アジングロッドを探していると、時々見かける「1ピース」という表記。
「なんでわざわざ、持ち運びに不便な一本モノの竿があるんだろう?」
「2ピースと比べて、何がそんなに違うの?」
そんな素朴な疑問を抱いているアジング初心者のあなたへ。
この記事では、一部のアングラーを熱狂させる1ピースアジングロッドの秘密、その圧倒的なメリットと、避けては通れないデメリットについて、余すところなく徹底解説します。
不便さの先にある、究極の感度と楽しさの世界を、一緒に覗いてみませんか?
1ピースのアジングロッドとは?その構造的な特徴
まず最初に、1ピースのアジングロッドが、普段よく目にする2ピースのロッドと、構造的に何が違うのかを見ていきましょう。
このシンプルな違いが、性能に大きな差を生み出す根源なんです。
理屈が分かると、1ピースロッドの魅力がより深く理解できますよ。
継ぎ目が一切ない「ブランクスルー」構造
- 構造: ティップ(穂先)からグリップエンド(竿尻)までが、一本のブランクス(竿のカーボン素材)で繋がっている。
- 2ピースとの違い: 2ピースロッドのように、真ん中で分割するための「継ぎ手(ジョイント)」部分が存在しない。
- 特徴: 構造がシンプルで、素材の特性がダイレクトに伝わる。
- 言い換えれば: まさに「一本の棒」そのもの。物理的に一体成型されている。
1ピースのアジングロッドの最大の特徴は、その名の通り「竿が一本でできている」ということです。
ティップの先端から、あなたが握るグリップの最後端まで、一本のカーボンやグラスのブランクス素材が、途切れることなく貫通しています。
これを「ブランクスルー構造」と呼んだりしますね。
一般的な2ピースロッドは、持ち運びしやすいように真ん中で2つに分割できますが、そのためには「継ぎ手(ジョイント)」と呼ばれる接続部分が必要です。
1ピースロッドには、この継ぎ手が一切存在しません。
考えてみてください。
魚のアタリという微細な振動は、ティップから手元まで、このブランクスを通って伝わってきます。
途中に障害物(継ぎ手)がない1ピースロッドは、その振動を最もロスなく、ダイレクトに伝えてくれる構造になっている、というわけなんです。
アングラーズアドバイス
1ピースと2ピースの違いって、例えるなら、糸電話の糸の途中に結び目があるかないか、みたいなもんだぜ。
結び目がなくても声は聞こえるけど、結び目がない方が、よりクリアに、よりダイレクトに声が届くよな?
1ピースロッドの良さってのは、まさにその「クリアさ」なんだ。
魚からの小さなメッセージを、一切のノイズなく感じ取りたい…そんなマニアックな願いを叶えてくれるのが、1ピースロッドなんだぜ!
感度の極致へ!1ピースアジングロッドがもたらすメリット
「不便なのは分かったけど、じゃあ、なんでわざわざ1ピースを選ぶの?」
その答えは、2ピースロッドでは決して味わうことのできない、圧倒的なメリットにあります。
ここでは、アングラーを虜にする1ピースロッドならではの恩恵を、3つのポイントに絞って解説します。
継ぎ目がないことによるダイレクトな「反響感度」
- アジの「コンッ」というアタリが、より硬質で明確に手元に響く。
- ジグヘッドがボトムに着底した感覚や、潮の流れの変化といった情報伝達能力が非常に高い。
- 「モゾッ」という微細なアタリも、より分かりやすい違和感として捉えられる。
- まさに「水中の様子が手に取るように分かる」感覚。
1ピースロッド最大のメリットは、なんといってもその「感度」です。
特に、金属的な「コンッ」というアタリが手に響く「反響感度」において、その性能は2ピースロッドの追随を許しません。
継ぎ手という振動を減衰させてしまう部分がないため、ティップが捉えたほんのわずかな振動が、一切のロスなく、ブランクスを伝ってダイレクトに手元まで届くのです。
その感度は、まるで自分の指先が数十メートル伸びて、直接水中のジグヘッドに触れているかのよう。
アジのアタリはもちろんのこと、ジグヘッドが海底の砂地に着底した「コツッ」という感触や、岩に当たった「ゴツッ」という感触、さらには潮の流れが重くなる「ヌーッ」とした感覚まで、水中のあらゆる情報が驚くほどクリアに伝わってきます。
この情報量の多さが、次の1匹につながるヒントを与えてくれるのです。
アングラーズアドバイス
1ピースの感度を一度味わっちまうと、もう元には戻れないぜ…。
マジで、アジがワームを吸い込む前の、水流の変化すら分かるんじゃないか?ってくらいだ(笑)。
特に、冬場の低活性な時期の、本当に小さい「チッ」ていうアタリが取れるかどうかが釣果を分ける時なんかは、1ピースの感度が絶大な武器になるんだ。
「感じる」釣りが好きなやつには、たまらない一本だぜ!
