スローテーパーのアジングロッドおすすめ5選!ファストテーパーとの違いは?

アジングロッド選びといえば、シャキッとした「ファストテーパー」や、さらに穂先が敏感な「エクストラファストテーパー」が主流で、小さなアタリを積極的に掛けていくスタイルが一般的ですよね。

でも、釣具のカタログやマニアックな記事を読んでいると、ごく稀に「スローテーパー」のアジングロッドなんていう、ちょっと異質な存在を目にすることがありませんか?

「え?アジングでスローテーパー?それってトラウトロッドとかバスロッドじゃないの?」「あの繊細なアジングで、ダルそうなスローテーパーなんて使えるの?」

そんな疑問や好奇心を持つ、アジングの奥深さを追求したいあなたへ。

この記事では、アジングロッドの中でも極めて少数派、しかし熱狂的なファンも存在するかもしれない「スローテーパー」という選択肢に焦点を当て、その独特の魅力、ファストテーパーとの根本的な違い、そしてどんなアングラーやどんな状況で、その真価を発揮するのかを、分かりやすく徹底的に解説していきます!

もしかしたら、あなたの知らないアジングの新たな扉が、この「しなやかさ」の先にあるかもしれませんよ。

アジングロッドの「スローテーパー」とは?ファストテーパーとの根本的な違い

まず、「スローテーパーって、一体どんな竿なの?」という基本からおさらいしましょう。

一般的なアジングロッドで主流の「ファストテーパー」と、どこがどう違うのか、その構造的な特徴と、それがロッドのアクションにどんな影響を与えるのかを知ることが、スローテーパーを理解する第一歩です。

テーパー(調子)の基本をおさらい

  • テーパーとは、ロッドのどの部分から曲がり始めるかを示す「調子」のこと。
  • ファストテーパー:穂先(ティップ)部分だけが主に曲がり、ベリーからバットは張りが強い。掛け調子。
  • レギュラーテーパー:ロッドの中間あたりからスムーズに曲がる。中間的な調子。
  • スローテーパー:グリップに近いバット部分から、ロッド全体が大きくしなやかに曲がり込む。乗せ調子。
  • アジングロッドの多くは、感度と操作性を重視し、ファスト~エクストラファストテーパーが採用される。

釣竿の「テーパー」とは、簡単に言うと、ロッドがどの部分から曲がり始めるか、そしてどんな風に曲がるか、という「調子(アクション)」のことを指します。

大きく分けて、以下の3つ(あるいはこれらの中間)に分類されることが多いです。

  • ファストテーパー(先調子):ティップ(穂先)の先端部分だけが主に曲がり、ベリー(胴)からバット(根本)にかけては張りが強く、あまり曲がらない調子。アタリを感じて積極的に掛けていく釣りに向いています。さらにティップの先端だけが曲がるものをエクストラファストテーパーと呼ぶこともあります。
  • レギュラーテーパー(胴調子):ロッドの真ん中あたりから、比較的スムーズに全体が曲がり込む調子。キャストしやすく、ルアーの操作性もそこそこ良い、バランスの取れた調子です。
  • スローテーパー(元調子):グリップに近いバット部分から、ロッド全体が大きく、そしてゆっくりとしなやかに曲がり込む調子。魚のバイトを弾きにくく、自然に乗せる釣りに向いています。

アジングロッドの多くは、アジの微細なアタリを瞬時に感じ取り、積極的にフッキングを決めるために、感度と操作性を重視した「ファストテーパー」や、さらにシャープな「エクストラファストテーパー」が採用されているのが一般的です。

これに対して、今回注目する「スローテーパー」のアジングロッドは、その対極にあるような、非常にしなやかな曲がりを持つ、個性的な存在と言えるでしょう。

アングラーズアドバイス

そう、テーパーって、竿の性格を決める超重要な要素なんだよね!

アジングロッドって聞くと、だいたいみんな「シャキーン!」「パッツン!」とした、先っちょだけ曲がるファストテーパーの竿をイメージすると思う。

でも、世の中には色んな考え方があって、「いやいや、アジングでも竿全体がしなやかに曲がるスローテーパーの方が面白いんじゃね?」って思う人も、ごく少数だけどいるわけだ(笑)。

その「少数派の美学」みたいなのが、スローテーパーアジングロッドの魅力の一つかもしれないね!

スローテーパーがもたらす独特のロッドアクション

  • キャスト時:ロッド全体がムチのようにしなり、ルアーの重みを乗せて、ゆっくりと押し出すようなキャストフィール。
  • ルアー操作時:ティップだけでなく、ベリーやバットまでが負荷に応じて追従するため、ルアーの動きは比較的マイルドでナチュラル。
  • フッキング時:アワセの力が竿全体に吸収されやすく、フックポイントへの力の伝達はやや遅れる傾向。
  • ファイト時:ロッド全体が大きく弧を描いて曲がり込み、魚の引きを柔軟にいなす。
  • ファストテーパーの「点」で感じる感度とは異なり、「線」や「面」で感じるような、独特のフィーリング。

では、スローテーパーのアジングロッドは、実際にどんなロッドアクション(竿の動きや曲がり方)を見せるのでしょうか?

まず、ルアーをキャストする時。

ファストテーパーのロッドが、ティップの反発力を活かして「ビュッ!」とシャープにルアーを弾き出すのに対し、スローテーパーのロッドは、グリップに近いバット部分からロッド全体が、まるでムチのように「グニャ~ン」としなり、そのしなり戻りを利用して、ルアーの重みをしっかりと乗せながら、比較的ゆっくりとしたモーションでルアーを「ポーン」と押し出すようなキャストフィールになります。

次に、ルアーを操作する時。

ファストテーパーのロッドが、ティップの動きでルアーをキビキビとダイレクトに操作できるのに対し、スローテーパーのロッドは、ティップだけでなく、ベリー(胴)やバット(根本)部分までもが、ルアーの抵抗やアングラーの入力に応じて、柔軟に追従するように曲がり込みます。

そのため、ルアーの動きは比較的マイルドで、角の取れたナチュラルなアクションを演出しやすくなります。

アタリがあってフッキング(アワセ)を入れる時も、ファストテーパーが「カッ!」と瞬時に力を伝達するのに対し、スローテーパーはアワセの力が竿全体に吸収されやすく、フックポイントへの力の伝達はやや遅れ、トルクフルな感じになる傾向があります。

そして、魚とのファイト(やり取り)が始まると、スローテーパーのロッドは、ロッド全体が大きく美しい弧を描いて曲がり込み、魚の急な突っ込みや方向転換の衝撃を、竿全体のしなりで柔軟に吸収し、いなしてくれます。

ファストテーパーのロッドが、アタリや水中の情報を「点」で鋭敏に感じ取るのに対し、スローテーパーのロッドは、それらを「線」や「面」で、より大らかに、そして豊かに感じ取るような、独特のフィーリングがあると言えるかもしれません。

アングラーズアドバイス

スローテーパーの竿って、ほんと「グニャグニャ~」って感じで、竿全体が仕事してる感じがするんだよね!

キャストも、ファストテーパーみたいに「ピシッ!」じゃなくて、「よっこいしょ~」って感じで、竿の重みをしっかり感じながら投げるイメージかな。

ルアー動かす時も、なんかこう、ワンテンポ遅れてヌル~っと動く感じ。

魚掛けたら、もう竿が根元から満月みたいにブチ曲がって、見てるこっちが「折れるー!」ってハラハラするんだけど、意外とそれが楽しかったりするんだよな(笑)。

ファストテーパーとは、全く別物の、独特の面白さがある竿だよ!

