アジングロッドでウキ釣りはできる?注意点は?おすすめモデル5選も紹介!

アジングロッドの繊細なティップで、ウキが「ピョコッ」と沈む瞬間を見てみたい…。

そう思ったことはありませんか?

普段、ルアーフィッシングを楽しんでいるあなたも、たまにはエサでのんびり釣りをするのもいいものです。

この記事では、「アジングロッドでウキ釣りってできるの?」という疑問に、真っ向からお答えします!

専用竿とはひと味違う、アジングロッドならではのウキ釣りの魅力と、安全に楽しむための秘訣を、初心者の方にも分かりやすく解説します。

手持ちのタックルで、新しい釣りの扉を開いてみましょう!

アジングロッドでウキ釣りは可能?そもそもの竿の役割の違い

まず最初に、アジングロッドと一般的なウキ釣り竿(例えば、堤防で使う万能竿や磯竿など)が、どれだけ違う道具なのかを知っておきましょう。

「同じ釣り竿でしょ?」と軽く考えていると、思わぬトラブルの原因になります。

それぞれの竿が持つ、本来の役割と設計思想の違いを理解することが大切です。

想定する「仕掛けの重さ」と「ロッドパワー」

比較ポイント アジングロッド 一般的なウキ釣り竿
得意な重さ 0.数g~数g程度のジグヘッドなど 数g~数十gのウキやオモリ、カゴなど
ロッドパワー UL(ウルトラライト)~L(ライト)が中心 1号~3号(L~MHクラス相当)など、よりパワフル
設計思想 軽量リグを繊細に操作し、アタリを感知する ある程度の重さの仕掛けを投げ、潮に乗せて流す

アジングロッドは、基本的に1g前後の非常に軽いジグヘッドリグを扱うために作られています。

そのため、竿全体が軽くてしなやか、そして繊細なのが特徴です。

一方、一般的なウキ釣りで使う竿は、もっと重い仕掛けを扱うことを前提にしています。

例えば、円錐ウキや棒ウキ、そしてウキを安定させるためのオモリ、コマセを詰めるカゴなどを合わせると、仕掛け全体の重さは10gや20gを超えることも珍しくありません。

この「得意な仕掛けの重さ」の違いが、まず最初の大きな壁になります。

アジングロッドで重いウキを投げようとすると、竿が重さに耐えきれず、キャストの瞬間に「ポキッ」と折れてしまう危険性が非常に高いのです。

ロッドのパワーも、アジングロッドはUL(ウルトラライト)などが中心ですが、ウキ釣り竿はもっとしっかりとしたパワーを持っています。

アングラーズアドバイス

まず大前提として、普通のウキ釣り仕掛け(コンビニとかで売ってるセットとか)を、そのままアジングロッドで使おうとするのは絶対NGだぜ!

竿に書いてある適合ルアーウェイトを必ず確認して、それより軽い仕掛けを組むのが鉄則だ。

アジングロッドでやるなら、ウキ釣りも「アジングの延長」って考えるのが、一番分かりやすいかもしれんな!

「長さ」がもたらす仕掛けの扱いやすさの差

  • アジングロッドの長さ: 6~7フィート台が主流で、比較的短い。
  • ウキ釣り竿の長さ: 4.5m~5.3m(約15~17フィート)の磯竿など、非常に長い。
  • 長いウキ釣り竿は、長い仕掛け(ウキ止め~ウキ~オモリ~針)をさばきやすく、遠投にも有利。
  • 短いアジングロッドでは、長い仕掛けは絡みやすく、非常に扱いにくい。

アジングロッドは、取り回しの良さから6フィート台などの短いモデルが多いですよね。

それに対して、ウキ釣りの世界で標準的な磯竿などは、4.5mや5.3mといった、アジングロッドの倍以上の長さがあります。

この長さにはちゃんとした理由があるんです。

ウキ釣りでは、魚がいるタナ(水深)に合わせて、ウキ止めからウキ、そして針までの長さを調整します。

深いタナを狙う場合、仕掛け全体の長さが数メートルになることも珍しくありません。

長い竿であれば、この長い仕掛けを足元に垂らして、絡ませることなくスムーズにキャストできます。

しかし、短いアジングロッドで同じことをしようとすると、仕掛けが長すぎて地面に着いてしまったり、竿やラインに絡まってしまったりと、トラブルが多発してしまいます。

また、竿の長さは飛距離にも直結するため、遠投性能においても、ウキ釣り竿には到底かないません。

アングラーズアドバイス

アジングロッドでウキ釣りするなら、仕掛けの長さも重要だぞ!

磯竿みたいに、ウキ下5m!みたいなのは、まず無理だ。

せいぜい、竿の長さよりちょっと短いくらい、1.5mとか2mくらいの仕掛けで遊ぶのが現実的だな。

まあ、足元の浅いタナを狙う分には、それで十分楽しめるぜ!