軽量化と最適なロッドバランス
- 継ぎ手部分の補強やパーツが不要なため、ロッド全体を軽量化できる。
- ブランクス本来の性能を活かした、自然で理想的なロッドバランスを実現しやすい。
- 持ち重り感が少なく、長時間の釣りでも疲れにくい。
- 軽快な操作性で、繊細なアクションを意のままに繰り出せる。
2ピースロッドの継ぎ手部分は、強度を確保するために、どうしてもカーボンを厚く巻いたり、補強を入れたりする必要があります。
つまり、その分だけ重くなってしまうんですね。
1ピースロッドにはその継ぎ手がないため、余分なパーツや補強が一切不要。
結果として、同じ長さやパワーのロッドであれば、1ピースの方がより軽量に作ることができるんです。
そして、この軽さは、最適なロッドバランスにも繋がります。
継ぎ手という重量物が途中にないことで、ブランクスが持つ本来の性能を100%活かした、スムーズで自然な重心バランスを実現しやすくなります。
持ち重り感が少なく、まるで体の一部になったかのような軽快な操作感は、長時間の釣りでも集中力を途切れさせません。
繊細なシェイクやリフト&フォールといったアクションも、意のままに繰り出すことができるでしょう。
アングラーズアドバイス
1ピースロッドって、手に取った瞬間に「軽っ!」って声が出るやつが多いよな。
で、リール付けて振ってみると、スッと馴染む感じがするんだ。
これがバランスの良さってやつだな。
一日中、何百回ってキャストして、誘い続けるアジングみたいな釣りだと、この軽さとバランスの良さが、夕方の集中力にマジで効いてくるんだぜ!
負荷に応じて美しく曲がる「ベンディングカーブ」
- 継ぎ手という硬い部分がないため、魚の負荷に対して、ティップからバットまでが一本の弧を描くようにスムーズに曲がる。
- この美しい曲がり(ベンディングカーブ)が、魚の急な突っ込みを吸収し、バラシを防ぐ。
- 細いラインでも安心してファイトできる。
- ロッド全体のパワーを、ロスなく魚に伝えられる。
魚がヒットした時、竿は負荷に応じてしなやかに曲がりますよね。
この竿の曲がりのことを「ベンディングカーブ」と言います。
2ピースロッドの場合、どうしても継ぎ手部分が他の部分より硬くなるため、そこだけ曲がりにくく、ベンディングカーブが少し不自然になってしまうことがあります。
しかし、1ピースロッドにはその心配がありません。
継ぎ目がないため、ティップの先端からバットの根元まで、まるで一本の弓のように、非常にスムーズで美しい弧を描いて曲がってくれるのです。
この素直な曲がりが、魚の急な突っ込みを竿全体で吸収し、衝撃をいなしてくれます。
結果として、アジの弱い口が切れてしまうのを防いだり、細いラインを使っていても安心してファイトできたりするんです。
見た目の美しさだけでなく、魚をキャッチするための非常に重要な性能なんですよ。
アングラーズアドバイス
1ピースロッドの曲がり、マジで見てて惚れ惚れするぜ…。
良型のアジが掛かって、満月みたいにしなってるのを見ると、もう最高に気持ちいいよな。
竿がしっかり仕事してくれてる感じがするんだ。
この綺麗な曲がりが、結果的にバラシを減らしてくれるんだから、ありがたいよな。
まあ、他人に見せつけて「俺の竿、いい曲がりだろ?」って自慢したくなるのが玉に瑕だけどな(笑)。
避けては通れない…1ピースアジングロッドのデメリット