なぜアジングでスローテーパー?その意外なメリットを探る

アジングロッドの主流とはかけ離れた、このスローテーパーという選択。

一見するとデメリットばかりが目につきそうですが、実は、特定の状況や釣り方においては、ファストテーパーにはない、意外なメリットをもたらしてくれることがあるんです。

その、知る人ぞ知る魅力を探ってみましょう。

究極の「乗せ」性能?オートマチックなフッキング

  • ティップからベリーにかけてしなやかに追従し、アジの吸い込みバイトを弾きにくい。
  • 魚がルアーを咥え込んでも違和感を与えにくく、より深く食い込ませることが可能。
  • アングラーが意識的にアワセを入れなくても、魚の重みや動きで勝手にハリ掛かりする「オートマチックフッキング」を誘発しやすい。
  • 特に低活性時や、ショートバイトが多発するタフコンディションで有効。

スローテーパーアジングロッドが持つ、最大のメリットの一つが、その「究極の『乗せ』性能」と、それによってもたらされる「オートマチックなフッキング」です。

アジのバイト(アタリ)は、時に非常に小さく、ルアーを「パクッ」と吸い込んですぐに吐き出してしまうような、いわゆる「ショートバイト」も多いですよね。

ファストテーパーのような張りの強いロッドだと、この吸い込みバイトに対してティップが追従しきれず、アタリを弾いてしまったり、アジに違和感を与えてすぐにルアーを離させてしまったりすることがあります。

しかし、スローテーパーのロッドは、ティップからベリー(胴)にかけて、負荷に応じて非常にしなやかに、そして深く曲がり込みます。

これにより、アジがジグヘッドを吸い込んだ際に、ティップがその動きにスムーズに追従し、魚に全く違和感を与えることなく、より深く、より長くルアーを咥え込ませる「間(ま)」を作ることができるのです。

そして、アジがルアーを咥えて反転したり、泳ぎだしたりした瞬間に、ロッド全体のしなりが自然なテンションを生み出し、アングラーが意識的に強くアワセを入れなくても、まるで魚が勝手にハリ掛かりしていくかのような、「オートマチックなフッキング」を誘発しやすくなります。

これは、特にアジの活性が低く、食いが非常に浅い時や、ショートバイトが多発してなかなかフッキングに至らないような、タフなコンディション下において、大きなアドバンテージとなるでしょう。

「掛けにいく」のではなく、「乗せて獲る」という、スローテーパーならではの戦略が、思わぬ釣果をもたらしてくれるかもしれません。

アングラーズアドバイス

これ、スローテーパーの一番の武器だよね!「勝手に釣れちゃう」みたいな(笑)。

ファストテーパーだと、「コツッ!」てアタっても、アワセが遅れたり早かったりすると、すぐバレちゃうことあるけど、スローテーパーだと、なんかこう、竿が勝手に仕事してくれる感じ。

アジがルアー吸い込んでも、竿先が「いいよいいよ、もっとお食べ~」って感じで、スーッと入ってってくれるから、アジも安心してガッツリ食ってくれるんだろうね。

で、気づいたらもう掛かってる、みたいな。

だから、アワセが苦手な人とか、食いが渋くてなかなか乗らない…って悩んでる人には、スローテーパーは救世主になるかもしれないぞ!

バラシにくさへの貢献。魚の引きを竿全体でいなす

  • ロッド全体が大きくしなやかに曲がり込むことで、魚の急な突っ込みや方向転換の衝撃を効果的に吸収。
  • アジの弱い口への負担を軽減し、口切れによるバラシを大幅に減らす。
  • ファイト中にラインテンションが抜けにくく、フックアウトも防ぎやすい。
  • 特に軽量ラインや細軸フックを使ったフィネスな釣りで、その恩恵が大きい。

スローテーパーアジングロッドのもう一つの大きなメリットが、「バラシにくさ」への貢献です。

アジは口が非常に薄くて弱い魚なので、ファイト中に無理な力がかかると、簡単に口が切れてバレてしまうことがありますよね。

特に、張りの強いファストテーパーのロッドで、ドラグ設定が強すぎたり、強引なポンピング(竿を上下にあおる動作)をしたりすると、そのリスクはさらに高まります。

しかし、スローテーパーのロッドは、魚を掛けると、ティップだけでなく、ベリーからバット(根本)にかけて、ロッド全体が大きく、そして美しく弧を描くようにしなやかに曲がり込みます。

この竿全体の「曲がり」と「粘り」が、まるで高性能なサスペンションのように機能し、アジが急に下に突っ込んだり、横に走ったり、あるいは首を振ったりした際の衝撃を、効果的に吸収し、いなしてくれるのです。

これにより、フックポイントやアジの口にかかる瞬間的な負荷が大幅に軽減され、口切れによるバラシを劇的に減らすことができます。

また、ロッドが常に魚の動きに追従するように曲がり続けるため、ファイト中にラインテンションが一瞬緩んでしまう、といったことが起こりにくく、それによるフックアウト(ハリ外れ)も防ぎやすくなります。

特に、極細のエステルラインやPEライン、あるいは非常に細軸で軽量なフックを使った、究極のフィネスなアジングにおいては、このスローテーパーがもたらす「バラシにくさ」という恩恵は、計り知れないほど大きいと言えるでしょう。

貴重な一匹を、確実にキャッチするための、隠れた高性能がそこにはあるのです。

アングラーズアドバイス

これもスローテーパーの凄いところ!「バレない竿」って言ってもいいくらい(笑)。

ファストテーパーのパッツン系の竿だと、アジがちょっと暴れただけで「ポロッ…」てバレること、結構あるじゃん?

あれ、竿が硬すぎて、魚の動きについていけてないからなんだよね。

でも、スローテーパーの竿は、もう竿全体が「くにゃ~ん」って曲がって、アジがどんなに暴れても、優しく受け止めてくれる感じ。

だから、全然バレない!…っていうのは言い過ぎかもしれないけど、明らかにバラシは減ると思うよ。

特に、アジの口って弱いから、こういう優しい竿の方が、結果的にキャッチ率上がるのかもね!

軽量リグのキャストフィールと操作感(異論あり?)

  • ロッド全体がしなるため、軽いルアーの重みも乗せやすく、ゆっくりとしたモーションで投げやすいという意見。
  • ティップだけでなくベリーも仕事をするため、独特の「タメ」が効いたキャストフィール。
  • 一方で、シャープさや反発力に欠けるため、飛距離が出にくかったり、キャスト精度が安定しなかったりする可能性も。
  • ルアー操作も、ダイレクト感は薄れるが、ナチュラルで柔らかいアクションを演出しやすい。
  • 好みが大きく分かれる部分であり、必ずしもメリットとは言えないが、ハマる人には唯一無二の感覚。

スローテーパーアジングロッドの、「軽量リグのキャストフィール」や「操作感」については、アングラーによって評価が大きく分かれる、非常に興味深いポイントです。

一般的に、軽いルアーをシャープに、そして正確にキャストするためには、ティップに適度な張りがあり、反発力の強いファストテーパーのロッドが有利とされていますよね。

しかし、スローテーパーのロッドにも、軽量リグのキャストにおいて、独特のメリットがある、と主張する声も少なくありません。

それは、スローテーパーのロッドは、ティップだけでなく、ベリー(胴)からバット(根本)にかけて、ロッド全体が大きくしなやかに曲がり込むため、たとえ1gにも満たないような超軽量なジグヘッドであっても、そのわずかな重みをブランクス全体でしっかりと受け止め、乗せることができる、という点です。

そして、そのしなり戻りを利用して、力むことなく、ゆっくりとした、まるでムチを振るうようなモーションで、ルアーを「ポーン」と、優しく、そして意外なほどスムーズに押し出すようにキャストできる、と言われています。

この、ティップだけでなくベリーまでが仕事をする、独特の「タメ」が効いたキャストフィールは、ファストテーパーのシャープなキャスト感とは全く異なる、独特の心地よさがあるようです。

ルアーの操作においても、ファストテーパーのようなダイレクト感やレスポンスの速さはありませんが、その代わりに、ロッド全体のしなりを活かして、ルアーに非常にナチュラルで、角の取れた柔らかいアクションを演出しやすい、という側面があります。

ただし、やはりシャープさや反発力に欠けるため、一般的な感覚では、ファストテーパーのロッドと比べて飛距離が出にくかったり、風の影響を受けやすかったり、キャストの精度が安定しなかったりする可能性も否定できません。

この、スローテーパーがもたらす軽量リグのキャストフィールと操作感は、万人受けするものではなく、まさにアングラーの好みや、何を重視するかによって、メリットともデメリットともなり得る、非常にマニアックで奥深い部分と言えるでしょう。

もし、あなたがファストテーパーのシャープな感覚に少し疲れを感じていたり、もっとゆったりとした、ロッドとの対話を楽しむような釣りを求めていたりするなら、スローテーパーのこの独特の感覚は、新たな発見をもたらしてくれるかもしれません。

アングラーズアドバイス

スローテーパーで軽いジグ単投げるのって、どんな感じなんだろうね?