長い仕掛けは、イライラの元だからな!

ティップ(穂先)に求められる性能の違い

  • アジングロッドのティップ: 非常に繊細で柔らかいソリッドティップが主流。吸い込みアタリを捉えるためのもの。
  • ウキ釣り竿のティップ: アジングロッドより太く、強度があるチューブラーティップが主流。仕掛けの重さに耐え、風や波の影響を受けにくい。
  • アジングロッドの繊細なティップは、重い仕掛けの負荷や、風波に弱く、アタリが分かりにくくなることも。
  • また、衝撃にも弱く、破損のリスクがある。

アジングロッドのティップ(穂先)は、アジの微かなアタリを捉えるために、驚くほど繊細に作られていますよね。

特に、しなやかなソリッドティップは、アジングの代名詞とも言えるパーツです。

しかし、この繊細さが、ウキ釣りにおいては弱点になることがあります。

一般的なウキ釣り竿のティップは、もっと太くて張りのあるチューブラー構造のものが多く、これは仕掛けの重さに負けず、風や波の影響を受けにくいように作られています。

アジングロッドの繊細なティップで、ある程度の重さのウキをぶら下げると、ティップが常にお辞儀した状態になってしまい、肝心のアタリが分かりにくくなってしまいます。

風が強い日などは、ティップが風にあおられてプルプルと震え続け、ウキが沈むアタリを見逃してしまうかもしれません。

そして何より、このデリケートなティップは、仕掛けの重さや、キャスト時の不意な負荷、あるいは魚とのやり取りで、簡単に折れてしまうリスクを常に抱えているのです。

アングラーズアドバイス

アジングロッドのティップは、まさに「諸刃の剣」だよな。

アジングでは最高の武器だけど、他の釣りに使うと、その繊細さが仇になることもあるんだ。

ウキ釣りで使う時も、ティップに負担をかけないように、常に優しく、丁寧に扱うのが基本だぜ。

ティップを折った時の悲しみは、マジで計り知れないからな…。

アジングロッドでウキ釣りを試す意外なメリット

竿の役割の違いを知って、「やっぱりアジングロッドでウキ釣りは無理なのかな…」と思ったあなた。

いえいえ、そんなことはありません!

本格的なウキ釣りは難しくても、アジングロッドの特性を活かした「新しいスタイルのウキ釣り」なら、専用竿では味わえない、意外なメリットがたくさんあるんです。

手持ちタックルですぐに始められる手軽さ

  • 新たにウキ釣り専用タックルを買い揃える必要がない。
  • アジングの合間に、仕掛けを変えるだけで気分転換できる。
  • 荷物が少なく済み、フットワーク軽く色々なポイントを探れる。

やはり、一番のメリットはこの「手軽さ」でしょう。

「ウキ釣りをやってみたいけど、磯竿とか長い竿を買うのはちょっと…」と躊躇している人にとって、普段のアジングタックルがそのまま使えるのは、非常に大きな魅力です。

必要なのは、釣具店で数百円で手に入る、ごくごく軽いウキと、オモリ、そして針くらいのもの。

これだけあれば、アジング釣行の合間に、「ちょっとアジの反応が悪いから、ウキ釣りでメバルでも狙ってみるか」なんていう、柔軟な釣りが可能になります。

長い竿を持ち運ぶ必要もないので、荷物もコンパクトに済み、ランガンスタイルのアングラーにもピッタリ。

思い立ったらすぐに始められるフットワークの軽さは、アジングロッドならではの特権です。

アングラーズアドバイス

タックルボックスの隅に、小さい玉ウキとガン玉、メバル針のセットを忍ばせておくだけで、釣りの幅がグッと広がるぜ!

ルアーに反応しない魚も、エサなら簡単に食ってくることもあるからな。

アジが釣れない時の「お土産確保」にも、もってこいだ(笑)。

手軽に二刀流を楽しめるのが、この釣りの最高の魅力だよな!