さて、メリットを知って「1ピース、最高じゃないか!」と思ったあなた。
ここからは、目を背けては通れない、現実的なデメリットの話です。
このデメリットを受け入れられるかどうかが、あなたが1ピースアングラーになれるかどうかの分かれ道かもしれません。
最大の壁!持ち運びと保管の難しさ
- 持ち運び: 仕舞寸法がロッド全長と同じ(約1.5m~2m程度)になるため、電車やバス、バイクでの釣行はほぼ不可能。軽自動車やコンパクトカーでは、車内に積むのも一苦労。
- 保管: 自宅での保管場所にも困る。立てかけておくと、家族に倒されたり、ドアに挟んだりするリスクも。
- 破損リスク: 持ち運びや保管の際に、不注意でティップをぶつけて折ってしまう「不慮の事故」が多発する。
1ピースロッド最大の、そして最も多くの人を悩ませるデメリットが、この「携帯性の悪さ」です。
2ピースロッドなら、分割すれば1m以下になり、専用ケースに入れて電車やバスで移動したり、車のトランクにすっきり収納したりできますよね。
しかし、1ピースロッドは分割できません。
仕舞寸法は、ロッドの全長そのもの。
5フィート(約1.5m)や6フィート(約1.8m)の長さのまま、持ち運ばなければならないのです。
公共交通機関での釣行は、まず無理でしょう。
車での移動が基本になりますが、軽自動車やコンパクトカーだと、助手席を倒したり、斜めにしたりと、積み込むだけでも一苦労です。
自宅での保管も同様で、長い竿を安全に置いておけるスペースを確保しなければなりません。
そして何より怖いのが、この持ち運びや保管の際に、ドアや天井にティップを「カツンッ!」とぶつけてしまい、あっけなく折ってしまう事故です。
魚とのファイトではなく、不注意で愛竿を失うほど悲しいことはありません。
アングラーズアドバイス
1ピースの持ち運び問題は、マジで深刻だぜ…。
俺も昔、軽自動車に乗ってた時、助手席倒して、フロントガラスと後部座席の間に斜めに突っ込んでたからな。
で、コンビニ寄る時とか、ドア開けるたびに「ティップ、大丈夫か…?」ってヒヤヒヤしてたぜ(笑)。
ロッドホルダー付けてる車とか、釣りに使える車を持ってる人じゃないと、結構厳しいかもしれんな。
買う前に、自分の車に積めるか絶対確認しとけよ!
選択肢が限られる?ラインナップの少なさ
- アジングロッド市場全体で見ると、2ピースロッドに比べて1ピースロッドの製品数は圧倒的に少ない。
- 特に、初心者向けのエントリーモデルや、中価格帯のモデルでは、選択肢がほとんどない場合も。
- ハイエンドモデルや、特定のコンセプトに特化したマニアックなモデルが中心になりがち。
現在、市場に出回っているアジングロッドの大半は、携帯性に優れた2ピースモデルです。
そのため、1ピースのアジングロッドを探そうとすると、その製品数の少なさに驚くかもしれません。
特に、釣りを始めたばかりの人が手に取りやすい、1万円~2万円台のエントリーモデルや中価格帯のロッドでは、1ピースモデルの選択肢は非常に限られてきます。
1ピースロッドは、その特性から、感度や性能をとことん追求するハイエンドモデルや、特定の釣り方や状況に特化した、かなりマニアックなコンセプトのモデルが中心になりがちです。
もちろん、中にはコストパフォーマンスに優れたモデルも存在しますが、2ピースロッドのように、様々なメーカーから発売されている無数の製品の中から、自分の好みや予算に合わせて自由に選ぶ、というわけにはいかないのが現状です。