俺も正直、あんまりイメージ湧かないんだけど(笑)。

でも、トラウトロッドとかで、柔らかい竿で軽いスプーン投げると、竿全体が「ぐにゃ~ん」てしなって、意外と気持ちよく飛んでったりするじゃん?あれに近い感じなのかな?

シャープさはないけど、なんかこう、ルアーの重みをしっかり感じながら、ゆったり投げる、みたいな。

操作も、キビキビじゃなくて、フワフワ~、ユラユラ~って感じで、超ナチュラルに誘えるのかもね。

まあ、これは完全に好みが分かれる世界だろうけど、ハマる人にはたまらない、独特の面白さがあるのかもしれないね!一度は体験してみたいもんだ!

独特のファイトが癖になる?

  • ロッド全体が大きく曲がり込み、魚の引きをダイレクトに、かつマイルドに味わえる。
  • まるで魚と一体になったかのような、スリリングで楽しいファイトフィール。
  • 小アジでも、竿が満月のようにしなり、まるで大物とやり取りしているかのような満足感。
  • 「釣る」だけでなく、「魚との対話を楽しむ」という釣りの原点に立ち返らせてくれる。

スローテーパーアジングロッドがもたらすもう一つの隠れた魅力、それは「魚とのファイト(やり取り)が、独特で非常に楽しい」という点です。

ファストテーパーのロッド、特に張りの強いパッツン系のロッドでアジを掛けると、アジの引きに対してロッドがあまり曲がらず、どちらかというと直線的に、そして力強く魚を寄せてくるような感覚がありますよね。

それはそれで、ダイレクトでスピーディーなファイトが楽しめます。

しかし、スローテーパーのロッドでアジを掛けると、その感覚は一変します。

ロッドがグリップの近くから、まるで満月のように大きく、そして美しくしなやかに曲がり込み、アジの動き一つ一つ、首を振る感触、下に突っ込もうとする力を、竿全体で受け止め、そしてアングラーの手にダイレクトに、しかしどこかマイルドに伝えてくれるのです。

それは、まるで魚と自分が一本の糸(と竿)で繋がり、お互いの動きを感じ合いながら踊っているかのような、非常にスリリングで、かつ一体感のある楽しいファイトフィール。

たとえ釣れたアジが豆アジや小アジといった小さなサイズであっても、スローテーパーのロッドは、その引きを何倍にも増幅して感じさせてくれ、まるで大物とやり取りしているかのような、大きな満足感と興奮を与えてくれます。

「釣果」だけでなく、魚一匹一匹との「対話」や「駆け引き」そのものを、心の底から楽しみたい、そんな釣りの原点に立ち返らせてくれるような、奥深い魅力が、スローテーパーのファイトにはあるのかもしれません。

一度この独特のファイト感を味わってしまうと、もう他のロッドでは物足りなくなる…そんなアングラーがいるのも、頷ける話です。

アングラーズアドバイス

これ、分かる人にはめちゃくちゃ分かると思う!スローテーパーの竿で魚掛けると、ほんと楽しいんだよ!

竿が「ぐにゃ~ん!」って、ありえないくらい曲がるんだけど、それがまたスリル満点でさ。

小さい魚でも、竿が仕事してる感がすごいから、なんか大物釣ったみたいな満足感が味わえるんだよね(笑)。

ファストテーパーの「掛けて、獲る!」っていうのも良いけど、スローテーパーの「乗せて、いなして、楽しむ!」みたいなのも、また違った魅力がある。

釣りの楽しみ方って、色々あるんだなぁって、改めて思わせてくれる竿だよ、スローテーパーは!

スローテーパーアジングロッドの知っておくべきデメリットと課題

さて、スローテーパーアジングロッドが持つ意外なメリットや魅力について触れてきましたが、やはりその独特すぎる特性ゆえに、一般的なアジングシーンにおいては、看過できないデメリットや克服すべき課題も多く存在します。

これらを理解しておかないと、「こんなはずじゃなかった…」と、後悔することになりかねません。

感度はどうなる?「コンッ」というアタリは取りにくい?

  • ロッド全体がしなやかに曲がるため、硬質な反響感度(手感度)はファストテーパーに劣る傾向。
  • アジの「コツッ」や「カツッ」といった明確なアタリが、ボケて伝わったり、感じ取りにくかったりする。
  • 荷重変化(重みが乗る、軽くなる)や、ティップの動き(目感度)でアタリを判断する必要性が高まる。
  • 情報量が少ないため、アワセのタイミングが遅れる、あるいはアタリに気づかない可能性も。

アジングにおいて最も重要な要素の一つである「感度」。

スローテーパーのアジングロッドは、この感度という点で、ファストテーパーのロッドと比較して、いくつかの課題を抱えています。

まず、手元に直接「コンッ!」とか「カツッ!」と響いてくるような、硬質で明確な「反響感度」については、どうしてもファストテーパーのロッドに劣る傾向があります。

スローテーパーのロッドは、ティップだけでなく、ベリーからバットにかけて竿全体がしなやかに曲がり込むため、アジがジグヘッドに触れた瞬間の微細な振動が、ブランクスの曲がりによって吸収されてしまい、手元までクリアな信号として伝わりにくくなるのです。

そのため、アジの明確なバイトがあっても、それがどこか「ボケて」伝わってきたり、あるいは非常に分かりにくかったりする可能性があります。

これにより、アングラーは、手元に伝わる反響感度だけに頼るのではなく、ジグヘッドにかかる重みの変化(荷重変化感度)や、ティップが「スーッ」と入っていく動き(目感度)といった、他の情報も複合的に活用して、アタリを判断する必要性が高まります。

しかし、これらの情報は、反響感度ほどシャープで明確ではないため、アワセのタイミングが遅れてしまったり、最悪の場合、アタリそのものに気づかずに、貴重なヒットチャンスを逃してしまったりするリスクも考えられます。

特に、アジの活性が低く、アタリが非常に小さい状況や、風や波があってラインでアタリが取りにくい状況などでは、この感度の差が釣果に大きく影響するかもしれません。

アングラーズアドバイス

そう、スローテーパーの最大の泣き所は、やっぱり「感度」、特に「手感度」かもしれないね。

竿全体がグニャグニャだから、アジが「コツン!」ってやっても、その振動が途中で吸収されちゃって、手元には「…ん?なんかあった?」くらいしか伝わってこない、みたいな。

だから、ファストテーパーのパッツン系の竿に慣れてる人からすると、「全然アタリ分かんねーじゃん!」ってなっちゃう可能性が高い。

まあ、その分、ティップの動きとか、ラインの変化とか、そういう他の情報にめちゃくちゃ集中するようになるから、それはそれで鍛えられるかもしれないけどね(笑)。

シャープな操作は苦手?レスポンスの遅さ

  • ロッド全体が曲がり込むため、アングラーの入力に対するティップの反応(レスポンス)が遅れがち。
  • ジグヘッドのダートアクションや、キビキビとしたトゥイッチなど、ルアーを積極的に動かす操作は苦手。
  • ルアーが意図した通りに動いてくれない、操作感がダルいと感じることも。
  • 「掛け」の釣りよりは、「乗せ」や「待ち」の釣りに適している。