ウキの動き+α!手元に伝わる「高感度」

  • ウキが沈む「目」で見るアタリだけでなく、手元に「コンッ」と響く「手感度」でもアタリを捉えられる。
  • 魚がエサを突くだけの、ウキには出にくい小さなアタリも感知できる。
  • ウキの動きと、手元の感度がリンクする、新しい感覚の釣りを楽しめる。

アジングロッドの真骨頂である「高感度」は、ウキ釣りにおいても、専用竿にはない独特の楽しさを生み出してくれます。

通常のウキ釣りは、ウキの動きを見てアタリを判断する「目感度」の釣りがメインですよね。

しかし、アジングロッドを使えば、それに加えて、アジの「コンッ」というアタリが手元に響く「手感度」でも、アタリを捉えることができるんです。

ウキが「ピョコッ」と沈むのと同時に、手元にも「コツッ!」と明確なシグナルが伝わってくる…。

この二つの情報がリンクする瞬間は、まさに快感です。

時には、ウキにはほとんど変化がないのに、手元には「モゾモゾ…」という、魚がエサにじゃれついているような違和感が伝わってくることもあります。

今まで見逃していたかもしれない、本当に小さな魚の反応を感じ取れるのも、アジングロッドならではのメリットと言えるでしょう。

アングラーズアドバイス

アジングロッドでのウキ釣り、マジで面白いのがこの「手感度」だよな!

ウキが沈む前に、手元に「コツン…」って前アタリが来たりするんだぜ。

「お、来るぞ来るぞ…」ってドキドキしながらウキ見てたら、「スッ!」と入るんだ。

もう、たまんねえよな!

目と手の両方でアタリを感じる、このハイブリッドな感覚、ぜひ味わってみてほしいぜ!

小さな魚でも楽しい!ライトタックルならではの引き味

  • 10cm程度の小メバルや豆アジでも、アジングロッドなら竿を大きく曲げてくれる。
  • 魚の動きがダイレクトに手元に伝わり、非常にスリリングなファイトを楽しめる。
  • 一匹一匹とのやり取りを、じっくりと味わうことができる。

アジングロッドは、軽くてしなやかなライトタックルの代表格。

だからこそ、ウキ釣りで釣れるような、比較的小さな魚でも、その引きを存分に楽しむことができるんです。

例えば、15cmのメバルがヒットしたとします。

本格的な磯竿で釣れば、何の抵抗もなく、すぐに上がってきてしまうかもしれません。

しかし、アジングロッドなら、竿は気持ちよく曲がり込み、「グググッ!」と根に潜ろうとするメバルの力強い引きを、ダイレクトに感じることができます。

まるで、大きな魚とやり取りしているかのような、スリリングなファイトを味わえるのです。

普段なら「なんだ、小さいな」と思ってしまうような魚でも、アジングロッドで釣れば、一匹一匹が最高のゲームフィッシュに変わります。

釣果の数やサイズだけでなく、魚との出会いそのものを楽しみたい、そんなアングラーにこそ、この釣り方はおすすめです。

アングラーズアドバイス

ウキ釣りで釣れる小メバルとかウミタナゴ、アジングロッドで掛けるとマジで引くからビックリするぜ!

竿が満月みたいにしなって、ドラグが「ジィーッ」て鳴ったりしてな。

「こんな小さいのに、こんなに元気なんだ!」って、魚へのリスペクトも生まれるってもんだ。

まあ、調子に乗ってるとバラすけどな(笑)。

そのハラハラ感が、また楽しいんだよ!

無理は禁物!アジングロッドでウキ釣りをする際の注意点

アジングロッドでのウキ釣り、楽しそうなイメージが湧いてきましたよね!

しかし、忘れてはいけないのが、アジングロッドはウキ釣り専用の竿ではないということ。

無理な使い方をすれば、ロッドを壊してしまったり、釣りが成立しなかったり…。

ここでは、事前に知っておくべきデメリットと注意点を、しっかりと頭に入れておきましょう。

ロッド破損の最大要因!重いウキやオモリは絶対NG

  • アジングロッドの適合ルアーウェイトを大幅に超える重いウキやオモリの使用は、ティップ破損の直接的な原因になる。
  • 市販のウキ釣りセットの多くは、アジングロッドには重すぎる。
  • 「ちょっとくらい…」という油断が、愛竿との悲しい別れにつながる。
  • キャスト時だけでなく、巻き上げ時の負荷も考慮する。

アジングロッドでウキ釣りをする上で、最もやってはいけないこと。

それは、「重いウキやオモリを使うこと」です。

アジングロッドのティップは、1g前後のルアーを扱うために、非常に繊細に作られています。

ここに、一般的なウキ釣りで使うような、5gや10gを超えるウキやオモリを付けてキャストすれば、どうなるでしょうか?

答えは明白です。

キャストの瞬間に、竿が負荷に耐えきれず、「ポキッ」と音を立てて折れてしまいます。

釣具店でよく見かける「ウキ釣り入門セット」のような仕掛けも、ほとんどの場合、アジングロッドにとっては重すぎます。

必ず、自分のロッドに表記されている「適合ルアーウェイト」を確認し、それよりも軽い総重量の仕掛けを組むことを徹底してください。

キャスト時だけでなく、重い仕掛けを巻き上げてくる際の負荷も、ロッドにとっては大きな負担になることを忘れてはいけません。

アングラーズアドバイス

もうね、これだけは本当に、口を酸っぱくして言うぜ。

重い仕掛けは、絶対使うな!