アングラーズアドバイス
1ピースロッドって、探してみると分かるけど、マジで種類少ないよな。
「このメーカーのこのシリーズが好きだけど、1ピースはないのか…」ってことがしょっちゅうあるぜ。
どっちかっていうと、「性能に惚れ込んで、不便さを承知で買う」っていう、こだわり派向けのアイテムなんだよな。
だから、選ぶ時も、結構限られた選択肢の中から決めることになるって覚悟しといた方がいいぜ。
一般的に高価になりがやすい価格設定
- 製造や輸送のコストが2ピースロッドより高くなる傾向がある。
- 感度や性能を追求したハイエンドモデルが多いため、価格帯も高めに設定されていることが多い。
- 初心者にとっては、最初の1本として手を出しにくい価格帯の製品が多い。
1ピースロッドは、2ピースロッドに比べて、一般的に価格が高くなる傾向があります。
これにはいくつかの理由があります。
まず、製造上の理由です。
長い一本のブランクスを製造し、品質を管理するのは、短いものを2本作るよりも手間がかかります。
また、輸送コストも大きく影響します。
長くてかさばる1ピースロッドは、梱包も大変ですし、送料も高くなりがちです。
これらのコストが、製品の価格に上乗せされるんですね。
さらに、先ほども触れたように、1ピースロッドは性能を追求したハイエンドモデルが多いというのも、価格が高くなる一因です。
最高級のカーボン素材や、高性能なガイド、こだわりのグリップパーツなどが使われていることが多く、おのずと価格も高価になります。
釣りを始めたばかりの初心者の方が、「最初の一本」として気軽に購入するには、少しハードルの高い価格帯の製品が多いかもしれません。
アングラーズアドバイス
1ピースロッド、やっぱり高いよなー。
まあ、それだけの性能とロマンが詰まってるってことなんだろうけどな。
でも、初心者にとっては、いきなり数万円の竿ってのは、ちょっと勇気がいるよな。
もし、どうしても1ピースが欲しいけど予算が…って場合は、中古釣具店とかで探してみるのも一つの手だぜ。
ただし、キズとか、特にティップの状態はよーくチェックしなきゃダメだぞ!
究極の選択!1ピース vs 2ピース、あなたに合うのはどっち?
メリット・デメリットを知った上で、多くの人が悩むのがこの問題。
「結局、自分には1ピースと2ピース、どっちがいいんだろう?」
その答えは、あなたが釣りに何を求めるかによって変わってきます。
ここでは、両者の特徴を比較し、あなたがどちらのタイプか診断してみましょう!
比較ポイント | 1ピースロッド | 2ピースロッド |
---|---|---|
感度 | ◎ 非常に高い | 〇 高い(近年、差は縮まっている) |
携帯性 | × 非常に悪い | ◎ 非常に良い |
軽さ・バランス | ◎ 優れている | 〇 良い |
強度・曲がり | ◎ 自然で強い | 〇 ほぼ問題ないレベル |
ラインナップ | △ 少ない | ◎ 非常に豊富 |
価格 | △ 高価な傾向 | ◎ 幅広い価格帯から選べる |
おすすめな人 | 感度至上主義者、車移動がメインの人 | 多くの人、公共交通機関やバイクでの釣行者 |
この比較表を見て、あなたがどちらのタイプか、なんとなく見えてきたのではないでしょうか?