スローテーパーアジングロッドのもう一つの特徴的な課題が、ルアー操作における「レスポンスの遅さ」と、それに伴う「シャープな操作の苦手さ」です。

ファストテーパーのロッドが、手首のわずかな動きにもティップが機敏に反応し、ルアーにダイレクトなアクションを伝えられるのに対し、スローテーパーのロッドは、アングラーがロッドを操作しようとすると、まずベリー(胴)やバット(根本)部分からグニャリと曲がり込み、その後にティップが遅れて追従するような、独特の動きを見せます。

これにより、アングラーの入力に対するティップの反応(レスポンス)が、どうしてもワンテンポ遅れがちになり、ルアーをキビキビと、そしてシャープに動かすような操作は、非常に苦手としています。

例えば、ジグヘッドを左右に飛ばす「ダートアクション」や、小刻みに震わせる「シェイク」、あるいはプラグを「トゥイッチ」させるといった、ルアーを積極的に動かしてアジのリアクションバイトを誘うような釣り方においては、ルアーがアングラーの意図した通りにキレのある動きをしてくれず、どこかダルで、ぼんやりとした操作感になってしまうことが多いでしょう。

そのため、スローテーパーのアジングロッドは、アングラー側から積極的に仕掛けて「掛けていく」というよりは、ルアーを自然に漂わせたり、ゆっくりとリトリーブしたりして、アジが食ってくるのを「乗せる」、あるいは「待つ」といった、比較的スローでナチュラルな釣りに適していると言えます。

もし、あなたがキビキビとしたルアーアクションで、リアクティブにアジを釣りたいと考えるなら、スローテーパーは少しストレスを感じるかもしれませんね。

アングラーズアドバイス

これもスローテーパーの宿命だよね、「ダルさ」(笑)。

ファストテーパーの竿みたいに、「ピシッ!」「シャッ!」て感じで、ルアーがキレッキレに動いてくれる感じは、まず期待できない。

なんかこう、竿を操作しても、ワンテンポ遅れて「ぬる~ん」って感じでルアーが動くから、最初は「あれ?ちゃんと動いてる?」って不安になるかも。

だから、ダートとかトゥイッチとか、そういうアクション系の釣りが好きな人には、スローテーパーは絶対向かないと思うな。

どっちかっていうと、ただ巻きとか、リフト&フォールとか、そういう「待ち」の釣りが得意な竿だね!

フッキングパワーは足りる?アワセの難しさ

  • ロッド全体がしなるため、アワセの力が吸収されやすく、フックポイントへの力の伝達効率が悪い。
  • 特に遠距離や、アジの口が硬い状況、あるいは太軸フック使用時には、フッキングが決まりにくい。
  • しっかりとしたフッキングのためには、より大きなアワセのストロークや、ラインスラックの管理が重要になる。
  • 「掛け」よりも「乗せ」を意識した方が、結果的にキャッチ率は上がるかも。

アタリを感じてから、魚の口にしっかりとフックを掛ける「フッキング(アワセ)」。

スローテーパーのアジングロッドは、このフッキングにおいても、ファストテーパーのロッドとは異なる難しさを伴うことがあります。

その主な理由は、ロッド全体が大きくしなやかに曲がり込むという、スローテーパー特有の性質にあります。

アングラーがアワセの動作(竿をシャクるなど)をしても、その力がまずロッド全体の曲がりによって吸収されてしまい、フックポイント(針先)へと効率よく、そして瞬時に伝達されにくいのです。

特に、ルアーが遠くにある場合や、アジの口の周りが硬い状況、あるいはフック自体がやや太軸のものを使用している場合には、アワセの力が足りずに、フックが甘く掛かってしまったり(浅掛かり)、最悪の場合、全くフッキングしなかったりする可能性が高まります。

しっかりとしたフッキングを決めるためには、ファストテーパーのロッドよりも、より大きなアワセのストローク(竿を動かす幅)を取ったり、アワセる前にラインスラック(糸ふけ)をしっかりと巻き取って、ラインを一直線に近い状態にしておくといった、より丁寧な操作が必要になるでしょう。

あるいは、無理に「掛けていく」ことを意識するよりも、むしろスローテーパーの「乗せ」性能を信じ、アジがルアーを深く咥え込んで反転するのを待って、ロッドの曲がりとリールの巻き取りで自然にフッキングさせる、いわゆる「巻きアワセ」や「オートマチックフッキング」を意識した方が、結果的にキャッチ率が上がるかもしれません。

このアワセの難しさも、スローテーパーアジングロッドが使い手を選ぶと言われる所以の一つです。

アングラーズアドバイス

フッキングねー、これもスローテーパーだとちょっとコツがいるんだよね。

ファストテーパーみたいに「ビシッ!」って感じでアワセても、竿が「グニャ~」って曲がるだけで、全然力が伝わってない感じがするの。

だから、どっちかっていうと、アタリがあっても慌てずに、じっくり魚に食わせて、竿がグーッと重くなってから、ゆっくり大きくアワセる、みたいな感じかな。

あるいは、もうアワセないで、勝手に掛かるのを待つ!みたいな(笑)。

まあ、そこがスローテーパーの面白いところでもあるんだけど、最初はちょっと戸惑うかもしれないね!

飛距離と扱えるルアーの範囲

  • シャープな反発力に欠けるため、重めのルアーや、空気抵抗の大きいルアーの遠投は苦手。
  • ロッド全体をしならせて投げるため、キャストのタイミングがシビアで、精度も安定しにくい。
  • 基本的には、1g前後の超軽量ジグヘッド単体(ジグ単)の使用に特化していると考えた方が良い。
  • フロートリグやキャロライナリグ、プラグ、メタルジグといった、他のリグへの対応力は極めて低い。

アジングにおいて、時には「飛距離」が釣果を左右する重要な要素となりますが、スローテーパーのアジングロッドは、残念ながらこの遠投性能においては、ファストテーパーのロッドに比べて不利になることが多いです。

その理由は、スローテーパーのロッドが、シャープな反発力や、ティップのブレの収束の速さに欠けるためです。

ファストテーパーのロッドが、ティップの素早い反発力を利用してルアーを弾き出すようにキャストできるのに対し、スローテーパーのロッドは、ロッド全体を大きくしならせ、その戻りを利用してルアーを押し出すようなキャストになります。

このキャスト方法は、タイミングが非常にシビアで、少しでもズレるとルアーが失速してしまったり、キャストの方向性が安定しなかったりする可能性があります。

特に、ある程度の重さがあるルアー(例えば3g以上のジグヘッドや、小型プラグ、メタルジグなど)や、空気抵抗の大きいルアー(例えばフロートリグなど)を遠投しようとすると、ロッドがルアーの重さや抵抗に負けてしまい、全く飛距離が出ない、という状況に陥りがちです。

そのため、スローテーパーのアジングロッドが快適に扱えるルアーは、基本的には1g前後の超軽量なジグヘッド単体(ジグ単)に、ほぼ限定されると考えた方が良いでしょう。

フロートリグやキャロライナリグ、プラグ、メタルジグといった、アジングの他の主要なリグへの対応力は、極めて低いと言わざるを得ません。

もし、あなたが遠投性能や、様々なリグへの対応力を重視するのであれば、スローテーパーは残念ながら最適な選択とは言えないのです。

アングラーズアドバイス

そう、スローテーパーの竿って、あんまり飛ばないんだよね、正直(笑)。

なんかこう、竿全体が「ぐわんぐわん」って感じでしなるから、シャープに振り抜けなくて、ルアーも「ポヨーン」って感じで飛んでくイメージ。

だから、遠くのポイント狙いたいとか、重いルアー投げたいとか、そういうのには全く向いてない。

基本的には、「目の前の、ほんの数メートル先を、超軽いジグ単でネチネチ探る」みたいな、そういう釣り専用の竿だと思っておいた方がいいよ。

飛距離を求めるなら、素直にファストテーパーの竿を選ぼう!