アジングロッドのティップは、お前が思ってるより100倍デリケートだからな!

「え、こんなんで折れるの?」ってくらい、あっけなく逝くぞ。

悲しい思いしたくなかったら、とにかく「軽い仕掛けで遊ぶ」ってことを、肝に銘じてくれよな!

仕掛けが絡まる、飛ばない…操作性の限界

  • 短いアジングロッドでは、ウキ下を長く取った仕掛けが扱いにくく、キャスト時にトラブルが多発する。
  • 竿の反発力が弱いため、軽い仕掛けでも遠投はできない。
  • 風が強い日には、軽い仕掛けが流されてしまい、狙ったポイントに投入できない。
  • 長いハリスが竿に絡みつくなど、手返しの悪さがストレスになることも。

アジングロッドは、6フィート台などの短いモデルが主流ですよね。

この短さが、ウキ釣りの際には「扱いにくさ」として現れることがあります。

ウキ釣りでは、ウキ止めから針までの「ウキ下」を調整して、魚のいるタナにエサを届けますが、このウキ下を長く取ると、短いアジングロッドでは仕掛け全体をさばききれず、キャストの際にぐちゃぐちゃに絡まってしまうのです。

また、飛距離に関しても、アジングロッドでは期待できません。

竿の反発力が弱いため、軽い仕掛けを遠くに飛ばすのは苦手です。

風が強い日などは、軽いウキと仕掛けがあおられてしまい、全く狙ったポイントに投入できない、なんてことも日常茶飯事。

長いハリスがティップに絡みついたり、ウキが竿を叩いてしまったりと、細かなトラブルが頻発し、釣りのリズムが崩れてしまうことも少なくありません。

アングラーズアドバイス

アジングロッドでウキ釣りやるなら、もう「遠投は諦めろ!」ってことだな。

足元の、本当に「ポチャン」と落とすくらいの距離で遊ぶ釣りだ。

仕掛けも、できるだけ短く、シンプルにするのがトラブル回避のコツだぜ。

風が強い日は、潔くアジングに切り替えるか、帰るかした方が、精神衛生上いいかもしれん(笑)。

アワセが決まらない?遠投時のフッキングパワー不足

  • アジングロッドは柔らかいため、アワセの力が竿のしなりに吸収され、針先まで伝わりにくい。
  • 特に、少しでも遠くに投げた場合、ラインの伸びも加わり、フッキングが非常に甘くなる。
  • 硬い口を持つ魚(ベラなど)には、全く歯が立たないことも。
  • 結果として、アタリはあっても乗らない「すっぽ抜け」が多発する。

アジングロッドのしなやかさは、魚の引きを楽しむ上ではメリットですが、魚を掛ける「フッキング」の際には、デメリットになることがあります。

ウキが沈むのを見て、アングラーが「ビシッ!」とアワセを入れても、柔らかい竿がグニャリと曲がるだけで、その力が十分に針先まで伝わらないのです。

特に、少しでも遠く(と言ってもアジングロッドで投げられる範囲ですが)でアタった場合、ラインの伸びや水の抵抗も加わるため、フッキングパワーはさらに減衰してしまいます。

結果、「ウキは沈んだのに、掛からない…」という、もどかしい「すっぽ抜け」が多発することに。

また、ウキ釣りをしていると、メバルやアジだけでなく、ベラやカワハギといった、口の硬いゲストがヒットすることもあります。

こういった魚に対しては、アジングロッドのフッキングパワーでは、まず針を貫通させることは難しいでしょう。

アタリがあっても、なかなかキャッチに繋がらないというジレンマに、悩まされるかもしれません。

アングラーズアドバイス

アジングロッドでのウキ釣りは、アワセが一番のキモかもしれんな。

ウキが沈んですぐに「バシッ!」と合わせるんじゃなくて、ウキが完全に水中に消えて、魚の重みが竿に乗ってから、大きく、ゆっくりと竿を立てていく「聞きアワセ」みたいなのが有効だぜ。

それでもダメなら、針を小さくしたり、鋭いものに変えたりする工夫も必要だな!

アジングロッドが輝く「超軽量ウキ釣り」のススメ

デメリットを知って、少し不安になったかもしれませんが、ご安心を!

アジングロッドの特性を120%活かせる、最高のウキ釣りスタイルがあるんです。

それが、「超軽量ウキ釣り」。

この釣りをマスターすれば、アジングロッドがウキ釣りのための「専用竿」だったんじゃないか、と錯覚するほど、楽しい世界が待っていますよ!