もし、あなたが「何よりも感度が一番!」「1g以下のジグヘッドの存在感を常に感じていたい」「アジのショートバイトを全て掛けたい!」と考えるような、感度至上主義者で、かつ釣りのための車を持っていて、持ち運びの不便さを全く苦にしないのであれば、1ピースロッドはあなたにとって最高の武器になるでしょう。
しかし、「電車やバイクで釣りに行くことがある」「色々なメーカーの竿から、自分に合った一本をじっくり選びたい」「まずは手頃な価格でアジングを始めたい」と考えるのであれば、2ピースロッドを選ぶのが、間違いなく賢明な選択です。
どちらが良い、悪いという話ではなく、あなたのライフスタイルや、釣りに求める価値観に合っているかどうか、が最も重要なのです。
「感度」を取るか、「携帯性」を取るか
究極的には、この二つのトレードオフと言えるでしょう。
1ピースロッドは、「携帯性」という大きな利便性を犠牲にすることで、「感度」という性能を極限まで高めたロッドです。
一方、2ピースロッドは、感度においてわずかなビハインドを負う代わりに、「携帯性」という、現代の釣りにおいて非常に重要なアドバンテージを得ています。
あなたが、そのわずかな感度の差のために、大きな不便を受け入れられるかどうか。
それが、1ピースロッドを選ぶかどうかの、最終的な判断基準になるのかもしれません。
技術の進化で縮まる性能差
ただし、一つ付け加えておくと、近年のロッド製造技術の進化は目覚ましく、2ピースロッドの性能は飛躍的に向上しています。
特に、継ぎ手部分の設計技術(スピゴットフェルールや逆並継など)は非常に高度化しており、一昔前の2ピースロッドとは比べ物にならないほど、スムーズなベンディングカーブと高い感度を実現しています。
トッププロのアングラーでも、遠征や利便性を考慮して、メインに2ピースロッドを使用している人は少なくありません。
「2ピースだから感度が悪い」というのは、もはや過去の話になりつつある、ということも頭の片隅に置いておくと、より柔軟なロッド選びができるでしょう。
アングラーズアドバイス
最近の2ピース、マジで性能いいからな!
ハイエンドモデルとかだと、目隠しして触っても、1ピースか2ピースか分かんねえんじゃね?ってくらいだぜ。
だから、「2ピースはダメ」って決めつけるのは、ちょっともったいないかもな。
でも、やっぱり理屈の上では、継ぎ目がない方が感度いいのは事実なんだよな。
その「わずかな差」を追い求めるのが、マニアのロマンってもんだぜ!
こんなアングラーにおすすめ!1ピースロッドが輝くシチュエーション
では、具体的にどんな人、どんな状況で1ピースロッドはその真価を発揮するのでしょうか?
もしあなたがこれらに当てはまるなら、1ピースロッドの世界に足を踏み入れる価値は十分にありますよ!
- 感度を何よりも優先する「感度至上主義」のアングラー: 0.1gの違いを感じ取り、アタリの質まで判別したい人。
- ジグ単(ジグヘッド単体)の釣りを極めたい人: 1g以下の超軽量リグの操作性を極限まで高めたい人。
- 釣りのための車を所有し、持ち運びの不便さを全く気にしない人: ロッドホルダーを完備しているなど、環境が整っている人。
- ホームグラウンドが決まっていて、遠征などをあまりしない人: 飛行機や長距離移動での持ち運びを考慮する必要がない人。
- 所有欲を満たしたい、ロマンを求める人: 「通」なタックルで、自己満足に浸りたい人。
1ピースのアジングロッドは、まさに「スペシャリスト」のための道具と言えるでしょう。
特に、1g以下のジグヘッドリグをメインに、アジの微細なアタリを捉えていく「ジグ単」の釣りを、とことん突き詰めたいアングラーにとっては、最高の相棒となります。
冬場の低活性なアジが、ワームに触るか触らないか、というような極限の状況下で、その圧倒的な情報伝達能力は、釣果を左右する決定的な差を生み出すかもしれません。
そして、大前提として、釣りのための車を所有しており、長いロッドの持ち運びが全く苦にならない、という環境が整っていることも重要です。
釣行のたびに、ロッドの積み下ろしでストレスを感じていては、せっかくの釣りも楽しめませんからね。
性能面だけでなく、1ピースロッドが持つ独特の佇まいや、その不便さをも愛せるような、「ロマン」を求めるアングラーにもおすすめです。
「俺は、こだわりの1ピースを使っているんだ」という自己満足感は、釣りをさらに豊かにしてくれるスパイスになりますよ。
アングラーズアドバイス
1ピースロッドって、結局は「自己満足」の世界なんだと思うぜ!
でも、釣りなんて自己満足の塊みたいなもんだろ?
自分が「これだ!」って信じられるタックルで、最高のパフォーマンスを発揮できた時の喜びは、何物にも代えがたいもんだ。
もし君が、性能だけでなく、そういう「ロマン」とか「こだわり」を大事にするタイプなら、1ピースロッドは絶対に君を裏切らないぜ!