ラインナップが極めて少ない現実

  • アジングロッドの主流は圧倒的にファスト~エクストラファストテーパー。
  • スローテーパーのアジングロッドは、市場に流通しているモデルが極めて少ない。
  • 大手メーカーのカタログでも、見つけるのが困難な場合が多い。
  • こだわりの強い専門メーカーや、カスタムロッドビルダーの製品が中心になることも。
  • 選択肢が非常に限られており、入手自体が難しい場合がある。

そして、これがスローテーパーアジングロッドを選ぶ上で、最も現実的で大きな課題かもしれません。

それは、「そもそも、スローテーパーのアジングロッドというものが、市場にほとんど存在しない」という、ラインナップの極端な少なさです。

現在、アジングロッドの市場においては、感度と操作性を重視した「ファストテーパー」や、さらにシャープな「エクストラファストテーパー」が圧倒的な主流となっており、各メーカーとも、そうした調子のロッドを中心に開発・販売しています。

そのため、スローテーパーという、アジングにおいてはかなりニッチで特殊な調子のロッドは、大手総合釣具メーカーのカタログを探しても、まず見つけるのが困難な場合が多いでしょう。

もし存在するとすれば、それはアジングに非常に深いこだわりを持つ専門メーカーが、特定のコンセプトのもとに少量生産しているモデルであったり、あるいは個々のアングラーの要望に応じて一本一本手作りする、カスタムロッドビルダーの作品であったりする可能性が高いです。

そうなると、当然ながら価格も非常に高価になりますし、入手自体も難しく、実際に釣具店で手に取って触ってみる機会も、ほぼ皆無に近いかもしれません。

つまり、スローテーパーのアジングロッドは、その独特の魅力に惹かれたとしても、まず「見つける」という段階で、大きなハードルがある、という厳しい現実があるのです。

まさに、幻のロッドと呼ぶにふさわしい存在なのかもしれませんね。

アングラーズアドバイス

これ、一番の問題!(笑)

「スローテーパーのアジングロッド欲しい!」って思っても、まず売ってないんだよ、ほとんど。

釣具屋さん行っても、店員さんに「え?アジングでスローですか…?」って、怪訝な顔されるのがオチかも(笑)。

だから、もし本気で探すなら、めちゃくちゃマニアックな釣具屋さんとか、カスタムロッド作ってくれるとことか、そういう特殊なルートを辿らないと、なかなか出会えないかもしれないね。

まさに「幻の剣」を探す冒険みたいなもんだよ、スローテーパーアジングロッド探しは!

スローテーパーが活きる特殊なアジングシーンとアングラー像

  • 超低活性で、アジがルアーを吸い込む力すら弱い、究極のタフコンディション。
  • 極小ワームを使った、プランクトンパターンなどの超フィネスな釣り。
  • 「乗せ」を極め、オートマチックなフッキングで確実に釣果を上げたいアングラー。
  • バラシを徹底的に排除し、貴重な一匹を確実にキャッチしたい場面。
  • ファストテーパーの「掛け」の釣りに限界を感じ、新たなアプローチを模索する探求者。
  • 一般的なアジングロッドとは異なる、独特のフィーリングや釣趣を求める個性派。

では、これほどまでにデメリットや課題が多く、入手も困難なスローテーパーアジングロッドが、一体どんな特殊なアジングシーンで、そしてどんなアングラーによって、その真価を発揮し、唯一無二の輝きを放つのでしょうか?

まず考えられるのは、アジの活性が極端に低く、ルアーを追いかける元気も、吸い込む力すらも弱々しい、まさに「何をしても釣れない…」と匙を投げたくなるような、究極のタフコンディションです。

こんな時、スローテーパーのロッドが持つ、ティップからベリーにかけてのしなやかな追従性と、オートマチックな乗せ性能が、アジに全く違和感を与えることなく、ほんのわずかな吸い込みバイトをも確実にフッキングへと持ち込み、貴重な一匹との出会いをプレゼントしてくれるかもしれません。

また、アミなどの極小プランクトンを偏食し、通常のジグヘッドやワームには見向きもしないような、非常にセレクティブなアジを攻略する際にも、スローテーパーのロッドは有効な一手となり得ます。

超軽量で空気抵抗の少ないリグを、ロッド全体をしならせて優しくキャストし、水中でナチュラルに漂わせ、アジが思わず口を使ってしまうような、繊細な誘いを演出するのに、スローテーパーの特性が活きるのです。

アングラー像としては、まず「乗せ」の釣りを極め、アタリを感じてからアワセを入れるのではなく、魚が勝手にハリ掛かりするような、オートマチックなフッキングで、確実に、そして楽に釣果を上げたい、と考えるタイプの人。

あるいは、アジングにおいて「バラシ」を何よりも嫌い、掛けた魚は絶対に逃したくない、そのためにはロッド全体で魚の引きを吸収し、いなす性能が不可欠だと考える、慎重派のアングラー。

さらに、長年ファストテーパーの「掛け」の釣りをやり込んできた結果、そのスタイルに限界を感じたり、あるいは新たな刺激やアプローチを模索したりしている、探求心旺盛なベテランアングラーにとっても、スローテーパーは新鮮な発見と、新たな戦略をもたらしてくれるかもしれません。

そして、一般的なアジングロッドのシャープで硬質なフィーリングとは異なる、スローテーパーならではの、ゆったりとした、どこか懐かしいような、独特の「釣趣」や「味わい」を求める、個性派のアングラーにも、この異端のロッドは深く刺さるでしょう。

このように、スローテーパーアジングロッドは、決して万人向けのロッドではありませんが、特定の特殊な状況や、明確な目的意識を持った一部のアングラーにとっては、他のどんなロッドも代えがたい、かけがえのない一本となる可能性を秘めているのです。

アングラーズアドバイス

そう、スローテーパーが「最強!」ってなるのは、もう本当に「ここしかない!」っていう、超限定的で、超マニアックな状況なんだよね。

普通の人が普通にアジング楽しむなら、まず出番はない竿だと思う(笑)。

でも、例えば「何をどうしてもアジが食わない…もうダメだ…」みたいな、絶望的なタフコンディションの時に、最後の最後にスローテーパーの竿に持ち替えたら、なぜか釣れちゃった!みたいな、そういうドラマが起こるかもしれない、ロマンあふれる竿なんだ。

あるいは、もうアジングのこと知り尽くしてて、「普通のアジングじゃ刺激が足りねぇ!」ってなっちゃった、ちょっと変わったアングラー(もちろん、最高の褒め言葉!)が、新たな境地を求めて手を出す、みたいなね。

まさに「玄人好み」「通好み」の、奥深い世界の竿だよ!

スローテーパーのアジングロッド選び、もし見つけたら…チェックポイント

  • 本当に「スローテーパー」か?メーカー表記だけでなく、実際の曲がり方を(可能なら)確認。
  • ティップの素材と感度:スローでも、最低限のアタリを感じ取れる繊細さは必要。
  • ロッド全体の重量バランス:スローテーパーは胴調子になりやすく、持ち重りしないか。
  • 適合ルアーウェイトと長さ:自分のやりたい「スローなアジング」に合致するか。
  • メーカーやビルダーの設計思想:どんな意図でスローテーパーを採用したのか。
  • 価格と希少性:本当にその価値があるか、入手困難度も考慮。

もし、あなたが幸運にも、あるいは執念の捜索の末に、スローテーパーのアジングロッドと思われるモデルと出会うことができたなら…。

その貴重な一本を、後悔なく手に入れるために、購入前にいくつか特に注意深くチェックしておきたいポイントがあります。

なにしろ、情報も少なく、試投できる機会もまずないであろう、特殊なロッドですからね。

まず、最も基本的なことですが、そのロッドが本当に「スローテーパー」なのかどうか?