使用するウキとオモリは「極小・極軽」が大前提

  • ウキ: 小型の玉ウキ、シモリ玉ウキ、トウガラシウキなど、浮力がごく小さいもの。
  • オモリ: ガン玉のJ3~B程度、あるいはノーシンカー(オモリなし)。
  • 仕掛け全体の総重量: 1g~3g程度に収めるのが理想。ロッドの適合ルアーウェイト下限に近い重さ。
  • コンセプト: 淡水の小物釣りのような、超繊細な仕掛けで挑む。

アジングロッドでウキ釣りを楽しむための最大のキモは、仕掛けを「超軽量」にすることです。

もう、これに尽きます。

使うウキは、釣具店で手に入る一番小さいくらいの「玉ウキ」や、ヘラブナ釣りなどで使うような、ごく小さな「トウガラシウキ」、あるいはラインに直接付ける「シモリ玉ウキ」など、浮力が非常に小さいものを選びましょう。

オモリも、一般的なナス型オモリなどではなく、ラインに噛みつけて使う「ガン玉」の、ジンタンと呼ばれるような極小サイズから、せいぜいB(約0.55g)くらいまで。

なんなら、エサの重さだけで沈むように調整する「ノーシンカー(オモリなし)」も非常に有効なテクニックです。

仕掛け全体の総重量を、1gから3g程度に収めるイメージですね。

これはもう、海釣りというより、淡水のタナゴや小ブナを釣るような、極めて繊細な世界。

この軽さこそが、アジングロッドの感度と操作性を最大限に引き出してくれるのです。

アングラーズアドバイス

超軽量ウキ釣り、マジで奥が深くて面白いぜ!

ウキの浮力を、ガン玉一個とか、シモリ玉一個単位で微調整していくんだ。

エサの重みで、ウキのトップが水面ギリギリになるように調整できた時は、もうガッツポーズもんだな。

その状態だと、魚がエサに触っただけで、ウキが「ピコッ」って反応してくれるから、超絶面白いぞ!

まさに、アジングロッドのためにあるような釣り方だぜ!

おすすめのターゲット魚種(ハゼ、小メバル、ウミタナゴなど)

  • 堤防のアイドル: 小メバル、豆アジ、ネンブツダイなど。
  • 底物の人気者: ハゼ、小カサゴなど。
  • 意外なゲスト: ウミタナゴ、小サバ、イワシなど。
  • 共通点: 口が小さく、吸い込むようなアタリを出す魚たち。

この「超軽量ウキ釣り」で狙うのに最適なのが、堤防や漁港にたくさんいる、身近な小物たちです。

代表格は、やっぱり小メバルや豆アジ。

ルアーにスレてしまった個体も、生きたエサには思わず口を使ってしまうことがあります。

海底付近を探れば、夏の風物詩であるハゼや、愛嬌のある顔をした小カサゴも、最高の遊び相手になってくれます。

また、平べったい体で引きが楽しいウミタナゴや、群れで回遊してくる小サバ、イワシなども、この釣りの良いターゲットです。

これらの魚に共通しているのは、口が比較的小さく、エサを「パクッ」と食べるというよりは、「チュッ」と吸い込むようなアタリを出すことが多いこと。

この、ウキに出るか出ないか、というギリギリのアタリを、アジングロッドの感度で捉えて掛けていくのが、この釣りの最大の醍醐味と言えるでしょう。

五目釣り感覚で、次に何が釣れるか分からないワクワク感も楽しめますよ。

アングラーズアドバイス

超軽量ウキ釣りやってると、普段アジングじゃあんまり釣れないような魚も掛かってきて面白いぜ!

特にウミタナゴは、見た目も綺麗だし、小さいくせに結構引くから、良い相手になってくれるぞ。

ハゼは、夏の夕涼みがてら、のんびり釣るのに最高だな。

釣れた魚は、種類ごとにバケツで分けて観察するのも楽しいぜ!

子供と一緒にやっても、絶対喜ぶと思うな!

キャストとファイトの基本は「優しく、ゆっくり」

  • キャスト: 竿の反発力を使うのではなく、仕掛けの重みだけで、そっと振り子のように投げる「フリップキャスト」などが有効。
  • アワセ: ウキが沈んでも慌てず、魚の重みが竿に乗るのを待ってから、ゆっくりと竿を立てる「聞きアワセ」。
  • ファイト: 魚が引いたら無理に巻かず、竿のしなりとリールのドラグでいなす。ゴリ巻きは厳禁。