後悔しない!1ピースアジングロッド選びのチェックポイント
「よし、俺は1ピースの世界に飛び込むぞ!」と決意したあなたへ。
ここでは、後悔しないための、1ピースアジングロッド選びの最終チェックポイントを伝授します。
特に、最後のポイントは絶対に忘れないでくださいね!
自分のスタイルに合った「長さ」と「硬さ」
これは1ピースも2ピースも共通ですが、まずは基本となるロッドのスペック選びです。
1ピースロッドは、ショートレングスのモデルが多い傾向にあります。
漁港内や常夜灯周りでの近距離戦がメインなら、5フィート台の取り回しの良いロッドがおすすめです。
操作性が良く、アタリもダイレクトに感じられます。
少し飛距離も欲しい、足場の高い場所でも使いたい、という場合は、6フィート台のロッドが良いでしょう。
硬さ(パワー)も、1g以下のジグ単がメインならUL(ウルトラライト)クラス、ある程度重さのあるジグヘッドや、不意の良型にも対応したいならL(ライト)クラスが基準になります。
感度の質を決める「ティップ」の種類
アジングロッドのティップには、主にソリッドティップとチューブラーティップの2種類があります。
1ピースロッドでも、このティップの選択は重要です。
ソリッドティップは、穂先が詰まっていて非常にしなやか。
アジの吸い込みアタリに対して、ティップが素直に「コンッ」と入り、食い込みが良いのが特徴です。
荷重変化を捉えやすいため、「乗せる」釣りが得意です。
チューブラーティップは、中空構造で張りがあり、反響感度に優れています。
「コツッ」というアタリが、より硬質に、明確に手元に伝わってきます。
リグの操作性も良いため、積極的に動かして「掛ける」釣りが得意です。
どちらが良いかは、完全に好みの世界。
自分がどんなアタリの出方を好むか、どんなスタイルで釣りをしたいかで選びましょう。
最重要!自分の車や保管場所に収まるかの確認
そして、1ピースロッド選びで、スペック以上に重要なのが、この物理的な問題です。
欲しいロッドが見つかったら、そのロッドの「全長」を必ず確認してください。
そして、メジャーを持って、自分の車に行きましょう。
助手席を倒せば積めるのか、斜めにすれば入るのか、ルーフキャリアが必要なのか…。
実際に、その長さのものが安全に、ストレスなく積めるかどうかを、必ずシミュレーションしてください。
自宅での保管場所も同様です。
玄関のドアは通るか、天井に当たらないか、家族の邪魔にならないか、安全に保管できるスペースがあるかを確認しましょう。
これを怠ると、せっかく買った高価なロッドが、「車に乗らないから使えない…」「家に置けなくて邪魔…」なんていう、悲しい結末を迎えることになりかねませんよ。
アングラーズアドバイス
マジで、買う前に絶対測っとけよ!
「まあ、なんとかなるだろ」が、一番なんとかならないパターンだからな!
釣具屋で「これください!」って言って、いざ自分の車に乗せようとしたら「あれ…入らない…」ってなった時の絶望感、ハンパないぜ(笑)。
店員さんにメジャー借りて、自分の車の荷室の長さ測ってから選ぶくらいの慎重さが必要だ。
性能云々言う前に、まずこれがクリアできないと、話が始まらんからな!
1ピースのアジングロッドおすすめ5選
「1ピースロッドの魅力も不便さも分かった!それでも俺は、この世界に足を踏み入れたい!」
そんな熱い想いを抱く、未来の1ピースアングラーのあなたへ。
ここでは、数少ない1ピースアジングロッドの中から、特に個性的で魅力あふれるモデルを5本厳選してご紹介します。
あなたのこだわりを満足させる、究極の一本がここにあるかもしれません。
34 アドバンスメント(FPR-46)
- ティップ: ソリッドティップ
- 全長: 4フィート6インチ (約1.37m)
- 適合ルアーウェイト: 0-1.8g
- 特徴: 4フィート台という究極のショートレングス1ピース。圧倒的な軽さと感度で、豆アジの微細なアタリも逃さない。
アジングブランドの雄、34(サーティフォー)が放つ「FPR-46」は、なんと4フィート6インチという、驚異的な短さの1ピースロッドです。
ここまで短いと、もはや自分の腕の延長、いや、指先の延長と言っても過言ではないほどの、究極のダイレクト感を味わえます。
ロッド自重も驚くほど軽く、0g(ノーシンカー)からリグを扱えるほどの繊細さを持っています。
漁港の常夜灯下で、足元に群がる豆アジを1匹ずつ丁寧に、そして確実に掛けていく…。
そんな、アジングの最もコアでテクニカルな部分を、とことん突き詰めるためのロッドと言えるでしょう。
圧倒的な情報量と、意のままにリグを操る楽しさは、一度体験したら忘れられません。
近距離戦のスペシャリストを目指すなら、これ以上ない一本です。
アングラーズアドバイス
FPR-46、これはもう「変態ロッド」の域だな(笑)!
