト掛けたら、結構大変かも。

小さいエリアトラウトが多いとことか、数釣りメインのエリアなら、これで遊んでみるのはアリかもしれないね!

メジャークラフト ファーストキャスト アジ(FCS-S682AJI)

  • コスパ最強の入門ロッド「ファーストキャスト」
  • 6フィート8インチの長さと、MAX10gまでの適合ルアーウェイトが魅力
  • エリアトラウトで使うプラグ類も扱える可能性が高い
  • ソリッドティップで、ある程度の食い込みも期待
  • 価格が安いので、エリアトラウトお試し用に最適!

圧倒的なコストパフォーマンスで入門者をサポートする「ファーストキャスト」。

そのアジングモデルFCS-S682AJIは、エリアトラウトへの流用という観点で見ると、非常に面白い存在です。

6フィート8インチという長さは、エリアでもある程度の飛距離を稼げ、操作性も悪くありません。

ソリッドティップは、バイトの食い込みを助けてくれるでしょう。

そして最大の魅力は、適合ルアーウェイトがMAX10gと、アジングロッドとしては広いこと。

これにより、エリアトラウトで使う多くのスプーンや、5g~7gクラスのプラグも、守備範囲に入ってきます。

もちろん、ロッドの調子自体はアジング寄りなので、完璧な操作感や乗りの良さは期待できませんが、「アジングロッドを使って、エリアトラウトのルアーを色々と試してみたい」というニーズには、最も応えやすいモデルの一つと言えます。

何より価格が非常に安いので、「エリアトラウト、どんなもんか試してみたい!」というお試し用として、これほど適したロッドは他にないかもしれません。

アングラーズアドバイス

ファーストキャストのこれ、意外とイケるかもよ!?

安いし、長さもそこそこあって、MAX10gまで投げれるってのは強い!

これなら、エリアでよく使うプラグも投げれるじゃん!

ソリッドティップだし、もしかしたら結構使える子なんじゃないか…?

もちろん、専用ロッドと比べたらダメだけど、「お試し用」とか「サブロッド」として、エリアに持ってくには最適だと思う。

コスパ考えたら最強の選択肢かも!

ダイワ 月下美人 アジング(68L-S)

  • ダイワのライトゲーム入門の定番「月下美人 アジング」
  • 6フィート8インチのLパワーで、汎用性が高い
  • 高感度ソリッド「メガトップ」搭載
  • 適合ルアーMAX8gで、エリア用ルアーも一部対応可能
  • 信頼のダイワ品質で、安心して使える

ダイワのライトゲームブランド「月下美人」のエントリーアジングロッド。

68L-Sは、6フィート8インチのレングスにL(ライト)パワー、そして高感度ソリッドティップ「メガトップ」を搭載した、非常にバランスの取れたモデルです。

アジングにおいては、ジグ単からプラグまで幅広くこなせる汎用性の高さが魅力。

エリアトラウトへの流用という点では、LパワーとMAX8gまでの適合ルアーウェイトにより、ファーストキャスト同様、軽量~中量級のスプーンやプラグを扱うことが可能です。

メガトップは高感度でありながら、ある程度のしなやかさも持っているため、トラウトのバイトを全く乗せられない、ということもないかもしれません。

長さも6フィート8インチあれば、エリアでもある程度の飛距離は確保できます。

ただし、やはりアジングロッドとしての「掛け」を意識した設計であることは否めず、エリアトラウトの「巻き」の釣りでの快適性は専用ロッドに劣るでしょう。

とはいえ、ダイワブランドの信頼性と、アジングロッドとしての基本性能の高さは間違いありません。

アジングをメインに楽しみつつ、たまにエリアトラウトにも挑戦してみたい、という方に、入門用としておすすめできる一本です。

アングラーズアドバイス

月下美人のこれ、すごくバランス良いロッドだよね。

長さも硬さも、アジングやるなら超使いやすい。

エリアに流用するって考えると、LパワーでMAX8gまでいけるから、ファーストキャストと同じくらい使い道はありそう。

メガトップが、エリアのバイトに対してどう反応するかは、ちょっと使ってみないと分からないけどね。

まあ、ダイワのエントリーとしては間違いない竿だから、これ一本でアジングもエリアも、って考えるのもアリっちゃアリかな!

ダイワ 月下美人EX AGS 凛(66L-S)

  • ダイワライトゲームロッドの最高峰「月下美人EX AGS 凛」
  • 究極の感度と操作性を追求した「掛け」スペシャル
  • AGSガイド、SVFコンパイルXナノプラス等、最高技術満載
  • スペック的には流用可能に見えるが、特性がエリア向きではない
  • エリアトラウトへの流用は、ロッドの性能を活かせない可能性大

ダイワの技術の粋を集めた、ライトゲームロッドのフラッグシップ「月下美人EX」。

その中でも「凛」は、高弾性ソリッド「メガトップ」と「AGS(エアガイドシステム)」、「SVFコンパイルXナノプラス」ブランクスなどの組み合わせにより、究極の感度と「掛け」性能を追求したモデルです。

66L-Sは、6フィート6インチのLパワー。

スペック上の長さや適合ルアーウェイト(0.5g~8g)だけを見ると、エリアトラウトにも使えそうな気がするかもしれません。

その圧倒的な感度は、もしかしたらエリアでも新たな発見をもたらす可能性を秘めています。

しかし、このロッドの真骨頂は、アジングにおける微細なアタリを感じ取り、瞬時に掛けていく、超攻撃的なスタイルにあります。

そのパリッとした高感度・掛け調子の特性は、エリアトラウトで求められる「乗せ」の性能とは、まさに対極にあると言って良いでしょう。

バイトを弾きやすく、バラシも多くなる可能性が非常に高いと考えられます。

また、これだけ高価で繊細なロッドを、必ずしも魚の扱いが良いとは言えない管理釣り場で使うこと自体にも、抵抗を感じる方が多いのではないでしょうか。

アジングロッドとしては最高峰の性能を持ちますが、エリアトラウトへの流用は、その性能を活かせず、むしろ釣りを難しくしてしまう可能性が高い、というのが正直な評価です。

アングラーズアドバイス

月下美人EXの凛!

いやー、これはもうアジングのためだけの竿だね!

感度ヤバすぎて、エリアで使ったら多分アタリ全部弾いちゃうと思う(笑)。

スペック的には使えそうに見えるけど、特性が違いすぎる。

あと、こんな高い竿、エリアで使うの、もったいないし怖いよ!

もし持ってるなら、アジングで、その究極の性能を堪能してあげてください!

エリアには、もっと安くて適した竿がいっぱいあるからさ!

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