超軽量の仕掛けを、繊細なアジングロッドで扱うのですから、全ての動作は「優しく、ゆっくり」が基本になります。

まずキャストですが、竿を大きく振りかぶって投げるのはNGです。

竿先から仕掛けを少し長めに垂らし、その重みを利用して、振り子のように、あるいはアンダースローで、そっとポイントへ運んであげるようなイメージで投げましょう。

アワセも、ウキが沈んだ瞬間に「バシッ!」と強く合わせる必要はありません。

そんなことをすると、かえって魚の口から針が外れてしまったり、細いハリスが切れてしまったりします。

ウキが完全に水中に引き込まれるのを見て、魚の重みが「グッ」と竿先に乗ったのを感じてから、ゆっくりと、大きく竿を立てていく「聞きアワセ」が効果的です。

魚が掛かったあとのファイトも、ゴリ巻きは厳禁。

リールのドラグは少し緩めにしておき、魚が引いたら「ジィーッ」とラインを出してあげましょう。

竿のしなりを存分に活かして、魚を弱らせながら、じっくりとやり取りを楽しむのが、この釣りの作法です。

アングラーズアドバイス

この釣りは、もう「せっかち」はダメだ(笑)。

のんびり、ゆったり構えるのが一番だぜ。

キャストもアワセもファイトも、全部スローモーションでやるくらいの気持ちでちょうどいい。

慌てていいことなんか一つもねえからな。

水面に浮かぶ小さなウキを眺めながら、魚からのコンタクトを待つ…。

そんな、贅沢な時間を楽しんでくれよな!

アジングロッドでのウキ釣りを楽しむためのタックルセッティング

「超軽量ウキ釣り」のイメージが掴めてきたところで、最後に、より快適に楽しむための具体的なタックルセッティングを紹介します。

アジングで使っている道具に、ほんの少しアイテムをプラスするだけ。

これさえ揃えれば、あなたも今日から「超軽量ウキ釣りマスター」です!

  • ロッド: 6フィート~7フィート台の、UL~Lクラスのアジングロッド。ソリッドティップの方が、食い込みが良い。
  • リール: 1000番~2000番クラスのスピニングリール。
  • ライン: ナイロンやフロロカーボンの2lb~3lb、またはPEラインの0.2号~0.3号。初心者は扱いやすいナイロンがおすすめ。
  • ウキ止め糸: PEラインを使う場合は必須。ナイロンやフロロの直結なら、なくてもOK。
  • ウキ: 玉ウキ(極小)、シモリ玉ウキ、トウガラシウキなど、とにかく小さいもの。
  • オモリ: ガン玉のJ7~Bくらいまでのセット。色々な重さがあると、浮力調整がしやすい。
  • ハリス: フロロカーボンの0.6号~0.8号を30cm~1m程度。
  • 針: メバル針や袖針の4号~6号など、ターゲットの口の大きさに合わせた小さいもの。
  • エサ: アオイソメ、ジャリメ、オキアミなど。小さく切って使う。

基本的には、普段お使いのアジングタックルが、そのままベースになります。

ロッドは、ULやLクラスの、比較的柔らかいモデルが扱いやすいでしょう。

リールも1000番か2000番でOK。

ラインですが、アジングでPEラインを使っている方は、そのままでも大丈夫です。

ただし、ウキを好きなタナで止めるための「ウキ止め糸」と、ウキがそれ以上落ちないようにするための「シモリ玉」が必要になります。

もし、これから始めるなら、いっそウキ釣り用に、扱いやすくてトラブルの少ないナイロンラインの2lbか3lbを巻いたスプールを用意しておくのがおすすめです。

ナイロンなら、ウキ止めがなくても、ウキを固定式のゴム管などで留めることもできます。

あとは、釣具店で、一番小さいくらいの玉ウキと、色々な重さが入ったガン玉セット、そしてメバル用の小さい針を買えば、準備は万端。

エサは、万能なアオイソメを少しだけ買っておけば、色々な魚が狙えますよ。

さあ、これらの道具を持って、近くの堤防へ出かけてみましょう!

アングラーズアドバイス

タックルセッティングって聞くと難しそうだけど、この釣りは超シンプルでOKだぜ!

ラインにウキ通して、ガン玉付けて、針結ぶだけだからな。

一番のキモは、ウキの浮力調整だな。

バケツとかに水汲んで、実際に仕掛け浮かべてみて、ギリギリの浮力になるようにガン玉の大きさを調整するんだ。

この作業が、地味だけど一番釣果に繋がるから、面倒くさがらずにやってみてくれよな!

完璧なセッティングが決まった時は、めちゃくちゃ気持ちいいぜ!

ウキ釣りにも使えるアジングロッドおすすめ5選

「アジングロッドで、超軽量ウキ釣りを楽しんでみたい!」そんなあなたへ。

ここでは、アジングロッドの中でも、特にこの繊細なウキ釣りに向いている、おすすめのモデルを5本厳選してご紹介します。

しなやかさと感度を併せ持つこれらのロッドなら、ウキ釣りの新しい世界を、きっと満喫できるはずですよ!