でも、この変態的なスペックが、豆アジングには最高の武器になるんだぜ。
アジがワームを吸い込む「フッ」ていうアタリが、脳天まで響くような感覚だ。
飛距離は全く出ないけど、そんなの関係ねえ!ってくらい、足元の釣りが楽しくなるぜ。
これ使いこなせたら、もうあなたは立派なアジング変態(最上級の褒め言葉)だ!
ゴールデンミーン GM ARIA(ARS-56S)
- ティップ: ソリッドティップ
- 全長: 5フィート6インチ (約1.68m)
- 適合ルアーウェイト: 0.3-3g
- 特徴: 1ピースならではの感度と操作性を、リーズナブルな価格で実現したエントリーモデル。
「1ピースロッドって、高いんでしょ…?」と躊躇しているあなたに、ぜひおすすめしたいのが、ゴールデンミーンの「GM ARIA」です。
このARS-56Sは、5フィート6インチという、1ピースアジングロッドとしては非常に扱いやすい長さで、1ピースならではのダイレクトな感度と軽快な操作性を、驚くほどのコストパフォーマンスで実現しています。
ティップは食い込みの良いソリッドティップを採用し、0.3gから3gまでのジグヘッドリグに対応。
まさに、これからジグ単のアジングを本格的に始めてみたい、そして、どうせなら感度の良い1ピースで…と考えている人にピッタリの一本です。
不便さはあるけれど、それを補って余りある1ピースの魅力を、このロッドで気軽に体験してみてはいかがでしょうか?
最初の一本として、非常に面白い選択肢だと思いますよ。
アングラーズアドバイス
GM ARIA、安いからってナメちゃいかんぜ!
ちゃんと1ピースらしい感度してるし、軽いし、普通にめちゃくちゃ釣れる竿だ。
「1ピース入門なら、まずこれから試してみなよ!」って、自信を持っておすすめできる一本だな。
これで1ピースの楽しさを知っちゃって、もっと高い竿が欲しくなっても、俺は責任取らねえからな(笑)!
ゴクスペ UPPER LIMIT ZZ AJING(510XUL)
- ティップ: ソリッドティップ
- 全長: 5フィート10インチ (約1.78m)
- 適合ルアーウェイト: 0.2-5g
- 特徴: XUL(エクストラウルトラライト)パワーのしなやかさと、高弾性カーボンの感度を両立。美しいベンディングカーブが魅力。
ゴクスペの「UPPER LIMIT ZZ AJING」は、性能とデザイン性にこだわりつつ、比較的リーズナブルな価格を実現しているシリーズです。
この510XULは、5フィート10インチの1ピースモデルで、パワーはXUL(エクストラウルトラライト)という、非常にしなやかな設定になっています。
ティップには、高弾性ソリッドが採用されており、アジの微かなアタリを捉える感度と、XULパワーならではの抜群の食い込みの良さを両立しています。
そして、このロッドの魅力は、なんといっても魚を掛けた時の美しいベンディングカーブ。
1ピース構造とXULパワーが相まって、たとえ豆アジでも、竿全体が綺麗な弧を描いて曲がり、ライトラインでも安心してファイトを楽しむことができます。
「感度も大事だけど、魚とのファイトも存分に楽しみたい!」というアングラーに、ぜひおすすめしたい一本です。
アングラーズアドバイス
XULの1ピース、これはもう「曲げて獲る」楽しさを追求した竿だよな!