メーカーのカタログやウェブサイトでの表記(「スロー」と明記されているか、あるいは「胴調子」「フルパラボリック」といった表現が使われているか)を確認するのはもちろんですが、もし可能であれば、実際にロッドを軽く曲げてみて、どのあたりから曲がり始め、どんな弧を描くのか、その曲がり方を自分の目で確かめたいところです。

次に、「ティップの素材と感度」。

スローテーパーは反響感度が劣る傾向があるため、ティップ部分には、できるだけアタリを捉えやすいように、繊細なカーボンソリッドティップなどが採用されていることが多いかもしれません。

そのティップが、自分が想定するアタリの出方(荷重変化や目感度)を、ちゃんと表現してくれそうか、イメージしてみましょう。

ロッド全体の「重量バランス」も重要です。

スローテーパーのロッドは、バット部分から大きく曲がり込むため、重心が手元に近い「胴調子」になりやすいですが、それでも実際にリールを装着した際に、極端な持ち重り感がなく、快適に操作できるバランスになっているかは確認したいポイントです。

「適合ルアーウェイト」と「長さ」も、自分のやりたい「スローなアジング」のスタイル(例えば、超軽量リグでの近距離戦なのか、ある程度の重さのリグでのスローリトリーブなのかなど)と、ちゃんと合致しているかを見極めましょう。

そして、そのスローテーパーロッドを作った「メーカーやカスタムビルダーの設計思想」。

なぜ、アジングロッドの主流から外れたスローテーパーという調子を、あえて採用したのか。

どんなアングラーに、どんな状況で、どんな釣りをしてもらうために、このロッドを生み出したのか。

その背景にあるストーリーや哲学、こだわりを理解することで、そのロッドへの愛着も、そして使いこなそうというモチベーションも、きっと深まるはずです。

最後に、やはり「価格」と「希少性」。

スローテーパーのアジングロッドは、非常に高価であったり、入手自体が極めて困難であったりすることが多いです。

本当にその価格に見合うだけの価値を、自分自身が見出せるのか、そして、もし手に入れられなかったとしても諦めがつくのか…といった点も、冷静に考える必要があるでしょう。

まさに、運命の一本との出会いは、慎重かつ大胆に!

アングラーズアドバイス

もし、幻のスローテーパーアジングロッドに出会っちまったら…まずは深呼吸だ!(笑)

で、本当にそいつが「スロー」なのか、自分の目で(触れるなら触って)確かめたいよね。

ティップはどんな感じか?重くないか?長さは?投げれる重さは?

そして何より、「俺は、この竿で、どんなアジングがしたいんだっけ?」って、自分に問いかけるのが一番大事。

あと、値段もね…お財布とよーく相談して、本当に後悔しないか、めちゃくちゃ考え抜けよ!

でも、もし「これだ!」ってビビッと来たら、それはもう運命かもしれないぜ…?

その時は、勇気を出して飛び込んじまえ!(自己責任でな!笑)

ファストテーパー主流の今、スローテーパーを選ぶ意味とは

  • 大多数とは異なるアプローチで、新たな釣りの可能性を追求する楽しみ。
  • 「乗せ」や「いなし」といった、ファストテーパーでは得難い独特の釣趣を味わう。
  • 特定のタフコンディション下で、他のアングラーを出し抜く秘密兵器となる可能性。
  • 自分だけのスタイルを確立し、アジングという釣りをより深く理解するための一つの道。
  • 効率や釣果だけではない、釣りの「味わい」や「プロセス」を重視する価値観。

アジングロッドの世界において、高感度でシャープな操作性を持つ「ファストテーパー」が、疑いなく現在の主流であり、多くのアングラーにとって最も効率的で扱いやすい選択肢であることは間違いありません。

では、そんな時代にあって、あえて少数派である「スローテーパー」のアジングロッドを選ぶことには、一体どんな意味があり、どんな価値があるのでしょうか?

それは、もしかしたら「効率」や「釣果至上主義」といったものとは、少し異なる次元にあるのかもしれません。

一つは、「大多数とは異なるアプローチで、新たな釣りの可能性を追求する」という、アングラーとしての探求心を満たす楽しみ。

みんなが同じようなタックルで、同じような釣り方をしている中で、自分だけが違う武器を手に、まだ見ぬ攻略法や、未知の感覚を発見できるかもしれない、というワクワク感です。

次に、ファストテーパーのロッドではなかなか味わうことのできない、「乗せの奥深さ」や「魚をいなす楽しさ」といった、スローテーパーならではの独特の「釣趣」を堪能すること。

アタリを感じて瞬時に掛けるのではなく、じっくりと魚に食い込ませ、ロッド全体を曲げて魚の引きを全身で受け止め、そしてバレることなく確実にキャッチする、という一連のプロセスそのものを楽しむ、という価値観です。

また、特定のタフコンディション、例えば、アジの活性が極端に低く、どんなルアーにもショートバイトしかしないような、他のアングラーが匙を投げるような状況下で、スローテーパーのロッドが持つ究極の「乗せ」性能や「バラシにくさ」が、他の誰にも釣れない貴重な一匹を、自分だけにもたらしてくれる「秘密兵器」となる可能性も秘めています。

そして、自分だけのフィッシングスタイルを確立し、アジングという釣りを、より深く、そして多角的に理解するための一つの「道」として、スローテーパーという選択肢を経験することにも、大きな意味があるのかもしれません。

効率や釣果の最大化だけが、釣りの全てではありません。

そこに至るまでのプロセスや、道具との対話、そして自分なりの工夫や発見といった、「味わい」や「深み」を重視するアングラーにとって、スローテーパーのアジングロッドは、他では得られない、かけがえのない価値を提供してくれるのではないでしょうか。

それは、まさに「釣りのロマン」を追い求める、一つの美しい形なのかもしれませんね。

アングラーズアドバイス

そう、なんで今さらスローテーパーなの?って思うかもしれないけど、そこにはね、やっぱり「ロマン」があるんだよ!

みんながファストテーパーでビシバシ掛けてる横で、自分だけスローな竿で、ゆったりと魚との会話を楽しんで、それで釣れた一匹っていうのは、なんかこう、格別なものがあると思うんだ。

効率とか、釣果とか、そういうのだけが釣りの楽しさじゃないってことを、スローテーパーの竿は教えてくれる気がするんだよね。

まあ、釣れない時はめちゃくちゃイライラするかもしれないけど(笑)。

でも、そういう不便さとか、扱いにくさとかも含めて、愛せるのがスローテーパーの魅力なんじゃないかな!

まさに「分かる人には分かる」、大人のアジングの楽しみ方の一つだよ!

スローテーパーのアジングロッドおすすめ5選

「スローテーパーのアジングロッド、なんだかすごく奥が深くて面白そう!」「実際にどんなモデルがあるのか、見てみたい!」

そんな、アジングの新たな可能性に心を惹かれ始めたあなたのために、ここでは非常に数は少ないながらも、スローテーパー的な特性を持つ(あるいは、それに近い思想で作られた)かもしれない、個性的で魅力的なアジングロッドを5本、ご紹介します!

ただし、純粋な「スローテーパー」と明確に謳っているアジングロッドは極めて稀なので、ここでは「比較的しなやか」「乗せ調子に近い」「独特の曲がりを持つ」といった観点から、その可能性を探る形でピックアップしてみました。

アブガルシア ソルティーステージ プロトタイプ アジング(XAJS-552ULT-ST)

  • アブガルシアのフラッグシップ「ソルティーステージプロトタイプ」の、超フィネスアジングモデル!
  • XAJS-552ULT-STは、5フィート5インチのULTパワー、高感度ソリッドティップ搭載。
  • アブ独自の「TAF(Triarchy Force)製法」ブランクスが、究極の軽さと感度、そして強度を実現。
  • ティップは非常に繊細で、アンダー1gのジグ単の操作に特化。そのしなやかな入りが「乗せ」に繋がる可能性も?
  • 一般的なスローテーパーとは異なるが、フィネスの極致における「乗せ」の要素を秘めた一本か。

アブガルシアが持てる技術の粋を結集して作り上げた、ソルトウォーターロッドの最高峰シリーズ「ソルティーステージプロトタイプ」。

そのアジングモデルとしてラインナップされているこのロッドは、5フィート5インチという超ショートレングスに、ULT(ウルトラライト、あるいはそれ以上のフィネスを意味する)パワー、そして高感度ソリッドティップを組み合わせた、まさに究極のフィネスゲーム専用機です。