ダイワ 月下美人 アジング(80ML-T)

  • ティップ: チューブラーティップ
  • 全長: 8フィート0インチ (約2.44m)
  • 適合ルアーウェイト: 1.5-10g
  • 特徴: 8フィートのロングレングスで、仕掛けの操作がしやすい。MLパワーで不意の良型にも対応。

ダイワの「月下美人 アジング」シリーズから、80ML-Tをピックアップ。

8フィートというアジングロッドとしてはかなりの長さは、ウキ釣りにおいて大きなメリットになります。

ウキ下をある程度長く取っても仕掛けをさばきやすいですし、足場の高い堤防からでも、水面に近い位置でメンディング(ライン操作)が可能です。

MLパワーとチューブラーティップの組み合わせは、アジングロッドの中では比較的ハリがある方なので、軽い仕掛けでもキャスト時のブレが少なく、狙ったポイントへ運びやすいでしょう。

また、ウキ釣りをしていると、メバルやアジだけでなく、時には良型のウミタナゴや、セイゴ(スズキの若魚)などがヒットすることもありますが、このロッドのパワーなら、多少の良型が来ても安心してやり取りできるはずです。

アジングだけでなく、ウキ釣りや他のライトゲームも一本で楽しみたい、という汎用性を求める方におすすめです。

アングラーズアドバイス

月下美人の80ML-T、長さがあるからウキ釣りにはマジで使いやすいと思うぜ!

短い竿だと、仕掛けが足元に垂らせなくてイライラすることもあるけど、これなら大丈夫だな。

チューブラーティップで感度もいいだろうし、ウキの動きと手元の両方でアタリを取るのが楽しそうだ。

ちょっと強めのスペックだから、ウキ釣りだけじゃなくて、フロートアジングとかにも使えて、一石二鳥かもしれんぞ!

ダイワアジ メバル X(76L-S)

  • ティップ: ソリッドティップ
  • 全長: 7フィート6インチ (約2.29m)
  • 適合ルアーウェイト: 0.5-8g
  • 特徴: アジングとメバリングの入門に最適な汎用モデル。食い込みの良いソリッドティップと、扱いやすい長さが魅力。

ダイワの入門シリーズ「アジ メバル X」の76L-Sは、まさに「超軽量ウキ釣り」にうってつけの一本と言えるでしょう。

7フィート6インチという長すぎず短すぎない絶妙なレングスは、操作性と仕掛けの扱いやすさを両立しています。

そして、何よりこのロッドの魅力は、しなやかで食い込みの良いソリッドティップ。

このティップが、小さな魚がエサを吸い込むような、ウキに出るか出ないかの繊細なアタリを、見事に表現してくれます。

魚がエサを咥えても、ティップが素直に追従してくれるので、違和感を与えにくく、自然な食い込みを促してくれるはずです。

L(ライト)パワーなので、魚とのファイトも存分に楽しめます。

これからアジングやメバリング、そしてウキ釣りも始めてみたい、という初心者の方に、まず最初の一本として自信を持っておすすめできるモデルです。

アングラーズアドバイス

アジメバルXの76L-S、これはもう「ザ・ライトゲーム入門優等生」って感じだよな!

この竿一本あれば、ジグ単も、プラグも、そして超軽量ウキ釣りも、大抵のことはできちゃうぜ。

特に、このソリッドティップは、ウキ釣りの小さいアタリを取るのに最高だと思うな。

ウキが「モゾモゾ…」って動くのを見てるだけで、癒やされること間違いなしだ!

コスパもいいし、買って損はない一本だぜ!

テイルウォーク アジスト(84 Float)

  • ティップ: チューブラーティップ
  • 全長: 8フィート4インチ (約2.54m)
  • 適合ルアーウェイト: MAX 28g
  • 特徴: フロートリグ専用モデル。圧倒的な長さとパワーは、ウキ釣りの仕掛け操作や、不意の大物とのやり取りに絶大な安心感をもたらす。

テイルウォークの「アジスト」シリーズから、フロートリグ専用モデルの84 Floatをあえてピックアップ。

「ウキ釣りにはオーバースペックじゃない?」と思うかもしれませんが、この圧倒的な長さとパワーが、特定の状況下で大きなアドバンテージになるんです。

8フィート4インチというレングスは、ウキ下を長く取った仕掛けでも、余裕を持って扱うことができます。

また、足場の非常に高い堤防や、テトラが大きく沖まで入っているような場所でも、竿の長さを活かして、有利に釣りを展開できます。

MAX28gまで背負えるパワーは、ウキ釣りのゲストとして掛かる可能性のある、良型のメジナやクロダイ、シーバスなどが来ても、ある程度安心してファイトできる頼もしさがあります。