豆アジでも竿がギュンギュン曲がるから、ファイト中はアドレナリン出まくりだぜ。
しなやかだから、アジの口切れも少ないだろうし、意外とキャッチ率高いかもしれん。
見て楽しく、釣って楽しい、そんな一本を探してるなら、これは面白い選択肢だぜ!
スミス ベイライナーAJ(BL-551XUL-S/AJ)
- ティップ: ソリッドティップ
- 全長: 5フィート5インチ (約1.65m)
- 適合ルアーウェイト: 0.1-2.5g
- 特徴: ボートアジングも視野に入れたショートレングスモデル。0.1gからの超軽量リグを扱える繊細さが魅力。
老舗メーカー、スミスが作る「ベイライナーAJ」は、ショアからのアジングはもちろん、ボートアジングでの使用も視野に入れた、テクニカルなシリーズです。
このBL-551XUL-S/AJは、5フィート5インチの1ピース・XULパワーモデル。
その最大の特徴は、0.1gという、もはや存在するかしないか分からないような超軽量リグまで扱える、驚異的な繊細さです。
ティップには、極細のソリッドティップが搭載されており、どんなに活性が低い状況でも、アジのわずかな反応を逃さず捉えることを可能にしています。
短いレングスは、取り回しが良く、船の上や、障害物の多い釣り場でもストレスなく操作できます。
アジングという釣りの、最もフィネスな部分をとことん追求したい、そんなストイックなアングラーにこそ、ふさわしい一本と言えるでしょう。
アングラーズアドバイス
スミスのベイライナー、これはもう「釣りのプロ」が使う道具って感じの、オーラがあるよな!
0.1gから使えるって、どんだけ繊細なんだよって話だぜ。
風のない日の港内で、プランクトンになりきってワームを漂わせる…みたいな、超絶フィネスな釣りを展開できそうだ。
使いこなすには相応のスキルが要るだろうけど、その分、他の人には釣れない1匹を獲れるかもしれんぞ!
スラム MasterPiece(UTR-61HS-T2)
- ティップ: チューブラーティップ
- 全長: 6フィート1インチ (約1.85m)
- 適合ルアーウェイト: 0-3g
- 特徴: 1ピースではなく、変則2ピース(グリップ脱着式)。限りなく1ピースに近い性能と、わずかな携帯性を両立。「東レT1100G」カーボンと高弾性チューブラーティップによる究極の感度。
最後に紹介するのは、ティクトのハイエンドブランド「スラム」のMasterPiece UTR-61HS-T2です。
厳密には、グリップ部分が脱着できる「変則2ピース」なのですが、ブランクス自体はティップからバットまで一本で繋がっており、その性能は限りなく1ピースに近いと言えます。
このロッドの最大の特徴は、ティップに高弾性のショートチューブラーを採用していること。
ソリッドティップとは一線を画す、金属的な「ビンビン」の反響感度を追求したモデルです。
ブランクスには、最高峰のカーボン素材「東レT1100G」が使われており、軽さと強度、そして感度を異次元のレベルで実現しています。
「コンッ」というアタリを、誰よりも早く、そして明確に感じ取り、積極的に掛けていく…。
そんな、超攻撃的なスタイルのアジングを展開したいアングラーにとって、これ以上の選択肢はないかもしれません。
1ピースの究極性能と、わずかな携帯性を両立させた、まさに「MasterPiece(傑作)」の名にふさわしい一本です。
アングラーズアドバイス
スラムのMasterPiece、これはもうアジングロッドの最終形態の一つだよな。
チューブラーの1ピース(相当)ってのが、またマニアックでたまらん!
感度は、もう「痛い」ってレベルらしいぜ(笑)。
T1100Gカーボン使ってるし、性能は折り紙付きだ。
値段も最高峰だけど、いつかは手にしてみたい、アングラーの夢が詰まった竿だよな。
まあ、これをいきなり初心者に勧めるのは酷かもしれんけど、こういう世界もあるんだって知っとくだけでも、夢が広がるだろ?
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