最大の特徴は、設計、素材、製法の全てを見直したアブガルシア独自の「TAF(Triarchy Force)製法」を採用したブランクス。

これにより、従来モデルを遥かに凌駕する、驚異的な軽さと感度向上、そして強度アップを実現しています。

ガイドには、軽量でライン滑りの良いチタンフレームのSIC-Sガイド(あるいはトルザイトリング)を、マイクロガイドセッティングで搭載し、感度とキャスト精度のさらなる向上に貢献。

適合ルアーウェイトは、おそらく0.8g~7gといった範囲で、特にアンダー1gの超軽量ジグヘッドを意のままに操るために、ティップは極限まで繊細に設計されていると考えられます。

このロッドが「スローテーパー」かと問われれば、おそらく一般的な定義からは外れ、むしろ感度と操作性を優先したファストテーパーに近い設計でしょう。

しかし、そのULTパワーと極めて繊細なソリッドティップは、アジの吸い込みバイトに対して、非常にしなやかに、そして深く追従し、結果的に「乗せ」に近いようなオートマチックなフッキングをもたらす可能性があります。

また、ショートレングスゆえのダイレクトな操作感の中で、ロッド全体が仕事をするような独特のフィーリングを感じられるかもしれません。

純粋なスローテーパーではありませんが、フィネスの極致における「乗せ」の要素と、アブガルシアならではの尖った性能を求めるアングラーにとって、非常にマニアックで魅力的な一本と言えるでしょう。

アングラーズアドバイス

ソルティーステージプロトタイプ!アブの本気、ここにあり!って感じの竿だよね!

TAF製法ってのが、なんかよく分かんないけど凄そう(笑)。

552ULT-STは、もうスペック見ただけで「これはヤバいフィネスロッドだ…」って分かるよね。

スローテーパーかって言われると、たぶん違うと思うけど、ULTパワーでティップがめちゃくちゃ柔らかいなら、結果的に「乗っちゃった!」みたいなことは結構あるかもしれない。

まあ、アブの竿って、なんかこう、独特の尖った魅力があるから、そういうのが好きな人にはたまらない一本だろうね!値段も尖ってるけど!(笑)

34 アドバンスメント(DFR-511)

  • アジング専門メーカー「34」のフラッグシップシリーズ「アドバンスメント」。
  • DFR-511は、5フィート11インチのソリッドティップモデルで、フィネス性能を追求。
  • ブランクスにはダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティング(?)など、感度向上のための特殊技術を採用か。
  • ティップは繊細で、アンダー1gのジグヘッドの操作性と、微細なアタリの感知能力に優れる。
  • シャープさの中にも、魚のバイトを弾きにくい「乗せ」の要素も併せ持つ、34ならではの調子設定の可能性。

アジングという釣りに特化し、常に革新的で先鋭的な製品を世に送り出し続けている「34(サーティーフォー)」。

そのフラッグシップロッドシリーズである「アドバンスメント」は、多くのアジングエキスパートから絶大な信頼を得ています。

DFR-511は、5フィート11インチという、操作性とキャスト性能のバランスが良いショートレングスを持つ、ソリッドティップモデルです。

(※DFRという型番から、ダイヤモンドライクカーボンコーティングなどの特殊な表面処理が施されている可能性も考えられますが、詳細なスペックは最新のメーカー情報をご確認ください。)

34のロッドは、その多くが非常にシャープで高感度なファストテーパーを基調としていますが、同時に、アジの繊細なバイトを確実にフッキングに持ち込むための、ティップの絶妙なしなやかさや、追従性にも徹底的にこだわって設計されています。

このDFR-511も、基本的には「掛け」を意識した高感度ロッドでありながら、そのソリッドティップは、アンダー1gの超軽量ジグヘッドの存在感を感じ取り、アジが吸い込むような微細なアタリに対して、硬すぎずに適度に入り込み、違和感を与えにくい「乗せ」の要素も兼ね備えている可能性があります。

ブランクス全体も、軽量でありながら、アングラーの意図をダイレクトにルアーに伝え、かつ魚の引きをしっかりと受け止める、34ならではのバランスで設計されているはずです。

純粋なスローテーパーとは異なりますが、一般的なパッツン系のファストテーパーロッドとは一線を画す、シャープさの中にも「食わせの間」や「乗せの要素」を求める、経験豊富なアングラーにとって、このDFR-511は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

34ならではの、アジングへの深い理解とこだわりが詰まった一本です。

アングラーズアドバイス

34のアドバンスメント!これもまた、アジングロッドの最高峰の一つだよね!

DFR-511は、5フィート11インチでしょ?絶妙な長さだなぁ。

34の竿って、基本的にはシャキッとしてて感度ビンビンなイメージだけど、DFRっていうのは、なんかちょっと違うのかな?

ダイヤモンドライクカーボンって、なんか凄そうじゃん(笑)。

ソリッドティップだし、もしかしたら、ただ硬いだけじゃなくて、ちゃんとアジのバイトに追従してくれるような、絶妙なしなやかさも持ってるのかもしれないね。

34のロッドは、どれも個性的で面白いから、これも一度振ってみたい一本だよ!

34 ガイドポスト(LHR-57)

  • アジング専門メーカー「34」の、より幅広いアングラーに向けたシリーズ「ガイドポスト」。
  • LHR-57は、5フィート7インチのショートレングス・ソリッドティップモデル。
  • アドバンスメントシリーズよりも、ややマイルドで扱いやすい調子設定の可能性。
  • 軽量ジグヘッドの操作性と、アジのバイトへの追従性をバランス良く両立か。
  • 「34のロッドを使ってみたいけど、アドバンスメントはちょっとピーキーすぎるかも…」という人に。

アジングに特化した製品開発で、独自のスタイルを確立している「34(サーティーフォー)」。

そのラインナップの中でも、「ガイドポスト」シリーズは、フラッグシップである「アドバンスメント」シリーズの高性能なDNAを受け継ぎつつ、より幅広いアングラーにとって扱いやすく、アジングの楽しさを存分に味わえるように設計された、いわば「スタンダードモデル」とも言える存在です。

LHR-57は、5フィート7インチという、操作性に優れたショートレングスを持つ、ソリッドティップモデル。

アドバンスメントシリーズが、時に使い手を選ぶほどのピーキーなまでの感度やシャープさを追求しているのに対し、このガイドポストシリーズは、もう少しだけマイルドで、アングラーの入力に対して素直に反応してくれるような、扱いやすい調子に仕上げられている可能性があります。

ティップには、もちろんアジの繊細なアタリを捉えるための高感度ソリッドティップが搭載されていると考えられますが、その硬さや曲がり方は、アドバンスメントよりもやや「乗せ」を意識した、しなやかさを持っているかもしれません。

これにより、アジング初心者の方でも、アタリを弾きにくく、オートマチックなフッキングを体感しやすいのではないでしょうか。

ブランクス全体も、軽量ジグヘッドの操作性を損なうことなく、魚の引きを楽しみながら、安心してファイトできるような、バランスの良い設計になっていると推測されます。

「34のロッドの高性能さには興味があるけど、フラッグシップのアドバンスメントは、ちょっと自分には使いこなせるか不安…」「もっと気軽に、でも本格的なアジングを楽しめる竿が欲しい」そんな、堅実かつ本物志向のあなたにとって、このガイドポスト LHR-57は、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

もしかしたら、その素直な特性の中に、スローテーパーに通じるような「乗せ」の要素を、あなたは見出すかもしれません。

アングラーズアドバイス

34のガイドポスト!アドバンスメントはちょっとお高いし、ピーキーだから手が出せない…って人には、こっちが良いかもね!

LHR-57は、5フィート7インチでしょ?これもまた、ジグ単やるには最高の長さだね。

アドバンスメントよりは、ちょっとだけマイルドな味付けになってるんじゃないかな?