もちろん、超軽量ウキ釣りには少し硬すぎるかもしれませんが、「大は小を兼ねる」的な発想で、アジングだけでなく、様々なエサ釣りにも流用したいと考えている方には、面白い選択肢になるでしょう。

アングラーズアドバイス

アジストのフロートモデルでウキ釣りとか、もうほとんどフカセ釣りみたいなもんだな(笑)。

でも、この安心感はハンパないぜ。

普通のウキ釣り仕掛け(軽いものなら)も、普通に投げられそうだしな。

「アジングロッドで」っていうコンセプトからは少し外れるかもしれんけど、「一本で色々やりたい!」って人には、こういうパワフルなライトゲームロッドっていう選択肢もアリだと思うぜ!

テンリュウ ルナキア(LK752S-MMHT)

  • ティップ: マグナフレックス(チューブラー)
  • 全長: 7フィート5インチ (約2.26m)
  • 適合ルアーウェイト: MAX 12g
  • 特徴: メバルとアジを両ターゲットとし、プラグやフロートまで対応する汎用モデル。しなやかなティップと粘りのあるバットが特徴。

質実剛健なロッド作りで、多くのファンを持つテンリュウの「ルナキア」。

このLK752S-MMHTは、メバルとアジの両方をターゲットに、プラグやフロートリグといった、少し重めのリグまで扱えるように設計された汎用性の高いモデルです。

7フィート5インチという、扱いやすい長さに、テンリュウ独自の「マグナフレックス製法」を用いたチューブラーティップを搭載。

これにより、ティップ部分はしなやかで、魚の食い込みが良いのに、ベリーからバットにかけてはしっかりと粘り、魚の引きを受け止めてくれるという、理想的な調子を実現しています。

この「しなやかさ」と「粘り」は、超軽量ウキ釣りにおいても、魚に違和感なく食わせ、そしてバラさずにキャッチするという点で、大きな武器になるはずです。

適合ルアーウェイトもMAX12gと、軽いウキ釣り仕掛けには十分すぎるほどのキャパシティがあります。

「本当に良い道具で、じっくりと魚との対話を楽しみたい」そんな本物志向のアングラーにこそ、おすすめしたい一本です。

アングラーズアドバイス

ルナキア、渋くていい竿だよなー。

この752S-MMHTは、まさにライトゲームの万能選手って感じだ。

しなやかなティップは、超軽量ウキ釣りの繊細なアタリも、絶対逃さないだろうな。

で、魚が掛かったら、竿全体が綺麗に曲がって、めちゃくちゃ楽しいファイトができそうだぜ。

一本で、ジグ単からプラグ、フロート、そしてウキ釣りまで…って、釣りの楽しさを全部味わえる、贅沢な竿だな!

メジャークラフト 鯵道5G(S722H/AJI)

  • ティップ: チューブラーティップ
  • 全長: 7フィート2インチ (約2.18m)
  • 適合ルアーウェイト: 2-20g
  • 特徴: H(ヘビー)パワーという、アジングロッドとしては異例のパワフルモデル。フロートやメタルジグ、キャロなど重量級リグに対応。

メジャークラフトのハイエンドシリーズ「鯵道5G」から、H(ヘビー)パワーという、アジングロッドの常識を覆すようなパワフルモデル、S722H/AJIをご紹介。

このロッドは、フロートリグはもちろん、メタルジグやキャロライナリグといった、アジングで使う重量級のリグを、快適に操作するために開発されました。

適合ルアーウェイトはなんと2gから20g!

これだけのパワーがあれば、ウキ釣りで使う一般的な仕掛け(軽いもの)でも、全く問題なく扱うことができます。

7フィート2インチという長さも、ウキ釣りにはちょうど良いですね。

最新の「T1100Gカーボン」と「R360構造」により、ただ硬いだけでなく、感度と軽さも高いレベルで両立しています。

このロッドは、「超軽量ウキ釣り」というよりは、もう少し本格的なウキ釣りに近いスタイルも可能にしてくれる、異色の存在と言えるでしょう。

アジングの枠を超えて、様々な釣りに挑戦したい、パワーゲームも楽しみたい、というアングラーに最適な一本です。

アングラーズアドバイス

鯵道のHパワー、これはもうアジングロッドの怪物だな(笑)。

20gまで背負えるなら、サビキ釣りとかも普通にできちゃうぜ。

もちろん、ウキ釣りも余裕だ。

繊細な「超軽量ウキ釣り」っていうよりは、もう少し大胆に、良型のメバルとか、ウキでチヌを狙ってみる、みたいな釣りにも挑戦できそうだ。

まあ、アジングロッドらしからぬパワーだから、その辺は理解して使わないと、宝の持ち腐れになっちまうぞ!

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