だとしたら、ソリッドティップの良さを活かして、アタリをしっかり乗せていくような釣りが得意かもしれないね。

34のロッドってだけで、もう感度とか軽さとかは間違いないだろうし、これでこの値段なら、かなりお買い得な一本だと思うよ!

「本格的な34ロッドを、ちょっとだけ気軽に味わってみたい!」っていう人には、すごく良いんじゃないかな!

ヤマガブランクス ブルーカレントIII(53)

  • 純国産ブランクスメーカー「ヤマガブランクス」の超人気ライトゲームロッド「ブルーカレントIII」。
  • 53は、シリーズ最短の5フィート3インチ、チューブラーティップモデル!
  • NANOブランク採用で、超軽量・高感度でありながら、驚異的な粘り強さとリフトパワーを発揮。
  • チューブラーならではのシャープな操作性と反響感度に加え、ヤマガブランクス特有の「曲げて獲る」安心感。
  • 近距離戦でのジグ単、小型プラグの操作性を極めたい、本物志向のアングラーへ。

自社工場での一貫生産にこだわり、高品質な純国産ブランクスで多くのアングラーを魅了し続ける「ヤマガブランクス」。

そのライトゲームロッドにおける中心的シリーズが、「ブルーカレントIII」です。

「ブルーカレントIII 53」は、そのシリーズの中でも最短となる、5フィート3インチという超ショートレングスを持つ、チューブラーティップモデル!

ブランクスには、東レ㈱のナノアロイ®テクノロジーを採用したヤマガブランクス独自の「NANOブランク」を使用し、アジングロッドに求められる軽量性、高感度、そしてシャープな操作性を高いレベルで実現しつつ、ヤマガブランクスならではの、魚を掛けてからはロッド全体がしなやかに曲がり込み、ターゲットの動きに追従してバラシを防ぎ、そしてグイグイと浮かせてくる、驚異的な「粘り強さ」と「リフトパワー」を秘めています。

ティップはチューブラー構造なので、反響感度が高く、「コンッ」という明確なアタリを手元で感じ取りやすいだけでなく、ジグヘッドや小型プラグを、アングラーの意のままに、キビキビと、そしてリニアに操作することが可能です。

この5フィート3インチという超ショートレングスは、漁港内の常夜灯周りや、船の間、あるいはテトラ帯の際といった、超近距離でのピンポイント攻略や、サイトフィッシングにおいて、他のどんなロッドも及ばないほどの、圧倒的な操作性と手返しの良さをもたらします。

適合ルアーウェイトも、おそらくアンダー1gの超軽量ジグヘッドから、5g程度までの小型プラグやメタルジグまで、幅広く対応できる設計になっていると考えられます(詳細は公式サイト等でご確認ください)。

一般的なスローテーパーとは異なりますが、ヤマガブランクス特有の「曲げて獲る」という思想と、NANOブランクがもたらす独特のしなやかさ、そしてチューブラーティップによる操作性の高さは、もしかしたら「乗せ」と「掛け」を高次元で融合させた、新しい感覚のフィネスゲームを体験させてくれるかもしれません。

「ショートロッドで、究極の操作性と感度、そして不意の大物にも負けないパワーと安心感が欲しい」そんな、欲張りで本物志向の強いアングラーにとって、最高の選択肢の一つとなる、特別な一本です。

アングラーズアドバイス

ヤマガのブルカレIIIの53!これ、めちゃくちゃ短いチューブラーだね!

5フィート3インチって、もうほとんど4ft台に近いじゃん!

ヤマガの竿って、NANOブランク使ってるから、軽くて感度も良くて、しかも魚掛けるとキレイに曲がって、めちゃくちゃ粘るんだよね。

だから、この53も、チューブラーでシャキッとしてるけど、アジが食ってきたらティップがスッと入って、ベリーからバットでしっかりタメてくれる、みたいな、なんかこう「乗せれるチューブラー」的な、面白い調子になってるんじゃないかな?

ショートロッドで、ジグ単もプラグもやりたい!っていう、テクニカルな釣りが好きな人には、たまらない一本だと思うよ!

値段はちょっとするけど、それだけの価値は絶対にある、信頼のヤマガブランクスだね!

一誠 海太郎 「碧」 IUS-70XLS-LV2 ”レベリング”

  • 人気ルアーメーカー「一誠」のソルトライトゲームロッド「海太郎 “碧”(あおい)」シリーズ。
  • IUS-70XLS-LV2 “レベリング” は、スローな誘いと「乗せ」を重視した、独特のコンセプトを持つモデル。
  • 7フィートのXLS(エクストラライトソリッド?)パワーで、ティップは繊細なカーボンソリッド。
  • ロッド全体がしなやかに曲がり込み、軽量リグをナチュラルに漂わせ、アジの吸い込みバイトを弾かずに乗せる。
  • 村上晴彦氏のこだわりが詰まった、一般的なアジングロッドとは一線を画す、個性的な「乗せ」系ロッド。

独創的なルアーデザインと、分かりやすい解説で絶大な人気を誇る村上晴彦氏が率いるルアーメーカー「一誠(issei)」。

そのソルトライトゲームブランド「海太郎(うみたろう)」からリリースされているアジング・ライトゲームロッドが、「碧(あおい)」シリーズです。

ご紹介する IUS-70XLS-LV2 “レベリング” は、その名の通り「水平(レベル)に、ゆっくりと、一定層を漂わせる」ような、スローな誘いの釣りに特化した、非常に個性的なコンセプトを持つモデルです。

長さは7フィートと、アジングロッドとしてはやや長めで、パワーはXLS(おそらくエクストラライトクラスのソリッドティップを意味する)と、繊細な釣りに対応する設定。

ティップには、アジの微細な吸い込みバイトにも追従する、極めてしなやかなカーボンソリッドティップが搭載されていると考えられます。

このロッドの最大の特徴は、一般的なアジングロッドのような「掛け調子」ではなく、アタリを弾かずにじっくりと食い込ませ、魚の重みが乗ってからフッキングに持ち込む、「乗せ調子」を強く意識した設計になっている点です。

ロッド全体が、負荷に応じてティップからベリー、そしてバットへとスムーズに、そして深く曲がり込むことで、軽量なジグヘッドを、まるでノーシンカーワームのようにナチュラルに漂わせ、スレたアジや低活性のアジにも違和感なく口を使わせることを可能にします。

また、魚を掛けた後も、ロッド全体がしなやかに追従し、魚の動きを吸収するため、バラシにくいというメリットも期待できます。

一般的なファストテーパーのアジングロッドとは全く異なる、この「レベリング」コンセプトと「乗せ調子」は、まさにスローテーパーに通じるフィーリングを持っていると言えるかもしれません。

「アタリを感じて瞬間的に掛けるのではなく、じっくりと魚に食わせて、竿の曲がりで獲りたい」「スローな誘いで、タフな状況を打開したい」そんな、一味違ったアジングスタイルを求めるアングラーにとって、この「碧 “レベリング”」は、新たな発見と感動をもたらしてくれる、非常に面白い一本となるでしょう。

アングラーズアドバイス

一誠の「碧」レベリング!これ、村上さんのこだわりが詰まった、めちゃくちゃ面白い竿だよね!

「レベリング」って名前の通り、ジグヘッドを水平に、ふわーって漂わせるのが得意な竿らしい。

7フィートでXLSって、ソリッドティップだろうし、かなりしなやかなんだろうなぁ。

だから、アタリを「コンッ!」て取るんじゃなくて、ティップが「ぬーっ」て入るのを見てアワセる、みたいな、まさに「乗せ」の釣り専用機って感じ。

これ、アジングロッドの中では、かなりスローテーパーに近いフィーリングなんじゃないかな?

普通のパッツン系アジングロッドとは全然違う、独特の釣趣が味わえそう!

ちょっとマニアックだけど、こういう竿でしか釣れない魚、獲れないアタリっていうのも、絶対あると思うんだよね!

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